goo blog サービス終了のお知らせ 

Everyone says I love you !

弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

プーチン大統領が本音全開演説。「ロシア人とウクライナ人は1つの民族だ」「その意味ではウクライナ全土が我々のものだ」「我々には古くからのルールがある。ロシア兵が足を踏み入れた場所は我々の領土だ」(呆)

2025年06月21日 | ロシアによるウクライナ侵略

ロシアとウクライナが一つの民族だというプーチン大統領の年来の発想が一番危険。

新エブリワンブログはこちら

参院選後に引っ越しますので、ぜひブックマークをお願いいたします。

上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。

 

 

♪こんなこといいな できたらいいな
 あんな夢 こんな夢 いっぱいあるけど
 みんなみんなみんな かなえてくれる
 軍事予算で かなえてくれる

 よそを自由に攻めたいな

「ハイ!グンヨウヘリコプター!!」

 アンアンアン とっても大好き スターリン♪

 というわけで(笑)、独裁者はより専制的な独裁者にあこがれる傾向にあります。

 安倍晋三首相はプーチン露大統領やトランプ米大統領が大好きでしたし、トランプ大統領はプーチンが、プーチンはスターリンやピョートル大帝に憧れ、そんなこんなでロシアではスターリン礼賛が復活しました。

ロシアのプーチン政権がソ連時代の記念碑の撤去を進めたエストニア首相らを指名手配。ロシアでスターリン礼賛が復活。殺人犯を釈放して兵士に、ライバルは政治犯として投獄。ソ連時代に逆戻りするロシア。

 

ドイツ帝国を築こうとしたナチスドイツのアドルフ・ヒトラーと同じ。

「NATOの東方拡大」はプーチン大統領によるウクライナ侵略の「動機」ではあり得ても、ウクライナ戦争の「原因」とは言えない。ウクライナ戦争の原因はロシア軍によるウクライナ侵略以外にあり得ない。

 

日本の市民の血税を使い、分割払いしてまで兵器を爆買いしてトランプ人気を支えた安倍氏。
さらばトランプ!兵器爆買いでトランプ氏を支えた安倍前首相。この人と仲良くしたのが「外交の安倍」の最大のセールスポイント、っておかしくね?!(笑)。
 

加計て加計て加計抜けた人生(-_-;)

安倍晋三首相がプーチン大統領に捧げた失笑ポエム「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」「ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆けて、駆け抜けようではありませんか」(爆)

 

 

 ロシアのプーチン大統領は2022年のウクライナ侵略前からウクライナ民族はロシアと同一民族で、ウクライナはロシアと一緒になるべきだというウクライナへの領土的野心を隠そうともせず、論文を発表したり演説をしたりしてきました。

 そしてまたプーチン氏が物凄いことを言い出したのですが、2025年6月20日に自分の故郷であるサンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで、

「ロシア人とウクライナ人は一つの民族」

であり

「その意味で、ウクライナ全体がわれわれのものだ」

と主張したんです。

 そしてプーチン大統領は

「我々には古くからのルールがある。ロシア兵が足を踏み入れた場所は、我々の領土だ」

とも言っているので、気分はもはやスターリンを超えてピョートル大帝です(-_-;)。

 そのうえで、プーチン大統領はロシア軍が戦線を拡大しているウクライナ北東部スムイ州を占領する可能性は排除しないとの見解を示しましたので、まだまだウクライナを侵略する気満々です。

プーチン大統領 ウクライナ北東部の州都占領の可能性に言及 | TBS NEWS DIG

『ロシア、ウクライナに事実上の「降伏」を要求』(朝日)。『ロシアの和平案 事実上の「降伏勧告」で和平見通せず』(産経)。伊勢崎賢治氏らウクライナだけに「即時停戦」を求める「今こそ停戦を」派は降伏論者だ

 

 

 さて、そんな侵略者プーチン大統領のアセット(資源)と言われるトランプ大統領はウクライナ戦争を24時間で終わらせると豪語していたのですがあっさり挫折。

 もっぱらロシア寄りの「仲介」をしているのですが、中身はウクライナはロシアに違法占領されているクリミア半島や東南4州をロシアの領土と認めろなどなど、ウクライナに降伏を求めているのと同然のことを言っています。

 これはイスラエルに侵攻されているガザの市民に200万人全員ガザから出て行けと言ったり、イスラエルに先制攻撃されたイランに無条件降伏をしろと言っているのと全く同じ発想で、要は弱いものは強いものに逆らわず言うことを聞け、という話です。

 これについて、安倍首相とトランプ大好き人間で、トランプ関係の本をたくさん出している橋下徹氏がトンデモないⅩを投稿しました。

 

 

 橋下氏は

「G7サミット イラン批判の共同声明 イスラエルには『自国守る権利』」

と報じたニュースを引用して

「これを言ってしまえば、ロシアの自国を守る権利も認めざるを得なくなる。国際法を振りかざしてロシアを非難してた人たちはどうした?」

「ロシアを強烈に非難しないトランプ氏のみが一貫している。」

というのです。

イスラエルによるイランへの先制攻撃について、日本を含むG7がイランの核開発を非難し、イスラエルの「自衛権」と「安全保障」を約束する噴飯物の共同声明を発表。しかもトランプ米政権はイランへの直接攻撃を準備

 

トランプ米大統領候補の言うように「ロシアのやりたいように」させたら(フォーブス誌)。「ロシアの軍人による強制性交の被害に遭ったウクライナ人には、妊娠中だった16歳の少女や、83歳の老婆も含まれる。」

 

ウクライナ人はロシアの強制移住に乗っかったほうが安全だなど、言ってることが鈴木宗男。

国際法違反で戦争犯罪にもなりかねないロシア軍の原発攻撃に沈黙する橋下徹氏。ウクライナ人に「旧ソ連から時代は変わった」「中国がロシアに働きかける可能性もある」からロシアと妥協しろと言い募る(呆)。

 

 

 ウクライナ戦争では侵略しているロシアを非難して経済制裁を課しているのに、ガザ紛争やイラン戦争では侵攻しているイスラエルの肩を持つ欧米諸国は確かにダブスタで矛盾していることこの上ありません。

 そうした場合、G7はイスラエルの侵攻を許すな、イスラエルにも経済制裁を、と国際法を遵守する方向で統一しろというならわかりますが、橋下徹氏のようなトランプ信者や親露派は、欧米はイスラエルを批判しないならロシアも非難するな、と悪い方向に統一して矛盾を解消すべきだというのですからお話になりません。

 さらに橋下氏は

「武力衝突が始まってしまえば、国際法を振りかざしても意味がない。相互譲歩による政治的妥結のみが解決を導く。」

「ロシアに対して国際法を振りかざして正義を説いていた日本の国会議員や専門家たちは、イスラエルに対してはおとなしい。このような事態になってしまうと、国際法に基づく正義よりも政治的な妥結だ。」

と言い出したのですが、この人の言う「政治的な妥結」って弱者は強者に従えってことじゃないですか。

 少数者の人権をも保障するのが国内では憲法であり、国際社会では国際法なのですが、ロシアやイスラエルのような侵略者が戦争を始めたら国際法を振りかざしても意味がないなどと言い出したら、地球上は侵略したもの勝ちの弱肉強食の世界そのものになります。

 テレビコメンテーターが力あるものに従えというだけなら、それは何の苦労もそりゃありません。

戦争について語っているのに、例えは町のチンピラの喧嘩で、完全など素人。
橋下徹氏が「あんた、これまでの人生の中で殴り合いの喧嘩を一度でもやったことある?あんたの戦争の話には全くリアリティがないわ」と殴り合いの喧嘩をしたことがあれば戦争のことが語れると豪語。チンピラが!

 

 

 そして、橋下氏は連日

『プーチン氏は、トランプ氏がイランに要求していることと同じことをやり始めた。

 国際法を振りかざしてきた西側の政治家や専門家たちはどう評価する?』

と偉そうに言っていますが、そんなの、ロシアにもイスラエルにも国連憲章と国際法を守れと要求するだけのことです。

 さらに、親露派陰謀論者であるのに自称護憲派を名乗る人間の中には、ロシアに停戦しろ撤退しろと言っても無駄だから、ウクライナにだけ停戦=降伏を求めるのだと豪語する人間がいるのですが(笑)、国際社会の正論を聞かないのはアメリカもイスラエルも同じことです。

 米露イスラエルには何を言っても無駄だから法を守れとは言わない、弱い方に降伏しろと勧めるなどと言う敗北主義に立った瞬間に、この世界は退化を始め、法の支配も立憲主義もなく王侯貴族が大多数の人間を支配していた中世に逆戻りです。

 我々地球の市民は、根気よくネタニヤフ・トランプ・プーチンなどの専制支配者やその力を信奉する者どもに抵抗していくべきで、そのための武器が憲法であり国際法なのです。

武器としての国際人権 日本の貧困・報道・差別 (集英社新書)
藤田 早苗  | 2022/12/16
 

 

編集後記

自称非軍事主義のリベラル派が、軍拡しようとしているNATOが危険な悪魔でプーチン大統領はNATOからロシアを守っているだけだ、とFacebookでシェアした私の記事にコメントしていたのには呆れました。

時系列を見れば、ロシアがウクライナを侵略した後、NATOはそれに対抗して軍事予算の拡大を始めたのは明らかなんですけどね。

「どこのパラレルワールド(並行宇宙)にお住まいですか?」

とは、もちろん書きませんでしたが(笑)。

新エブリワンブログはこちら

村野瀬代表のおすすめに従い、参院選後に古寺多見さんたちの待つはてなブログに引っ越しますので、ぜひブックマークをお願いいたします。

上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。

 

 

 

独裁者スターリン、復権進むロシア 各地で像が復活 抑圧を正当化、空港名も「改称」

モスクワ近郊のボログダ州に立つスターリンの銅像。博物館館長のアンナさんは「像を目当てに訪れる人も多い」と話す=4月下旬

モスクワ近郊のボログダ州に立つスターリンの銅像。博物館館長のアンナさんは「像を目当てに訪れる人も多い」と話す=4月下旬

 戦後80年を迎えるロシアで、旧ソ連時代に大半が取り壊された独裁者スターリンの像が「復活」している。プーチン政権下で100基以上建てられ、4月にはスターリンにちなんだ空港名が復活。スターリンが指示した日本兵のシベリア抑留を正当化する動きも進む。第2次世界大戦に勝利した指導者をたたえることで、「国家存亡の戦い」と位置づけるウクライナ侵攻への支持を高めたい政権の意向が背景にあるとみられる。
 モスクワから北へ400キロほど離れたボログダ州。ロシア革命前に一時追放されたスターリンが住んだ建物を保存した記念館前に高さ2メートルの像が立つ。市民の要望で昨年12月に建てられたといい、館長のアンナさん(41)は「強いソ連の象徴として見に来る人が多い」と説明した。
 独立系メディアによると、大量の犠牲者を出したスターリンの政治弾圧への批判から、ソ連時代から残る像は10基のみ。1990年代もほとんど増えなかったが、2000年のプーチン政権誕生後、少なくとも107基が設置された。うち半数超はロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合した14年以降だ。
 独立系世論調査機関レバダセンターの調べでは、スターリンの評価は01年は「肯定的」38%、「否定的」43%だった。しかし、10年代半ばから「肯定的」が増え始め、ウクライナ侵攻後の23年には63%に達した。「否定的」は8%まで減り、同センターの担当者は「クリミア併合と欧米との対立で、戦争に勝利した指導者としての役割が再評価された」とみる。
 影響を与えているとみられるのがプーチン氏の変化だ。かつてはプーチン氏も否定的な評価を口にしていたが、17年には「スターリンの過剰な悪魔化はソ連とロシアを攻撃する方法の一つだ」と主張。22年9月にはスターリンを「ロシアを偉大な世界大国」にした一人として称賛した。
 今年4月には南部ボルゴグラード州の空港の名称に州の旧称の「スターリングラード」を付与した。退役軍人やウクライナ侵攻の参加者が名称復活を要望していると地元知事から訴えを受け、大統領令に署名した。
 スターリンは大戦後、50万人以上とされる日本兵らのシベリア抑留を指示。ソ連崩壊後、ロシアは抑留を謝罪し、一方的な裁判で戦犯とした日本軍人らの復権を進めてきたが、ロシア外務省によると、22年以降、計30人の日本軍人の復権が取り消された。抑留の歴史を正当化する狙いとみられる。
モスクワの地下鉄駅通路に復元された「スターリンと若者たち」の石こう像=22日

モスクワの地下鉄駅通路に復元された「スターリンと若者たち」の石こう像=22日

 15日にはモスクワの地下鉄駅通路に、1960年代に撤去された「スターリンと若者たち」と題する石こう像が復元された。政権に批判的な野党勢力が反対の署名活動をしているが、記念撮影に訪れた男性(56)は「文化遺産の復元はいいことだ」と語った。
 ロシア独立系メディアは「プーチン政権はスターリン時代を正当化し、抑圧された社会は戦争に勝つために必要だとのイメージをつくっている」と論評。「政治的暴力は今後も高まるだろう」と批判した。
 
ヨシフ・スターリン 1878年、現ジョージア生まれ。ロシア革命を率いたレーニンの死後、最高指導者として君臨。治安機関を動員して政敵や市民らを大量に処刑した大粛清で知られる。1945年には日ソ中立条約に反する対日参戦を決め、北方領土などを占領した。53年に病死。ロシアではスターリンの評価を巡る「公的合意」は存在しないとされ、「社会の対立を起こしかねない」として地元行政当局がスターリン像の設置を却下した例もある。

プーチン氏「ウクライナ全土がロシアのもの」、スムイ州占領も示唆

プーチン氏「ウクライナ全土がロシアのもの」、スムイ州占領も示唆
ロシアのプーチン大統領は20日、ロシア人とウクライナ人は一つの民族であり、「その意味で、ウクライナ全体がわれわれのものだ」と主張した。(2025年 ロイター/Anton Vaganov)
[サンクトペテルブルク(ロシア) 20日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は20日、ロシア人とウクライナ人は一つの民族であり、「その意味で、ウクライナ全体がわれわれのものだ」と主張した。同時に、ロシアが戦線を拡大しているウクライナ北東部スムイ州を占領する可能性は排除しないとの見解を示した。
プーチン大統領は、サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで、ロシアがウクライナの主権を疑ったことは一度もないと言及。一方で、1991年にウクライナがソ連からの独立を宣言した際、それは「中立国」としてであったとの認識を示した。
プーチン氏は、ロシア軍はロシア領土を守るためスムイ州に緩衝地帯を設置しており、州都スムイを制圧する可能性も排除しないとの考えを表明。「ロシア兵が足を踏み入れた場所は、われわれのものだ」と領土拡張を巡る持論を展開した。
また、ウクライナが放射性物質を拡散する「汚い爆弾(ダーティーボム)」をロシアに対し使用すれば、ウクライナに壊滅的な影響がもたらされると警告。ただ、ウクライナがそうした計画を立てている証拠はまだ見られないとした。
プーチン氏は、ロシアはウクライナの降伏を求めているのではないとし、「ウクライナが戦場の現状を認識することを求めている」と述べた。
 

 

新エブリワンブログはこちら

参院選後に引っ越しますので、ぜひブックマークをお願いいたします。

上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東京都議会議員選挙で裏金自... | トップ | 東京都議会での年間議員1人... »
最新の画像もっと見る

ロシアによるウクライナ侵略」カテゴリの最新記事