2006年1月撮影 旅の足跡(写真)
#326 -- Hundertwasserhaus Vienna AT
フンデルバッサー(Hundertwasser)は、20世紀を代表する
オーストリアの建築家。本名は、Friedrich Stowasser。
日本を愛した彼は、奥様も日本人で、俳句もたしなみました。
雅号「百水」は、姓のStowasser(チェコ語)を直訳したもの。
日本では、Hundert wasserとして知られています。
この建物は、ウィーンの市長から集合住宅の設計を依頼され、1985年に完成。
約50棟のアパートと、中庭からなり、屋上に緑豊かな庭園が配されています。
この一角に、彼の美術館もあり、住宅の中の様子が見学できます。
彼の建築は、自然と調和した建築、植物との共生が特徴で、
カラフルな外観や、壁、床など緩やかに波打つ曲線がユニークです。
真冬にウィーンを訪れると、雪でおおわれたグレーの景色に支配される中、
町の一角にほんのり明るい色に出会って、なんだかほっとします。
My record ・・・次の旅のために・・・
撮影場所は、フンデルヴァッサーハウス by Google Map
日本からウィーンへ直行便
ウィーン空港からウィーンの中央駅までCAT(エアポートトレイン)15分
中央駅からトラムでフンデルヴァッサーハウスまで3.5㎞(リングの内側です)
Le Meridien Wien
(advice) 大阪南港のホテルに泊まったとき、
向かい側の島(舞洲)に、環境局のゴミや下水処理場の奇抜な建築を発見しました。
遠くからでも目を引く建物。これもフンデルバッサーのデザインなのだそうです。
自然の景観に溶け込むル・コルビュジエや、フランクロイドライトの建造物、
そして、このフンデルバッサーの住宅も然り、
現地に足を運び、いろいろな目の高さで外側から内側から景色を楽しみ、
そこに、しばらく身を置いて、天井、窓、壁、床などを通して空間を感じ、
差し込む光、草木の匂いや風の流れを体験するのが、
忘れえぬ旅のワンシーンになると思います。