本多孝好 著
母は結婚詐欺師、父は窃盗犯。傍から見ればいびつに見える家族も、実は一つの絆でつながっている。
ある日、詐欺を目論んだ母親が誘拐され、身代金を要求された。父親と僕は母親奪還に動き出すが……。
四編の短編から成り立つ、「家族」をテーマにした物語。
台詞が多い作風のため、誰が何を言ってるのかちょっと分かりにくい表現が多々あったが、普段、読書慣れしてる人なら難なくこなせるレベル。
それっぽければ大抵は受け入れてしまうもんですよ
家族ってなんだ?
血が繋がってれば家族?
一緒に暮らしていれば家族?
結婚して子供が産まれたから家族?
一癖も二癖もある、歪さを感じる家族達の闇が、残念であるようだがどこか心に沁みる良い一冊だったと思います。
本多孝好さんの本はもっと沢山読みたいんだけどね、なかなか古本屋に並ばないんだな。。。。。
新刊で買えばいいだけだけど
ちなみにこの物語、映画にもなってるらしいので、活字が苦手な方はそちらでどうぞ。
私は観てないので面白いかどうかは分かりませんけど