斎藤元彦知事の違法行為を明確に認定した兵庫県の第三者委員会の藤本久俊委員長が「厳しい意見を言っているつもりはない。これがスタンダードな考えだ」「すぐに反論するとかしないで、ゆっくりこの報告書を読んで」

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兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事らを内部告発した文書の真偽などについて、2024年夏から調査していた県の第三者調査委員会が、2025年3月19日に報告書を出しました。
兵庫県弁護士会から選ばれて第三者委員会の委員長をされていた藤本久俊弁護士との思い出話を少し。
私は1991年に東京弁護士会で弁護士生活を始めたのですが、1998年に郷里の兵庫県に帰り、阪神タイガースの本拠地である甲子園球場がある(からではないのですがw)西宮市で独立開業しました。
当時はまだ神戸弁護士会と言ったのですがその尼崎支部に所属することになり、支部の初めての飲み会で気さくに声をかけてくださって、それから目をかけてくださったのが藤本先生でした。
後に弁護士法人の制度ができて、藤本先生の芦屋法律事務所と私の西宮市民法律事務所が合併して、弁護士法人芦屋西宮市民法律事務所となったんです(どんな安直なネーミングやww)。
他にも、難しい少年事件で私と弁護団を組んでくださった先生もおられるなあ。委員の先生方、皆様本当にお疲れさまでした。
藤本先生はこの兵庫県政のピンチに第三者委員会の委員長になるのが誠にふさわしい方で、最初は裁判官として実務法曹の道を歩みだし、後に弁護士になられたのですが、弁護士法人が立ち上がって間もなくに弁護士任官制度でまた裁判官に戻られ、大阪高裁の判事までなさいました。
私と仲良くしてくださるくらいですからなかなかクセがある人ではありますが(笑)、真っ当に生きている人が報われる社会を、と常日頃からおっしゃっておられ、また六甲中学・高校をご卒業されているだけあって神戸と兵庫に対する愛は灘校出身の私の比ではありませんでした。
いま、3月19日の藤本先生の記者会見での発言全文を拝読したのですが、
「兵庫県は、北は日本海、南は瀬戸内海に面しています。
県内には大都市もあれば、自然豊かな農村や漁村も山間部もあれば、港湾地域もあります。
約532万人が暮らしているが、住民が県政にのぞむところは様々。
県当局は住民の様々な要求を受け止め、複雑に絡み合う利害を調整して、光の当たらないところにも目を配り、取り残されるもののない社会を実現していくことが必要だと思います。」
という部分を読んで、ああ藤本節だとウルウルきてしまいまして、予定外のこの記事を書いています(本当は永野耕平岸和田市長と立花孝志党首批判のドロドロした記事を書く予定でしたwww)。
四半世紀以上前に初めてお会いしたときに比べるとお互いに年を取りました。
上記の発言の直前に藤本委員長は
『今回の問題の背景と原因について、我々は知事の個人的な資質を問題にするつもりはありません。
問題はむしろ制度とか組織の問題で、一番問題なのは(知事と職員との)コミュニケーションの不足。
知事は側近を通じた意思疎通を重視し、職員の中には「話を聞いてもらえない」という不満が蓄積されていった。
知事側も「聞いていない」という問題が多数生じた。
そうであれば聞けばいいわけですが、それより先にいら立ちが出てしまったのではないか。
それがパワハラの原因にもつながった可能性はある。
兵庫県の職員は、総じてよく頑張って働く。
しかし、それは我慢しすぎにつながる面がある。パワハラに甘い組織風土は、改善されるべきではないか。
もう一つ申し上げたいのは「同質性」。
違う観点から見ることができれば、組織としてブレーキがかかる。
しかし、知事の周りにいた方々はチャットであれだけ夜間や休日に仕事を求められても異議を唱えることはなかったし、それがパワハラだと指摘することもありませんでした。
今回の文書についても、違う目でものを見るということができなくなっていた。
問題の発端は昨年3月27日、知事が「うそ八百」「公務員失格」と発言したことにあると思います。
県が元西播磨県民局長に科した処分は停職3カ月であって免職ではなく、県自体も公務員失格とはしていない。
調査未了の段階で、断定口調でマスコミに伝えて公に知らしめる必要はどこにもなかったと思うし、その発言は相当でもなかった。
調査委員会は、この発言は客観的に見て元西播磨県民局長に精神的苦痛を与え、職員を萎縮させるものだから、パワハラであったと申し上げたい。』
と述べています。
まるで裁判官が判決の際に被告人を諭す説諭のようではありませんか。
第三者委員会が斎藤元彦兵庫県知事を断罪。元県西播磨県民局長の男性を懲戒処分とした対応は公益通報者保護法に明らかに違反しており違法。パワハラも10件を認定。斎藤知事は潔く自ら辞職せよ。
藤本委員長は記者会見の最後に
『調査の過程で、私たちは多くの職員とお話ししました。
調査に応じた職員は皆、県民に尽くしたい、県政発展させたいとの思いを持っていらっしゃいました。
知事に批判的な職員も、決まったことは誠実に実行しようとされていました。
知事や幹部の職員は、異なる意見に直面した場合、自分の知らないことを外部からの情報で知った場合、まず聞く姿勢を持つべきだと考えます。
感情をコントロールせずにいきなり叱責したり、注意・指導したりすることは適切ではないと思います。
相手を尊重する姿勢なくして、相手との関係に発展はありません。複眼的な思考を行う姿勢を持って、自らが正しいかどうかを検証し、県政を発展させていただければと思います。
この報告が県政の発展、自浄力発揮の一助になればこんなにうれしいことはありません。
厳しい意見を言っているつもりはありません。
我々はこれがスタンダードな考えだ、くらいに思っております。
知事には、すぐに反論するとか、すぐに判断しないでいただきたい。
ゆっくりこの報告書を読んで、「違う意見もあるかもしれない」「それなら取り入れるところは取り入れよう」。
そんな姿勢を持っていただけたらなと。それだけです。』
と述べています。
百条委員会が斎藤元彦兵庫県知事の疑惑について調査報告書を公開。斎藤知事のパワハラで「職員が斎藤知事に忖度せざるを得ず、県民本位の職務遂行がかなわなくなっている面があり、極めて深刻な事態が確認できた」
しかし、藤本委員長の真情あふれる言葉もむなしく、斎藤元彦知事はこの報告書が出された3月19日にすぐさま反応し
「これまでの会見などで述べてきた通り、誹謗中傷性の高い文書と考えている」
と言い切りました。
斎藤知事は報告書に対する見解の公表時期を質問されると、
「しっかり精査したうえで、しかるべきタイミングで述べさせてもらう」
と話していますが、たぶん
『ゆっくりこの報告書を読んで、「違う意見もあるかもしれない」「それなら取り入れるところは取り入れよう」。』
という態度は期待できないのでしょうね。
そうであれば、兵庫県議会と有権者が再び斎藤知事に鉄槌を下すしかないでしょう。
百条委員会でパワハラ・おねだり認定された斎藤元彦兵庫県知事が自分が見ていないはずの元県民局長のPCには「倫理上、極めて不適切なわいせつな文書」があったとプライバシー侵害を始めて、とうとう騙るに落ちた。
斎藤元彦兵庫県知事が自死に追い込んだ元県民局長のPCの中身について「わいせつな文書を作成していた」と発言したのは死者に対する名誉毀損。「民主主義と人権を取り戻す3.22兵庫県民大会」に結集を!
編集後記
法律家には言ってる意味も分からない難癖。
【#立花孝志を逮捕しろ】斎藤元彦兵庫県知事を百条委員会で追及していた竹内英明元県議が自死。立花孝志氏が「逮捕が怖くて命絶った」とまたデマ投稿も兵庫県警が完全否定。県警の逆鱗に触れた立花孝志はもう詰んだ
弁護士がこういう役割を引き受けるときはまず事務所で話し合いをするんです。
今回の場合本人のみならずご家族にも嫌がらせをしてくる輩が無数にいて、元県議まで自死されているので、事務所への業務妨害や嫌がらせが容易に予想できるからです。
そしての案の定、ゆっくり読むどころか、ろくに報告書を読みもしないで、第三者委員会をけなす動画がわんさか溢れています。
兵庫県からお願いした「第三者」委員会の弁護士委員たちなのに。
こういう斎藤キッズや立花信者の愚行・蛮行を放置しないことも、これから社会を良くしていくには大切なことだと思います。
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第三者委の名称は「文書問題に関する第三者調査委員会」。県弁護士会から推薦を受けた藤本久俊委員長ら3人が「委員」として判断を担い、さらに調査の実務を補佐するため、追加で3人の弁護士が「調査員」としてサポートに回った。
藤本委員長を含む委員の3人は全員が元裁判官だ。昨年7~8月に準備会議が開かれ、9月18日に初回の会合を開催。告発文書に書かれた7つの疑惑や告発者を公益通報者として扱わず懲戒処分とした県の対応の妥当性を、法律の専門家として、約半年間、関係者への聞き取りや資料精査により調査してきた。
県は当初、告発文書の内容について県人事課などによる内部調査を根拠に懲戒処分を行ったが、客観性や中立性に欠けるとの指摘があがり、県議会側が昨年5月に第三者委員会の設置を要請。斎藤氏が設置を決めた。
一方、翌6月には、県議会としても疑惑を調査する必要があるなどとして、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)が設置され、2つの調査が並行して進む異例の事態となった。
企業や自治体で不祥事が起きた場合に、外部の専門家に調査を委ねる第三者委員会の仕組みが広まったのは、2000年代に入ってからとされる。外部の専門家には、身内による調査にはない「中立性」と「客観性」が期待され、不正会計やハラスメント、事故などのさまざまな問題対応の「定石」として設置されてきた。
第三者委「厳しい意見ではない、これが標準」 報告書で斎藤知事批判

兵庫県の斎藤元彦知事らが複数の疑惑を文書で告発された問題で、県が設置した第三者調査委員会(委員長、藤本久俊弁護士)は19日、調査報告書を公表した。藤本委員長らが県庁で記者会見し、「厳しい意見を言っているつもりはない。我々はこれがスタンダードな考えだと思っている」と述べた。
報告書は、告発を理由に元県西播磨県民局長の男性を懲戒処分とした県の対応について公益通報者保護法違反と認定。さらに、斎藤氏による職員への叱責など10件がパワーハラスメントに該当するとした。
斎藤氏に望むことを尋ねられた藤本委員長は、「すぐに反論や判断するのではなく、ゆっくり報告書を読んでほしい。違う意見もあるかもしれないが、取り入れるところは取り入れようという姿勢を持ってもらいたい」と話した。
第三者委の報告書は、3月に出された県議会調査特別委員会(百条委)の調査結果に対し、斎藤氏が「正面から受けとめる姿勢を示していない」などと批判している。
第三者委は県弁護士会が推薦した裁判官出身の弁護士3人で構成。百条委と同様に、パワハラや贈答品の受け取りなど七つの疑惑と、公益通報としての県の対応の妥当性について調査してきた。【高木香奈、古川幸奈】
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しかし残念ながら今の社会では真っ当であることが難しくなっています。嘘をついたり人を貶めるようなことをしながらも、平然としている人がいて、されにはそれを認める人たちがいます。恐ろしい社会になっていると思います。
宮武さんのような、そうした社会に抗う(改善を試みる)発信をする人たちに敬意を表しますし、私も自分のできる範囲で何とかしていきたいと思います。
もちろん恐れるだけではなく、戦っていかなければならないのですが、同類の仲間や支持者がいろんな理由を付けて守り、世間を味方にしたくても興味がない、無関心という人があまりにも多いのです。
過去の過ちを認めて反省し、お互いの存在を尊重し、人々が安心して幸せに暮らせる社会を作ることはできないのでしょうか…
違法な懲戒処分で、しかも200時間がどのようにして算定されたかも不明なのに、執拗な嫌がらせをする。ご遺族が「もう関わりたくない」と思わせるようにするのは、あの人殺しもやっている反社・統一教会の常套手段です。
斎藤元彦や立花孝志らの「ツボ」が 兵庫の騒動を止めるな! といまだに「躍動」しているようです。