2007年12月撮影
カランバカの町を見下ろす険しい砂岩の頂きに、
9世紀に造られた東方正教会の修道院が6つ立ち、今でも修道士や修道女が暮らす。
メテオラとは「宙に浮かぶ」という意味で、かつては縄梯子がかけられていた。
創始者のアサナシオスは、1羽のワシによって運ばれたという伝説がある。(p304)
#029 Μετέωρα, Thessaly GR --
メテオラというと、「宙に浮かぶ修道院」がクローズアップされがちですが、
「(修道院のある)オリンポスの山々の雄大さ」がお薦めの絶景です。
晩秋、積雪にはまだ早く、色づいた木々の葉っぱが少し残っている頃、
テッサリア地方独特の奇岩群に目をうばわれ、
ゼウスや女神ヘラの住むギリシャ神話の12神がすむオリンポスの山を仰ぎ見る。
このあたりは、平野部からいきなり3000m近い山々が立ち上がっているので、
ダイナミックで、スケールの大きい眺めを撮ることができます。
しかも、その景色の中、信じられないような場所に修道院が見え隠れし、
修道士のストイックな暮らしぶりや厳しい修行をきくと、
異次元の世界に来たなのだな、という感慨が深まり、旅情が増します。
My record
撮影場所は、メテオラの修道院巡りの途中のビューポイント by Google Map
日本からミュンヘン経由でアテネへ。
空港からレンタカーを借りてそのままギリシャ北部へ。
Divani Meteora Hotel
(advice) アテネからカランバカまで地図でしっかりと下調べをすませ、
高速道路で3時間。単純で迷いようのないルートのはずが、
分岐でうっかり間違ってしまい、しかも地図では読み切れなかった高低差が予想以上に大きく、
結局、2倍近く時間がかかってしまいました。
12月、日が暮れるのは早く、日没後は思ったより暗くて、ホテルまで辿り着くまで苦労しました。
アテネに到着した日は無理して移動しない方が良かった、と反省。