2015年12月28日に、日韓外相会談を行い、最終解決へ向けた話し合いを行う予定のいわゆる「従軍慰安婦」問題について、読売新聞などが驚くべき和解案について報じています。
慰安婦問題、「米政府声明で決着確認」検討
日韓両政府は25日、岸田外相と尹炳世ユンビョンセ外相が慰安婦問題の妥結を目指し、韓国で28日に会談を行うと発表した。
岸田氏は会談で、慰安婦問題の最終的な決着を確約するよう求める。米政府が日韓の妥結を評価する声明を出すなどして、国際的に決着したことを確認する案が出ている。
米政府の声明発表を検討しているのは、慰安婦問題について、韓国が蒸し返すことを避けるのが狙いだ。
長く懸案となってきた慰安婦問題が決着すれば、日韓関係は大きく前進することになる。岸田氏は25日、「非常に難しい問題だが、何ができるか、自分としてもぎりぎりの調整を行いたい」と記者団に述べた。
「歴史の遺産の問題は、癒やしと和解を進めるやり方で取り組むことが重要だと強調したい」
ケリー氏は最も重要な和解として慰安婦問題にもわざわざ言及し、
「旧日本軍による性的目的での女性の人身売買」「何度も言うように、とんでもない人権侵害だ」
と語り、村山、河野両談話には「おわび」の表現があったともあえて触れ、
「周辺国との関係改善にはとても重要だった」
「日本の指導者が、河野、村山談話を引き継ぐと繰り返したことに留意している」
と述べたのです。
これらの内容が悪いというのではありません。事実、このケリー発言から日韓政府が先日の首脳会談、今回の外相会談と順調に話を進めてきた印象があります。
ただ、このアメリカの影響力は裏を返せば、日韓両政府の米国従属の証でもあり、手放しで喜べないなということです。
もう一つ、暗い気持ちになったのは、国民と国家は別人格だから、国民の請求権を国家が放棄することはできないという単純な法理が、日韓両政府にはともに理解されていないのではないかということです。
韓国政府が日本政府と最終決着をつけ、政府として今後何も要求できないという決定は当然自分のことだからできます。しかし、元「慰安婦」や一般国民の声を封じることができると考えているのなら、それは表現の自由に対する軽視としか言いようがありません。
政府が最終決着しても、国とは別人格の国民はいくらでも物が言えるし、日本に要求もできるのです。
国家は個人の損害賠償請求権を放棄できない。日韓「従軍慰安婦」問題、解決間近か。
だからこそ、日韓両政府は、なによりこの問題の被害者ご本人である元「慰安婦」の方々に納得してもらうことを第一に考え、拙速でない解決を図らねばなりません。
彼女らに無理強いはできないのです。
そして、日韓両国の民主主義と人権尊重のためにも、両国政府が日韓両国民が真に和解できる解決策を見いだせるように祈りたい、いや、見出すよう要求したいと思います。
お金だけの問題じゃない。お金も誠意の現れ。安倍首相の謝罪書簡がとても大事だと思う。
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アメリカはアメリカの国益だけを考えて動いているのはわかるのですが、ブッシュ政権はともかくオバマ政権は、安倍政権よりは人権問題に理解があるということなのでしょうか。
それも日本の戦争責任についてだけであって、原爆投下を含む、アメリカ自身のこれまでの戦争責任はきっぱり無視なわけですが。
それが国家権力というものだ。
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韓国に慰安婦問題“蒸し返しなし”の確約要求 「最終決着」に“秘策”も
2015.12.26 ZAKZAK
安倍政権が慰安婦問題の最終決着に向け、大攻勢をかけている。韓国に慰安婦問題を二度と蒸し返さないよう文書での「確約」を迫っているほか、国際的に決着した事実を確定させるため、米国が日韓の取り組みを評価する公式声明を出す案も浮上している。慰安婦問題を対日外交カードとして活用してきた朴槿恵(パク・クネ)大統領だが、反対に日本の外交攻勢を受けている。
岸田文雄外相は28日、ソウルを訪問し、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と会談する。岸田氏は、慰安婦問題を二度と蒸し返さないように文書での確約を求め、「最終かつ不可逆」的であることを明言するよう迫る算段だ。韓国の歴代政権が何度も約束を破り、慰安婦問題を政治利用してきた過去を踏まえた“再発防止”策の一環といえる。この提案が受け入れられれば、日本側は元慰安婦への支援を拡充する方針だ。
さらに、日韓の今回の妥結を前提に「第三国」である米国などが公式声明を発表し、国際的な評価を確定させるというアイデアも検討されている。朴氏の執拗な「告げ口外交」に辟易(へきえき)している米国は、日韓の関係改善を強く望んでおり、現実性はありそうだ。
ソウルの在韓日本大使館前の慰安婦像の撤去も日本側の譲れない条件だ。ソウルの慰安婦像撤去は世界中で韓国と手を組んで、反日キャンペーンのために慰安婦像建設を進めている中国をけん制することにもつながる。岸田氏も慰安婦像について会談で言及するとみられる。
なぜ日本はここまで強気に出ているのか。それは経済不振にあえぐ朴政権が、日本との関係を一刻も早く改善したがっているからだ。
さんざん「反日」を国内世論対策に利用して政権を維持してきた朴氏は、中国と手を組んで経済を立て直そうと試みたが、当の中国経済が失速して窮地に陥った。韓国は、今や日本に泣きつくしかないのが現状だ。
だが、朴氏の前には「反日」にこだわる国内世論が立ちはだかる。政権や世論に強い影響力を持つ、元慰安婦を支援する韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)は、あくまで日本の法的責任を要求しており、説得は容易ではない。安倍政権は朴氏の足元をよく見て、揺さぶりをかけながら強気で交渉に臨むはずだ。
それでも、韓国に対する警戒感は依然として根強い。
慰安婦問題に精通する拓殖大の藤岡信勝客員教授は「今回の動きは、安倍晋三首相らしくないのではないか。『河野談話』で決着したはずの慰安婦問題を何度も蒸し返してきたのが韓国だ。文書化してもすぐに約束を破るのは間違いない。韓国を信じてはいけない」と警告し、続けた。
「新たな基金創設といった案も出ているが、そもそも慰安婦問題で日本が一銭たりとも払う道理はない。今からでも岸田氏は訪韓を取りやめて、政府は交渉を中止した方がよい」
政府、合意文書を提案へ 日韓外相会談で
毎日新聞2015年12月25日 21時16分(最終更新 12月26日 09時07分)
政府は25日、ソウルで28日に開かれる岸田文雄外相と韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相による日韓外相会談で、慰安婦問題については最終決着したとの趣旨の合意文書を作成するよう提案する方針を固めた。さらに韓国側が受け入れた場合の元慰安婦に対する支援策として、新たに1億円超の基金を創設する検討に入った。
外相会談の日程は25日、日韓両政府が発表した。27日にソウルで日韓外務省局長協議を開催し、外相会談に向けて最終調整する。日本側は今回の外相会談で最終決着の見通しが立った場合、年明けに安倍晋三首相と朴槿恵(パク・クネ)大統領による首脳会談を開催することも検討している。
岸田外相は25日夕、外務省で記者団に「慰安婦問題は非常に難しい問題だ」とした上で、外相会談について「何ができるか、自分としてもぎりぎりの調整を行いたいと考えている」と述べた。また、今年が日韓国交正常化50年であることを踏まえ「50年の年末にあたり、日韓関係を前進させるべく、全力を尽くしたい」と述べ、年内の妥結に意欲を示した。
慰安婦問題について、日本側は1965年の日韓請求権協定で解決済みとの立場だが、韓国側が「蒸し返す」ことを避けるため、両国間で最終決着を確約する文書を作成することを求める構えだ。日本政府関係者は「韓国側が政治的に『蒸し返さない』と宣言しなければならない」と指摘しており、文書の形式としては両外相による宣言文や共同声明などを念頭に置いている。
元慰安婦を支援するための新たな基金は、2007年に解散したアジア女性基金と同様の制度を検討している。アジア女性基金では、日本政府は解散後も医療・福祉などで支援するフォローアップ事業を続けており、15年度は約1500万円、16年度予算案でも約1300万円を計上した。この支出を1億円超増額し、新基金に充てる案で調整している。
両首脳は11月2日にソウルで初めて首脳会談を行い、慰安婦問題の「早期妥結」を目指し、局長協議を加速化することで一致。両国で1回ずつ局長協議を開催した上で、谷内正太郎国家安全保障局長が今月22〜23日に訪韓、韓国政府関係者と協議し、外相会談開催にこぎつけた。外務省幹部は「我々としては『これが最後』ということで合意できなければならない。二度と繰り返さないということを目指してやるべきだ」と強調した。【小田中大】
外相「従軍慰安婦問題 妥結に向け全力」
これについて、岸田大臣は、閣議のあと、記者団に対し、「私自身の韓国訪問は調整中だ」と述べ、今月28日にも韓国を訪問してユン・ビョンセ外相と会談を行う方向で調整していることを明らかにしました。そのうえで、岸田大臣は「日韓関係やいわゆる従軍慰安婦問題で知恵を絞り、全力で取り組み、汗をかく用意がある。これまで早期の妥結をしっかり実行するべく努力を続けており、今回の訪問はその一環だ」と述べ、慰安婦問題の妥結に向けて全力で取り組む考えを示しました。
また。岸田大臣は、記者団が「慰安婦問題での進展は期待できるのか」と質問したのに対し、「相手のあることなので、今の時点で予断をもって申し上げることは控える」と述べました。
官房長官「早期妥結に向け協議」
そのうえで、菅官房長官は「両首脳の指示を踏まえ、慰安婦問題を含めて日韓間の諸懸案について韓国側と協議を加速させている。事務方がさまざまな角度から協議を行っているので、それを見ながら安倍総理大臣の指示を踏まえて、岸田外務大臣の韓国訪問を調整中だ」と述べました。
一方、菅官房長官は、記者団が「財産・請求権の問題についての政府の従来の立場は変わらないのか」と質問したのに対し、「当然、従来の基本的な考え方は変わらない」と述べました。
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多くの国策に従った日本企業、国策でつくられた企業が戦後も自己批判も何もなく同様に振る舞い、公害を垂れ流しても”円を満たせば解決”というやり口で逃れている。それらが、”絶対安全”と豪語した原発推進派の2011・3・11の原発災害への何の反省の無さをも生んでいるのは言うまでもない。大事な事は、”円なんぞどんなに満たしても、降ってわいた災いによる被害前の身体や暮らし、そしてそれによりあったかもしれない最低限ささやかな幸を得ただろう可能性はかえってこない”ということだろう。
…無責任な国家や企業、その追随者どモがウルサク言う奴らの御都合の自己責任論をきく度、責任を全うしなかったお前らが言うなと当方などは、ニヒルに失笑してしまいます。
このごろ少し変よ
どうしたのかな?
慰安婦スレッド立ったけど
ぜんぜんコメント寄せられない
いつもウヨウヨ来てるのに
カ、モ、ン!
返事がな~い
実は、米議会調査局の報告書は、和訳が掲載されず、原文英語のままですので、慰安婦に関わる報告書の要約を探したところ、流石に、英語は素晴らしくお出来になりますので、要点を紹介されていましたので、氏の持論は兎も角も、下に引用します。 原文は、更に下に挙げます。
誤解に満ちた「米議会調査局」報告 櫻井よしこ 『週刊新潮』 2015年1月29日号
日本ルネッサンス 第640回 2015.01.29 (木)
http://yoshiko-sakurai.jp/2015/01/29/5727
新着米国議会調査局(CRS)レポート 米国大使館
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/irc/ircj-crsreports.html
此れで見ますと、日本の右翼論者には、不評ですが、慰安婦とされた方々の主張には、米国が、可成りの程度、同情的になるのは、当然でしょう。 更に、安倍政権に依る、日米安保条約体制の強化には、好意的ではあるものの、政権とその支持層に依る復古主義的策動には、警戒感を高めていることを伺い知ることが出来ます。
被害者への同情は別として、安倍政権に依る米国との安全保障体制下にある諸国同士での緊張が高まる事態は、当然ですが、米国の利益を侵害します。
更に、中国とは、安全保障体制を一にする訳では無くても、パリでのCOPにおけるように、重要な国際会議で協調出来得る関係にある訳ですから、その相手と尖閣等で緊張を高めるのは、これもまた米国の利益を侵害します。
米国に依る、強力な指導が裏にあったのであろう、と思われます。 従って、その間の事情を悟られずに、自前で、矛を収めるかのように和解を演じたいのでしょう。 米国を仲介役にしたのでは無くて、その指導に従うのが実際のところでしょうね。
極右閣僚が誰か挙げてみよ、なんて、ほぼ全員じゃないですか。とぼけるな、と言うの。自身、日本会議のマスコット w のくせに。いや、マスコットなんて失礼ですね。旗振り役? 広告塔?
いつも慰安婦のタグにはネトウヨがうようよ来るのに、本項と、少し前の項には全く静かなので、ということは、これまで荒らしに来ていたのは、みな世耕一派の息の掛かったプロだったのですかね?
その割にはお粗末なコメ多数でしたが w 。
だから、今回の”慰安婦条約"でも、アメリカの介入を求めても”びっくりポン”とまでは思わない。パクチョンヒこと 高木正雄の娘と昭和の妖怪の孫にして栄ちゃんの甥の交渉なんてそんなもんだろ。
それにしても、表に出た日本側の提案がせこい 。さすが安倍”300万円”晋三だわ。90年代後半?の、「ふざけんな!一昨日来やがれ」と突っ返されたアジア女性基金は、6億のカンパで現金300万円を見舞金名目(賠償と違って罪を認めず、補償と違って被害を与えたことを認めない)を渡し、5億の国費で医療支援などを行うというものだった。韓国だけでこの20年の間に多くが亡くなったとはいえ、安倍の日頃の税金の無茶苦茶恣意的な使い方を思うとなんとせこいことだろう。
せめて、お得意のカネで黙らすをやればいいのにさ。一人10億円とか捻じ込んで”黙れ!OOO”と言うならまだ分からんでもない(もちろん、そういうことじゃない!)。「(毎年?)1億余分に出すから黙れ。(謝るのは嫌だ。こちらは黙らない。歴史も伏せるし改竄もし続ける)」、これで納得するわきゃないだろうに。
韓国, 日本の一人当たりの購買力平価GDP(USドル)2015年http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=PPPPC&c1=KR&c2=JP
韓国36,528.39ドル
日本38,210.63ドル
この額・規模は、韓国を舐めすぎでしょ。
で、当事者の腹は
> [挺対協報道資料] 12.28日韓外相会談に向けて
> 「平和の碑」の撤去といった前提条件付きで日本軍「慰安婦」問題を解決することは不可能です。
> 光復70周年をこのまま終えるのが惜しいのだろうか。安倍首相が2015年もあと数日という今、世論づくりの主人公として踊り出た。
> いつもそうだった。緊急で重要な外交問題を、メディアを通して暴露し、世論はこれに踊らされ惑わされてきた。その波紋は、あたかも真実であるかのように、直ちに歴史を変えるかのように、世の中を騒がせた。過ぎて見れば結局何らの進展もなく、内容のないパフォーマンスに過ぎなかった。その中で、被害者たちは「今度は本当に可能性があるのか?」と期待し、「やっぱりダメなのね」と天国と地獄を行き来する。このような日本政府を見て「まるで私たちをからかっているみたい」と言う。
> この度の事態は、安倍晋三首相が25日、岸田外相に「慰安婦」問題妥結のため年内に韓国を訪問するよう電撃的に指示したという日本のある放送局の報道から始まった。韓国メディアも一斉に日本発のニュースを報道し始めた。外交の相手国である韓国政府との間でやりとりされている重要で緊急な外交議題を、このようにメディアを通して流し、世論づくりをして日本政府の立場を固めようとする下心が実に見苦しい。そして、そのように騒々しく登場した「年内妥結」努力の中身は空疎としか言いようがない。
> 日本のメディア報道によると、安倍首相が責任をとるという解決の中身は「被害者支援のためのアジア女性基金のフォローアップ事業を拡大して1億円規模の基金を創設することと、安倍首相の謝罪の手紙」だという。これでは10年前、日本政府が法的責任を否定して掲げた「補償に代わる措置」としてのアジア女性平和国民基金のやり方と何ら変わらない。アジア女性基金は、被害者の反対にあって既に失敗した日本政府の政策だった。
> 私たちは、緊急に開かれる2015年最後の日韓外相会談では真に日本軍「慰安婦」問題解決のための正しい協議がおこなわれるよう願い、以下のように明らかにする。
>
> 1.解決の内容に何が盛り込まれるべきか。
> すでに私たちは何度も日本政府と韓国政府に要求している。2014年、東京で開催された第12回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議で採択された提言で、また2015年にソウルで開かれた第13回アジア連帯会議の決議で求めた内容だ。
> 第一に、日本軍「慰安婦」問題解決のために日本政府は、①日本政府および軍が軍の施設として「慰安所」を立案・設置し管理・統制したこと、②女性たちが本人たちの意に反して「慰安婦・性奴隷」にされ、「慰安所」等において強制的な状況の下におかれたこと、③日本軍の性暴力に遭った植民地、占領地、日本の女性たちの被害にはそれぞれに異なる態様があり、かつ被害が甚大であったこと、そして現在もその被害が続いているということ、④当時の様々な国内法・国際法に違反する重大な人権侵害であったという事実と責任を認めなければならない。
> 第二に、このような事実認定に基づいて、①翻すことのできない明確で公式な方法で謝罪すること、②謝罪の証として被害者に賠償すること、③真相究明のため、日本政府保有資料の全面公開、国内外でのさらなる資料調査、国内外の被害者および関係者へのヒヤリング、④再発防止措置として義務教育課程の教科書への記述を含む学校教育・社会教育の実施、追悼事業の実施、誤った歴史認識に基づく公人の発言の禁止、および同様の発言への明確で公式な反駁等をおこなうことである。
>
> 2.解決に前提条件はありえない。日本政府は責任を尽くさなければならない。
> 解決の前提条件として「平和の碑」の撤去と「二度と問題を蒸し返さないという約束」を提示していることは、安倍政権が表向きには日本軍「慰安婦」問題の解決を口にしながら、実は日本軍「慰安婦」問題を解決する意思がないのだとしか解釈できない。さらにこれは、仮に日本軍「慰安婦」問題が未解決のまま残された場合に、その責任を被害者側である韓国社会に押しつけるための術策ではないかとさえ思われる。
> ―「平和の碑」は、1992年1月8日に始まった水曜デモが2011年12月14日に1000回を迎えた日に、20年以上も毎週水曜日にその場所で訴えてきたハルモニたちと私たちの歴史を記憶するために建てたものだ。過去の辛い歴史を記憶することを超えて、被害者と市民の1000回もの叫び、20年もの歳月あきらめずに水曜デモをおこなってきた過程を表現したものである。そして、戦争を経験していない若い世代に、生きた歴史教育の場として、人権と平和教育の教室として、被害者の人権擁護活動の象徴として積み重ねてきたその歴史を前向きに評価し、褒め称えて「平和の碑」を建てたのである。ところがこれの撤去を条件とすることは、加害者が被害者の問題解決の歴史を抹消しようとする暴力的な動きであり、新たな障害を作
り出すものである。
> ―「二度と問題を蒸し返さないという約束」をしろという前提条件も、加害者側が出してはいけないもので、ありえないことだ。それは、日本政府の正しい責任履行によって実現されることで、韓国政府が前提条件として約束する事柄ではないからである。
> 3.私たちは、日本軍「慰安婦」問題解決のため、25年間、諦めずに走ってきた。その成果が国連と国際社会の決議採択、日本政府への勧告を引き出し、韓国憲法裁判所の判決を生み出したのだと思う。また、このような圧力によって、日韓政府が日本軍「慰安婦」問題を外交議題として議論するようになったのだと思っている。12月28日に予定されている日韓外相会談は、25年もの間努力してきた、このような被害者たちの活動とアジアの被害国の女性たち、そして国際社会の努力が実を結ぶような形で結果が引き出されなければならない。万が一にも懸念される、外交辞令でお茶を濁すような解決ではなく、被害者が心から納得できる、受け入れることのできる、速やかで正しい解決を願う。
> ※金福童ハルモニの立場
> 「安倍が謝罪の手紙を出して、10億ウォンで解決するって? そんなことで解決はできないよ。こっそり、誰も分からないように手紙を出しておいて、後でまたそんなことしてないって言うつもりじゃないの? 記者をみんな集めて、その記者たちの前で宣言しなきゃ。日本が、安倍の時代にやったことではないけど、祖先たちが私たちに悪いことをしたってこと、戦場に私たちを連れて行って、あんな凄惨な状況で軍人たちにされたこと、申し訳なかったって、許して欲しいって言わなきゃ。それも、一人でやるんじゃなくて、日本政府の公式的な立場でやらなきゃ。それから10億ウォン、私たちがお金が欲しくてこんなに長い間こうしてきたと思ってるのかね? 私たちも、今では韓国政府が生活支援金もくれる
し、民間団体でこうして面倒もみてくれてるんだから、お金がなくて言ってるわけじゃないじゃない。法的に賠償しろってことなんだよ。それは、犯罪国家として、罪をおかしたということを認めろってことよ。そうじやないですか? それから少女像を撤去しろってことだけど、それと問題を解決するのとは関係のない、全く別のことだと思うんだけど、どうしてやたらと少女像をなくせって言うのか分からないね。私たちの国に私たちが建てたのに、どうして日本がああしろこうしろって指図するの? 少女像は私たちの過去の歴史、過去にああいう辛いことがあったってことを、後生に伝えて二度と同じようなことがないように、歴史の勉強をさせる目的で建てたのに、なぜ歴史を消せ、なくせって言うのか分
からない」
> 2015年12月26日
> 韓国挺身隊問題対策協議会共同代表 ユン・ミヒャン、ハン・グギョム、キム・ソンシル
在韓日本大使館の前の”少女像"の隣にはもう一つ椅子が並べてあるのだが、今は中国服を着た少女像も座っているそうな。そのうち、木靴を履いた少女から和服を着た少女像まで並んで静かに日本大使館を、日本人を見つめるようになりそうだわ。各国を代表する国民的彫刻家ならぜひ手がけたい仕事だろうよ。
しかしまあ、特に説明のない像が黙って見ているだけで、いや単にモノが置いてあるだけで「必ず撤去しろ!」と安倍自民政府がこれだけ発狂するのだから、余程疚しく思っているのだろうて。夜毎、少女像が安倍たちの布団の上に座り込んで連中の顔をじいっと見詰めてるんかな?
例え、交渉で韓国政府をだまらせようと、関係者を黙らせようと、像を撤去しようと、日本が国策で性奴隷制度を作り戦後も恥ずべき振る舞いを繰り返してきたことは消せないし、この”和解"によっても他の被害国や戦勝国や残りの国々が取りざたし、非難しつづけることは変えられないのに。つうか、金で黙らせた、政治で黙らせたともっと軽蔑されるだろうし、日本が何かを頼むときにはもっとコストとリスクが上がるだろうに。ま、他人の金、他人のリスクだから気にしないか。
ブサヨのオナニストの溜まり場みたいだな。
いつ読んでも、L氏のコメントは、博識で密度濃く、毒舌で面白いですね。こちとら、この歳になって初めて、
「 6日の菖蒲、10日の菊 」
なんて言葉を聞きました。物事を始めるには期限があるんだという意味らしいですけどね。( 今、ジャパネットで買ったばかりの電子辞書で検索したら、○時機に遅れて役にたたないこと○ ですと。)
「 そのうち木靴を履いた少女像、和服を着た少女像が大使館を見つめる 」「布団の上に少女像がならんで安倍の顔を 覗き込む」のくだりには、深夜にもかかわらず、大笑いしてしまいました。
ご自分のブログはなさらないのですか?
あったら面白いのにね。でも、ネトウヨが押し寄せた時には、ホワイトナイト、いやずばりネトウヨバスターとして来訪していただきたいし、何よりご自身の活動が忙しそうだから、そんな時間はなさそうですね。またコメント欄を盛り上げて下さい。来年も楽しみにしています。
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当ブログへの注意書きから。
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とはいえ、堅苦しいことは言いませんので、どんどんコメントをお願いいたします!
ボールは今、韓国政府にあるのです。
日本は、静観していれば良いのですよ。
余計な事はもう言わない。
以下引用
『もっと騒いでよ、韓国民』
皆さん、このたびの【日韓合意】についてご不満ですか?
私は意見を申し述べませんでした。どのような合意が出ても驚くまいと決めていたのです。一部の方には不満たらたらの物になるだろうと予測していました。それは韓国にとってハードルが高いからです。それでも合意を取り付けるには日本側の歩み寄りは避けられないと見ていたのです。不満は必ず出ると。
慰安婦像撤去、財団設立、最終的かつ不可逆的に解決、どれをとっても韓国側が簡単に飲むとは思えなかったのです。
それを一部の方々は軍の強制を否定しなかっただの、これでは英霊に申し訳が立たないとかおっしゃってます。お気持ち分かります。
安倍総理は韓国民の反発することなどとっくに承知ですよ。そして約束や合意を守らないことも承知です。慰安婦像撤去、とんでもなく高いハードルです。ソウル日本大使館前の慰安婦像、グレンデール市の慰安婦像は韓国民の象徴的産物です。それを取り払えとは韓国民にとって屈辱的要求です。韓国民が飲むわけがありません。第一、財団を作ったら慰安婦問題はそれで決着がつきます。十億円で何ができるのですか。この金額で終わりです。すぐに底を突きます。
安倍さんの狙いが一部の方には分からないらしい。
【韓国民よ、もっと騒げ。そしてその醜態をアメリカなど欧米にさらせ。騒ぎは大きければなおさら良い。オバマさんしっかり見て下さい。あんたがやれと言うから日韓合意に持って行った。でも、この有様だよ】
と言えます。すきやばし次郎の敵討ちです。
「オバマよ思い知ったか。で、どうすんだよ」です。
私的な感想を言うならこの合意で慰安婦問題が消えてくれることがベストです。しかし、そうはなりません。KAPAC(エド・ロイス率いる韓人組織)は早々に旗を巻きましたが、KAFC(フィリス・キム率いる韓人組織)の意気は衰えていません。まだ全米で慰安婦像を建てると言ってます。
さあ騒ぎなさい、コリアン。醜態をさらしてください。オバマにその姿を見せつけてね。品が悪いのですが、これが私の姿勢です。面白い手を安倍総理は打ってくれました。
引用終わり
被害者のハルモニさん達・挺対協等はもちろん納得しないでしょう。でも、被害者とされている方々のいる国家(韓国)政府が、どんな形であれ「合意」したのです。
事ここに至っては「安倍が直接謝罪に来い!」と日本側に文句を言うのは「おかど違い」です。