【歴史修正主義仲間】吉村大阪府知事がアパホテルにコロナ宿泊療養施設費を40億円強、他のホテルの2倍以上も支出。国から支給された1食4500円を大阪府が1800円、アパが700円中抜きして2000円に。
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アパホテルがコロナ感染者である宿泊療養者に実際に出した「朝食」。
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2022年3月11日、大阪府は新型コロナウイルス感染者の宿泊療養用ホテル41施設のうち19ホテルが1人1日計2700円の弁当代から経費として最大700円を“中抜き”をしていたことを公表しました。
この19ホテル中9ホテルがあの右翼で知られるアパホテル。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/e6/a660e38e17e2580941a250400a6f3730.jpg)
すでに書いてきたように、宿泊療養の感染者用に国から1日4500円の税金が大阪府に交付されているのに、吉村府知事はそのうち1800円は中抜き・ピンハネして2700円しか使っていないのです。
1食1500円分の食事代を国から税金で受け取っている大阪府が当初は3分の1の500円しか使っておらず、批判を受けたが1食900円にしか増やさないことを公言する吉村府知事の「維新しぐさ」。
それをまたアパホテルらは中抜きしており、レトルトで定価390円の名物アパカレーをカツにかけて出してしまっていました。
オミクロン株の感染者は喉の激痛が主要な症状なのに、カレーは辛くて沁みるわ、カツは喉に引っかかるわで、これが大阪の宿泊療養者に恐れられた「地獄のカツカレー」の実態です。
![Aさんが療養ホテルで食べた「恐怖のカツカレー」](http://cdn.images-dot.com/S2000/upload/2022021800065_1.jpg?update=20220220151730&width=1348&fit=bounds)
実際に出た恐怖のカツカレー
【#維新は日本一の悪党】維新の遠藤国対委員長が選挙区民に30万円の秋田犬を違法寄付の疑い。松井市長が契約書なしにコロナ入力作業を発注。吉村知事は宿泊療養の食事代を中抜き。維新は不祥事の宝石箱や~
そして、またAERAのスクープなのですが、2021年4月から22年1月末までに大阪府は宿泊療養用ホテルに対し、経費として計272億円を支出しているのですが、そのうち40億円以上がアパホテルへの支出です。
2位以下のコンソルト、スーパーホテル、東横インなどはいずれもアパホテルの半額以下。
アパホテルは2021年度、宿泊療養ホテルとして全国の自治体に61施設、2万4千室以上を貸し出している。同年11月の経常利益、39億円の黒字となる増収増益。
コロナ感染者を苦しめて中抜きして儲けを出すアパホテル。
右翼の狡くてせこいやり口には反吐が出ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/b0/69083c8373f62ef367038566839ba289.png)
サンフランシスコ市が「慰安婦」像を所有することが気に入らないと、60年にもなる姉妹都市関係を解消すると脅す吉村洋文維新市長と、それを奨励する読売新聞。
知らずにアパホテルに泊まると、元谷会長の「南京事件は幻想」とか書いてある妄想極右本が置いてある。
南京大虐殺と「従軍慰安婦」を否定するアパホテル元谷会長は、安倍晋三総理の秘密後援会「安晋会」の副会長。
元谷会長と同じく「慰安婦」問題を否定する歴史修正主義者吉村府知事ならではのアパホテルへの厚遇。
それにしても、自腹を切るわけじゃあるまいし、国から1食1500円もの税金が払われているのなら、吉村府知事もアパホテルも中抜きなんかしないで、コロナ感染者にやさしい口当たりの良い商家のいいものを出してあげたらいいじゃないですか。
なんでそこで中抜きして、病気の人を苦しめてまで利益を出したいのか全く理解できません。
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【独自】大阪府がコロナ宿泊療養施設費でアパホテルに40億円強を支出 他のホテルの2倍以上で「優遇」の声
2022/03/13 10:00 AERA
大阪府は新型コロナウイルス感染者の宿泊療養用ホテル41施設のうち19ホテルが1人1日計2700円の弁当代から経費として最大700円を“中抜き”をしていたことを3月11日、公表した。アパホテルなどが食費を“中抜き”しているとAERAdot.が特報し、府が公式にホテル側に見直しを求めた格好だ。
2021年4月から22年1月末までに大阪府は宿泊療養用ホテルに対し、使用料及び賃借料、食費、飲料、ゴミ回収・処理費、清掃費、リネン一式(枕カバー、敷シーツ、掛シーツ)などの経費として計272億円を支出。うちアパホテル(9施設)に対しては、40億7720万円(1月末時点)と突出した額を支出していたことがAERAdot.調査でわかった。2位以下のコンソルト、スーパーホテル、東横インなどはいずれもアパホテルの半額以下となっている。
AERAdot.が入手した大阪市内のアパホテルが21年1月、府へ提出した請求書によると、食費は1食700円、飲料(500ml)1本は130円。さらにゴミ回収・処理費は1袋(50L)で破格の1万円、リネン一式は5000円などとなっていた。
一方、大阪市内の大阪アカデミアホテルがほぼ同時期に出した請求書も入手したが、食費は1食500円、飲料は100円(同)、ゴミ回収・処理費(同)は1袋(同)5000円、リネン一式は4000円などとなっていた。
国はホテル宿泊療養者の食費を1食1500円と定めているが、府は独自基準で昨年春まで1食500円と定めていた。ところが、府議会で「安すぎる」と問題になり、1食900円に引き上げた経緯があった。
「食費など経費は府と相談の上、決めている」(大阪アカデミアホテル)
なぜ、アパホテルと他のホテルで食費や経費に差があるのか?
「アパホテルは地方自治体法(第167条の2)による随意契約を『緊急で入札をしている暇がない』(第5号)との理由で府と結んでいる。他の多くのホテルでも随意契約が結ばれていますが、『公募に付した』(第2号)と根拠に差があります。また府はこの当時、ホテルに1食500円を基本ルールとして請求書をもらっていたが、アパは200円前後の上乗せが認められていました。ゴミ回収など他の経費も多少、高くとも黙認されるなど優遇されていたようです」(内閣府関係者)
これまでAERAdot.が報じた通り、宿泊療養者らの証言からアパホテルの食事は「粗末で中抜きがひどい」と指摘されていた。しかし、部屋の清掃やゴミ処理などについても「問題がある」という。
「館内の各部屋の扉の前に椅子が置かれてあり、座席部分に食事と飲み物が置かれ、食事を終えると、椅子の足元にごみを置くという仕組みでした。ごみは速やかに回収されず、朝ごはんのごみが夜近くまで置かれることはざらにありました。床や壁際には結構、ごみが落ちていました。食事もひどかったので、厚生労働省、総務省、大阪府に改善を要求する要望を出したら、総務省からは連絡がありました」(昨年末、アパホテルで宿泊療養したAさん)
大阪市内のアパホテルで1月まで清掃の仕事をしたBさんはこう明かす。
「弁当は毎日100~200食近くが廃棄されており、ゴミは1日2回、ペール缶と呼ばれる白いゴミ箱に突っ込んでいた。それをゴミ回収業者が定期的に取りに来ていました。清掃やゴミ処理は杜撰でした。ゴミ袋の数量計算もアバウトで正確な数字ではない時もありました」
宿泊療養ホテルは使用料の他、食事、清掃、警備などあらゆる経費が国庫で負担されている。なぜ、アパホテルはこうした問題が浮上してもなぜ、「優遇」されたのだろうか。
「日本維新の会とアパの仲が良いということは府職員みんな心得ているところです。宿泊療養ホテルの件も府からアパさんにお声がけしてやっているわけです。多少の問題があっても正直、気を遣います」(府職員)
日本維新の会の石井苗子参院議員が3月4日、わざわざ「#アパ」と付けて発信したTwitterには<本日、赤坂見附のアパホテル本社2階に事務所を開設しました>と記されてあった。石井議員はアパホテルが新潟や名古屋でオープンした時のテープカットに駆けつけたり、アパグループの元谷外志雄代表が塾長を務める「アパ日本再興財団・勝平塾」の講師を務めていた。
大阪府政策企画部危機管理災害対策課にアパホテルについて取材をすると、こう答えた。
「府のホームページで療養ホテルを公募した後、アパホテルに声をかけたことはあるが、特別な関係ではない。日本維新の会も何ら関係はない。昨年春まで府内の宿泊療養ホテルには1食500円でお願いしていたが、アパホテルのように高い額もあった。ゴミ処理費などもホテルによって金額が違うこともある」
アパホテルに清掃問題、日本維新の会との関係などで取材を申し込んだところ、以下の回答があった。
「(療養者)退所の後には必ず消毒及び清掃を入れております。しかしながら、閉所していたホテルが急遽受け入れとなった際や、使用後の客室の清掃の際に防護服を着て清掃業務を行うことから、清掃の不備について月に数件程度のご指摘は頂いており、清掃業者と協議しながら改善に努めてまいりました。なお、大阪府様からは、弊社が特別に多いという認識は持っていないとの回答を頂いております」
日本維新の会、石井議員との関係については「弊社本社ビルの2階と3階が空室だったため募集を行っていたところ、石井苗子議員事務所より問い合わせがあり、テナントとしてご入居いただくことになりました。会社として特定の政党や候補を応援しているということはございません」。
アパホテルは2021年度、宿泊療養ホテルとして全国の自治体に61施設、2万4千室以上を貸しだしている。同年11月期の決算では、前期比645%増の75億円の経常利益、39億円の黒字となる増収増益となった。神戸学院大学法学部教授の上脇博之教授はこう指摘する。
「アパなど療養ホテルへ支払われる費用は国の税金なので、食事やサービスが不十分なホテルとは契約すべきではない。ホテルによって食事やサービスの質が悪くなれば、療養者が被害を被る。税金をぼったくられることになるので、返金を求めるなど規定を設けるべき」
(AERAdot.編集部 森下香枝)
「AERAdot.で『大阪のコロナ宿泊療養者から苦情続出の貧相な食事 ホテル側が“中抜き”認める』(2月24日配信)と報じられて以降、中抜き問題が議論されています。全国どの県でも、『中抜きではないか』と食事に関する苦情が多く寄せられている。特に全国で療養ホテルに指定されているアパ系列のホテルに苦情が相次いでいる」(内閣府関係者)
【入手】アパホテルの元谷芙美子社長が<私が自信を持ってお奨めするアパ社長カレー>と療養者へ送ったメッセージ
大阪府で療養ホテルに指定されている41の施設のうち9つの施設を提供しているアパホテルグループ。その中の2つの系列ホテルで1月~2月、昼食にカレーが出され、苦情があったという。その当時、アパホテルで療養していたCさんはこう語る。
国から地方へ支給されるコロナ宿泊療養者の食事代は1食1500円算定で、使わなかった分は精算する仕組になっている。しかし、大阪府は独自の経済的試算で1食につき900円、一日2700円の食事代とし、差額は返却するとしている。
アパホテルグループのホームページを見ると、「アパ社長カレー」というレトルトカレーが1個390円で販売されている。サラダがついても、一食900円は高すぎるのではないか。AERAdot.が入手したアパホテルが都内の療養者へ配った献立表(昨年4月)には「アパ社長カレー」と明記されていた。
またアパホテルの元谷芙美子社長が療養者へ宛てたメッセージにも<本日のランチメニューとして、私が自信を持ってお奨めするアパ社長カレーをご用意いたしましたので、ご賞味くださいませ。>と記されていた。
アパホテル広報はAERAdot.の取材に対し、こう回答した。
アパホテルが療養者に配った献立表(提供)
「ご指摘のあった2つの宿泊療養ホテルのうち1つでカレーが出されていたことが調査でわかりました。1月は19日と28日、2月は3日、11日、18日の合計5回、いずれも昼食です。療養者に提供するお弁当は外部業者に委託をしておりますが、第6波になって以前に比べ症状の軽い療養者が多い。カレーを喜んでいただけると取引業者が判断し、メニュー変更となり、当方も問題ないだろうとカレーを提供いたしました。カレーはアパ社長カレーではなく、外部業者が調理したものです。現在はカレーの提供はしておりません」
大阪府の基準1食900円に食費が達しない疑惑もある。アパホテルは次のように回答した。
大阪府の吉村洋文知事はAERAdot.が報じた療養ホテルの”中抜き”記事を引用してツィート(2月24日付)。
大阪府の吉村知事がAERAdot.をリツイート
<ここは改善します。大阪府は宿泊療養施設での弁当代として一食900円相当、一日3食計2700円分を宿泊療養施設に支給しています。(略)看護師さんによる検食や府における確認作業を強化します>と発信していた。
厚生労働省のマニュアルには「(1食1500円の)食事提供費の交付金」には「配送料は含まない」と明記されている。配送費、配膳代相当分は別途、 国庫より支給される仕組みなっている。大阪府の行政指導を受け、アパホテルは「中抜き」を認めた格好だ。
一方、東京も宿泊療養ホテルは現在、37施設あるが、アパホテルはうち11の施設を提供している。東京都に取材すると、弁当価格は1食1100円で、一日3食で3300円という。1食の差額400円で各療養ホテルにゼリーやレトルトのおかゆ、みそ汁、カップラーメンなどを用意しているという。都内のアパ系列のホテルAで昨年、療養した元コロナ感染者はこう話す。
「ホテルではアパ社長のカード、『アパ社長カレー』などと書かれたメニューが配られていましたが、弁当は価格500円前後と思える内容でとても1食1100円には見えませんでした。コロッケ、焼きそばと春巻き、カツカレー、サバの味噌煮、缶詰のフルーツに少しの野菜などスーパーのお弁当より内容は貧相です。多い揚げ物は格安冷凍品っぽく、体調を崩している時は食べるのが、辛い内容です」
アパホテルで出された食事(提供)
都庁関係者によると、Aを含む都内のアパ系列のホテルは第5波の昨秋まで、同系列のB(23区内)の厨房で一括して弁当を製造。都内の各ホテルに弁当を配送していたという。
「都に苦情が相次ぎ、指導が入りました。第6波では外部の弁当業者に変更された」(同前)
アパ系列のホテルAに食事の苦情や都の行政指導について取材をすると、「東京都が一括して回答することになっているのでお答えすることはできない。都に聞いてほしい」との回答だった。
東京都を取材をすると、個別ホテルについては答えられないとしながらも、以下のように回答した。
「入所者からのご意見やアンケート調査などに基づき、メニューを増やす、味付けを変える、彩(いろどり)良い見た目にするなど、弁当事業者に働きかけています。一部のホテルでは、こうした対応の一環として、他の弁当事業者に変更したり、お弁当の提供体制を見直したりするなど食事の改善を図っています」(福祉保健局)
アパホテルで出された食事(提供)
全国最大の688ホテル、10万超の客室を擁する業界大手アパグループ。2021年11月期の決算を発表し、連結売上高は917億万円(前期比1.4%増)、経常利益は75億円(前期比645%増)で、39億円の黒字となる増収増益となった。コスト削減とコロナ宿泊療養施設として自治体への一棟貸しを進めたことが寄与したとされる。
(AERAdot.編集部 今西憲之 森下香枝)
![大阪市内の宿泊療養ホテルで出された「恐怖のカツカレー」(提供)](http://cdn.images-dot.com/S2000/upload/2022022300018_1.jpg?update=20220224121304&width=1348&fit=bounds)
1万939人の新型コロナウイルス感染が2月22日、確認された大阪府。新たに感染者63人の死亡が確認され、1日に確認された死亡者数としては過去最多を更新した。自宅療養者は約7万3000人、入院・療養等調整中の人は5万6000人にも上るという。
【写真】紙パックのジュースとパン2個という貧相な朝食はこちら
そんな中、コロナ陽性者がホテルで療養する際、支給される食事について苦情が続出していることをAERAdot.が報じた【大阪のコロナ療養者から食事の苦情続出「国は一食1500円を支給も、安っぽいカツカレーやパンばかり」】(19日配信)が大きな反響を呼んだ。
国から支給される宿泊療養者の食事代は1食1500円上限だが、大阪市内のホテルで療養した50代のAさんの証言では「朝は飲み物とパン2個」「昼はカツカレー」という貧祖さで1食1500円と到底、思えないような内容だった。
大阪府危機管理室災害対策課を取材すると、苦情が寄せられていることを認めた上で、「大阪府では1食あたり900円、3食で計2700円という予算です。大阪府がホテルと契約し、その金額の中に食事代が含まれている。国は1食1500円を負担していますが、府の場合、地域の物価水準から兵庫県や京都府とも相談し、この金額にしました」と語っていた。
国から自治体へ支払う交付金は食事代だけの補助制度ではなく、各種コロナ支援策を包括したものだという。
「基本は1食1500円算定で地方へ交付され、使わなかった分は精算する仕組になっていますが、一括交付金なので、弁当代で浮かせたお金を他のコロナ関連事業に当て込むことは大阪以外でもやっていると思います」(内閣府関係者)
宿泊療養者の食事問題は大阪府議会でも昨年、取り上げられている。当初は1食500円で3食1500円だったものを、苦情が多く、3食2700円にまで引き上げたという経緯がある。国から1食あたり1500円の予算がついているので、大阪府が「中抜き」の疑念を持たれていることについて、同管理室は「(国からの)交付金は、国の上限額ではなく、実際に食事にかかった費用を申請しているので差額は発生しいない」と弁明していた。
大阪市内の宿泊療養ホテルで出された食事のパッケージの裏に納入業者名が…
前述のAさんによると、“中抜き”は現場でもあるという。
「1食900円とはとても思えない。私は飲食店を経営していますが、その経験から食事代は朝食100~200円、昼、夕食500円前後という印象です」
Aさんの協力を得て調査すると、療養していたXホテルに食事を納入している業者は、大阪市内のケータリング会社、Z社であることがわかった。
Z社に取材したところ、「パンやカツカレーを提供したのは事実です」と認めた。
Z社に1食900円相当の食事なのか、と質問すると、「えっ、1食900円ですか。はじめて知りました」と驚いた声で答えた。
さらに経緯を以下のように説明した。
「うちは新型コロナウイルス感染拡大、第4波があった昨年5月からXホテルより下請け発注を頂いております。メニューは毎週、ホテル側から指示があり、朝昼夕と3食を配送しています。ホテル内には入らず、食事の入った箱を軒下に置かせていただき、帰るという方法ですから、中の様子はわかりません。カツカレーなどのメニューでクレームがあったことは知らされていません。第4波から下請けの仕事をただき、今も続いているので、好評かと思っていました。大阪府から1食900円が支給という話ですが、繰り返しますがうちは下請けです。契約した細かな金額は言えないですが…」
この担当者によると、Xホテルから実際は1食あたり900円よりも低い金額で発注されているという。Xホテルに「中抜き」の有無や食事への苦情について取材を申し込むと、こう回答した。
「大阪府より当社が受託している食事代の合計額は確かに 2700 円です。そこから療養者の方々への弁当配布などでかかる必要経費を差引いた上で、業者へ発注をしています。過去、ご滞在の方より直接、苦情を受けたことはございません」
1食900円から「必要経費」をホテルが引いてから業者へ発注していると、「中抜き」があることを認めた。
大阪市内の宿泊療養ホテルで出された朝食(提供 )
「食費は1日あたり合計2700円で療養者に見合うメニューを提供してほしいとお願いしている。メニューは大阪府から指定はしていません、ホテル側にお任せしている。療養者一人当たり、宿泊代と食事代2700円を合計した額をホテルにお支払いしている」
たとえば、ホテル宿泊代と食事代合わせて7000円とすれば、それに療養者の人数を掛け算した金額を支払っているという
「食費は国の税金から支出されているので、ホテルから業者に全額(2700円)きちんと支払われるべきと考えます。大阪府でも毎月、ホテルに業務報告を求め、食事は写真をつけてもらい、チェックしています」(同前)
だが、Xホテルでは喉が痛いと訴えるコロナ患者に「恐怖のカツカレー」を提供し、前出のAさんは悲鳴をあげた。
「過去にXホテルについては、何らかのクレーム、苦情があったように思う。その都度、ホテルに連絡して改善を求めている。Xホテルから業者に1日2700円より低い金額で食事が発注され、“中抜き”されているのであれば、改善をお願いしなければならないと思います。オミクロン株で喉が痛いという療養者の声は聞いている。確かにカツカレーはきついかもしれない」(同前)
現場では1食900円、1日3食で2700円に見合う食事が提供されていないのは、写真でも明らかだ。今後、改善を期待したい。
(AERAdot.編集部 今西憲之)
「食事が貧相過ぎて言葉が出ません」
こう訴えるのは、2月に新型コロナウイルスに感染し、大阪市内のホテルで1週間、宿泊療養した50歳代の男性、Aさんだ。貧相すぎると訴えるのは、ホテルで出される朝昼晩の食事の中身だ。
大阪府は2月17日に1日あたりの死者数54人とこれまで2番目の多さを記録。ちなみに東京都の死者数は同じ日で24人で、大阪府の数字がいかに、突出しているかよくわかる。医療体制がひっ迫している大阪府では、宿泊療養者から食事などの苦情が続出している。
Aさんによれば、宿泊療養の1日のスケジュールは、ホテル内のアナウンスで知らされるという。
毎朝6時と7時に2度、「朝食、検温、スマートフォンでハーシス(HER-SYS/厚生労働省の新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム)に入力してください」というアナウンスがホテル内で流れ、1日がはじまる。
そして療養者は自らエレベーターで1階に降りて朝食を取りに行く。朝9時にも再度、ハーシスに入力。昼11時半に昼食。午後4時には検温とまたハーシス入力で、午後6時に夕食となる。
「コロナに感染して療養のためにホテルにきているのに、ホテル内のアナウンスがすごい大音量でした。寝不足になり、身体にこたえた。何のための療養なのか」
Aさんはこう振り返る。さらに問題は食事の内容だ。Aさんは報道などで国が宿泊療養者のために1食あたり1500円相当を負担していることを知っていた。だが、はじめて療養所の朝食を見て驚いた。それ以降、入院中は食事をスマートフォンで毎日、撮影したという。
「朝食は毎日、同じメーカーのパンとジュースです。味はまったく代わり映えしないです。夕食だけは宿泊療養を開始するときに魚野菜系か肉系か、2つのメニューから選べます。最初に選ぶと途中から変更は不可。食事はアナウンスから2時間以内に取りに来いという制限がある。その際、エレベーターに宿泊療養者が集まるので、密になります」
弁当の時は、電子レンジで温めるのだが、いつも行列ができるという。
「かなり密集になりますね。弁当を電子レンジで温めると、熱で容器が曲ってしまう。コンビニ弁当でもこんなことにならない。よけいに体に悪いんじゃないか、大丈夫かと心配になりました」
Aさんが「大変な思いをした」と訴えるのは、昼食のメニューがカレーだった日だ。Aさんは「恐怖のカツカレー」と説明をつけて写真を送ってくれた。
Aさんが療養ホテルで食べた「恐怖のカツカレー」
「私はオミクロン株に感染したのだろうと思いますが、喉がとてつもなく痛く、高熱でした。そんなときにカツカレーが出され、一口食べると割れたガラスが喉に突き刺さるような感じでした。いやはや、殺す気かと思った。カレーの大半を残しました。カツカレーは私が宿泊療養中、2度ありましたね。全体的にメニューは揚げ物が多く、私のような50歳代という年齢だと食べるのが辛かった」
宿泊療養中、Aさんの元に親しくしている大分県の宿泊療養者から弁当の写真がSNSで送信されてきた。
大分の療養ホテルで出されたお弁当
「大阪府と違い、まさに1500円の価値がある弁当だと思った。知人も美味しいとメッセージを送ってきました。大阪府と大分県、この差はなんなんやろと疑問を感じた」
東京都では宿泊療養者に週に1度、全国の駅弁が提供される。1月に宿泊療養したBさんは「深川めし」が提供されたと話す。
東京の療養ホテルで出された駅弁
大阪府は宿泊療養者に対し、症状の悪化にはオンライン診療を実施している。Aさんがホテル内にいた看護師と話したところ、「オンライン診療は話せない、歩けない、咳で眠れないというくらいひどくならないと、受けられないと言っていた。コロナに感染して発熱、咳などの症状があって不安というレベルでは相手にしてもらえない。
オンライン診療を頼りにしてはいけないなとその時、感じました。また、看護師やスタッフに質問しようとするとパーテーションがあるにも関わらず、『後ろ向いて、正面を見ないで話してください』ときつく言われた。宿泊療養は看病が必要な人は無理で基本的に自助なのに、質問すらするなと言わんばかりの対応には、ムっとしました」
東京の療養施設で出された朝食
大阪市では1月末からハーシスの入力遅れで、宿泊療養を希望する人にも影響があったという。大阪市内在住のCさんは2月初旬に発症した。
「子供がいるので宿泊療養をしたい」と大阪府の窓口に電話をしたが、断られたという。
「保健所からハーシス入力されていないので、行政的には新型コロナウイルス感染者と確認できないので、要望には応えられないといわれました。私の場合は、発症直後に発熱、喉の痛みなどの症状が出て最も辛かった。一番大変な時、ハーシスに登録されていないことで宙ぶらりんに置かれ、コロナ陽性とあわせて二重のショックでした」(Cさん)
大阪府危機管理室災害対策課を取材すると、こう回答した。
「大阪府は1食あたり900円、3食2700円という予算です。大阪府がホテルと契約し、その金額の中に食事代が含まれている。国は1食1500円相当を負担しているということですが、大阪府の場合、経済的な問題から兵庫県や京都府とも話をして、この金額としました。3食ともホテルが業者を選定し、契約しています。食事がまずい、貧相だという声は宿泊療養者から直接、寄せられたこともあります。現物の写真なども確認し、そうした苦情があった際にはホテルに改善を申し入れている。今後もそういう声があれば、対応したい」
大阪府で宿泊療養者の食事問題は、以前からSNSに投稿されるなど拡散されていた。大阪府の吉村洋文知事も記者会見で、食事への不満が続出していることを認識。こう説明していた。
「(1食1500円の予算だったものを)1日当たり約2700円というのを上限としました。夕食を選べるメニューに変えていきます。僕のような、例えば若い年代であったら、たくさん食べたいという人もいますし、高齢者の方でちょっとこれは重たいというのであれば、改善されたメニューを選べるようにしたい」
大阪の療養ホテルで出されたフライ弁当
「国から自治体へ支払う交付金は食事代だけの補助制度ではなく、各種コロナ支援策を包括したものです。基本的には1食1500円算定で地方へ交付され、使わなかった分は精算する仕組になっていますが、一括交付金なので、弁当代で浮かせたお金を他のコロナ関連事業に当て込むことは大阪以外でもやっていると思います。必ずしも違法とは言えないですが、栄養を十分摂っていただくべきコロナ患者の弁当代をあまりに削減するのは、趣旨としていかがか、と思います。写真の弁当は1食900円にも見えづらく、療養が必要な方への食事として相応しいとは言い難い。一番の問題は、こうした食事の問題が、大阪で宿泊療養施設が埋まらない要因の一つとなっていることです」(内閣府関係者)
前述のAさんは訴える。
(AERAdot.編集部 今西憲之)
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アパホテルへの優遇は、露骨。
ホテルでの宿泊療養が始まったころ、「ア」で始まる別の名前のホテルが、「行政から一度電話があったが、それっきり。従業員が感染した場合の補償はどうなるのか、といった詳細の詰めがあると思って待っていたが何もない。」と事情を説明していた報道がありました。
行政の担当者が、アパホテルと間違えて電話をかけてしまった? まあ、そんなところでしょう。
「引き受けます」と言ったホテルが受けているのか、それとも、アパホテルだけに利益供与をしているのか。勿論、全てアパホテルにしてしまったら追及されるので、9対1ぐらいの割合にしているのか。
宿泊療養の実態は、あまり表に出てきませんが、今回の「地獄のアパカレー事件」で氷山の一角が見えましたね。
府民の苦しみを何とも思わない、人間の心を持たない吉村洋文らしい事件ですね。