2015年4月撮影 旅の足跡(写真)
#194 Dambulla Cave Temple Matale District LK --
スリランカは、インド洋に浮かぶ小さな島国。
島の中央部の、アヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの
3都市に囲まれたエリアは、「文化三角地帯」と呼ばれていて、
重要な古代の遺跡が集中しています。
今回のダンブッラはそのトライアングルの中にあり、
ここには、黄金寺院で知られる、スリランカ最大の石窟寺院があります。
紀元前3世紀ごろすでに僧院として栄えていましたが、BC1世紀に
タミル人にアヌラーダプラを追われた王が、逃亡中にダンブッラの僧院に助けられ、
後に復権してアヌラーダプラへ帰還した後、
お礼に、僧院にを寺を寄進したのだそうです。
ダンブッラの石窟は、BC-AD1世紀と、11~13世紀に主要な石窟が建設されました。
年代順に第1窟から第5窟まで並んでいます。
第1窟は、聖王の石窟(Devaraja Lena)には、14mの釈迦の涅槃像と、
弟子のアナンダー、ヴィシュヌ像が安置。
涅槃像は巨大で、狭い石窟の中で窮屈そうです。
第2窟は、マハラジャの石窟(Maharaja Lena)と呼ばればれ、
16体の釈迦立像と40の坐像が並んでいます。臥像もあります。
石窟には幅、高さ、奥行ともかなりゆったりしていて、居並ぶ像は壮観です。
外で造った仏像を安置しただけでなく、石窟内の岩そのものを掘りぬいた像もあります。
広大な範囲に天井画が描かれ、また石窟内には聖なる泉が湧いています。
ダンブッラ「水が湧き出る岩」の名前の由来となった泉です。
第3窟は、新僧院と呼ばれ、18世紀にキャンディ王国の時代に描かれた
天井画や壁画、50体の仏像とキャンディ王自身の像から構成されています。
第3、4窟は、さらに新しいもの。
第1、2窟は、古くからありますが、18世紀以降に修復されているので、
全てが古いという訳ではありません。
寺院の麓、玄関口に、燦然と光り輝く巨大な仏さまが座っていて
絶句してしまうのですが、石窟内はキラキラ感はなく、古の芸術を
落ち着いて鑑賞することができます。wikipediaに美しい写真があります。
My record ・・・次の旅のために・・・
撮影場所は、ダンブッラ石窟寺院 by Google Map
日本からコロンボまで直行便
コロンボから北東に148㎞(3時間半)、古都キャンディからの場合は72㎞(2時間)
Sigiriya Village
(advice) ダンブッラは、一枚の大岩で、庇の部分に石窟が彫られています。
その高さまで到達するには、麓の黄金寺院の脇から
石段を登っていかなければなりません。
中腹まで車で進めるのですが、寺院の行事で道路が使えないときもあります。
私たちが訪れたときも、お坊様のお葬式と重なり、
階段を登りました。一番がっかりしていたのは現地ガイドさんです。