（国連軍縮特別総会でも演説された、世界に愛された被爆者山口仙二さんとツーショット。被爆者の思い）
今まで、橋下徹氏の数々の暴言、暴政を批判してきましたが、もう慣れっこになっているので頭に来るということはなくなっていたのですが、今回ばかりは切れました。
橋下氏、広島で「核廃絶無理、日本は平和ぼけ」
新党「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長は１０日、非核三原則の「核兵器を持ち込ませず」に関し、「日米安保条約の中で可能なのか。（現実に核が）持ち込まれているなら、国民に開示して議論しなければならない」と述べ、疑問を示した。
遊説先の広島市で記者団に語った。橋下氏は「（日本に拠点を置く）米海軍第７艦隊が核兵器を持っていないことはあり得ない。日本が米国の核の傘に守られている以上、持ち込ませる必要があるなら国民に理解を求めたい」と強調した。
広島市などが訴えている核兵器廃絶については、「理想としては（廃絶）。でも、現実的には無理ですよ、今の国際政治で。日本は平和ぼけしすぎている」と指摘した。
マレーシアなど非同盟諸国が提案のこの決議は、「核兵器の開発、生産、実験、配備、備蓄、移送、威嚇ないし使用を禁止し、その廃絶をもたらす核兵器条約の早期締結につながる多国間交渉の開始」を求めています。
さらに、ミャンマーなど３８カ国が提出した決議も、化学兵器禁止条約、生物兵器禁止条約に続き、「核兵器禁止条約を確立するよう決意する」と表明し、賛成１１１、反対４３、棄権２０でこれも３分の２以上の多数の賛成で採択されました。
橋下氏は、世界の１００か国以上の国々が平和ボケだとでも主張するのでしょうか。
それに、橋下氏は国際政治を知らないことがはからずも明らかになりました。
日本は毎年のように核保有国でも賛成できるようなお茶を濁す核兵器廃絶決議案を提案しますが、今回も日本は、核兵器禁止条約の交渉開始を求めたこのマレーシア提出の決議に、「多国間交渉の開始を呼び掛けるのは時期尚早だ」と主張し、ミャンマーなど提出の決議には、「核保有国も含めた共同の行動が重要だ」などとして、いずれも昨年に続き棄権しているのです。
橋下さん、日本政府はまさにアメリカの核の傘のもとにいることに安穏として、本気で核廃絶の努力なんてしてないんですよ。今や、日本ではなく、日本以外の大多数の国が核兵器廃絶を核保有国に突き付けているんです。知らなかったんですか。平和ボケしているのはあなたでしょう。
２００９年４月に核兵器廃絶演説をしてノーベル平和賞を授与されたオバマ大統領が再選された核保有国アメリカに比べて（もちろん、言葉通り、核兵器のない世界を実現するように迫っていかなければなりませんが）、こんな人間としても政治家としても低レベルの人物が注目を浴びるようでは、「唯一の被爆国」日本として恥ずかしいかぎりです。
橋下市長はまた
「広島の市民や県民の皆さんの自治体レベルで政治をするのと、主権国家として国際政治をやるときにはステージが違う」
とも言いましたが、あなたの地方主権とはなんですかと言いたいです。広島・長崎市長が世界153の国と地域の5,238の自治体が加盟している平和市長会議を主導しているのを知らないのでしょう。
橋下氏は盛んに既成政党と対決するとアピールしますが、このように彼の言っていることって肝心なことになると今の政治を改革するんじゃなくて、変えるのは無理だから今のままあきらめろと国民に我慢を強いる話ばかりです。どこが維新やねん。
個人的なことですが、私は大学一年生のときに広島、長崎に旅して被爆者の方々に出合って以来、被爆者の方々をずっと大切に思ってきました。ホームページのプロフィールにはライフワークとして、
「少年問題・教育問題。自由と平和。特に、被爆者援護と核兵器廃絶と憲法９条を生かすこと」
と書いている私です。筆舌に尽くしがたいこの世の地獄を体験されて、なお、我々の未来を考えて骨身を削ってくださっている被爆者の方々を侮辱することだけは許せない。
ですから、今回の橋下氏の発言には切れました。慣れていないので乱暴な言葉で罵倒の言葉が言えないのがもどかしいのですが、自分のためではなく次の世代のために核兵器廃絶を求めてきた被爆者の方々の人生を台無しにするような発言は見過ごすことができないのです。
あえて言います。
何様のつもりだ、橋下！ふざけんな！！
もっとすごいこと言えたらいいのに。
よろしかったら上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。
毎日新聞 2012年11月10日 23時48分（最終更新 11月11日 00時52分）
日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は１０日、核兵器の廃絶について「現実には無理だ。（日本が）米国の核の傘の下に入ることは必要」との認識を示した。全国遊説先の広島市で記者団に述べた。
橋下氏は「日本は国連の安全保障理事会の理事国でも何でもない。日本は平和ぼけしすぎている。国際機関の中で無視されかけている中で、（核兵器の）廃絶といっても誰ができるのか。現実的な戦略を訴えないといけない」と指摘した。
また、「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則についても、「基本は堅持だが、『持ち込ませず』は日米安保条約で本当に可能なのか。（日本に基地を持つ）米軍の第７艦隊が核を持っていないなんてありえない。国民に開示して議論する必要が ある」と話した。【平野光芳】
橋下氏、核持ち込み容認を示唆 「必要なら国民に問う」
日本維新の会の橋下徹代表は１０日、遊説先の広島市内で「日本を拠点とする（米海軍の）第７艦隊が核兵器を持っていないなんてことはありえない」と述べ た。非核三原則については「基本は堅持」とする一方、非核三原則が禁じる核持ち込みには「米国の核に守られている以上、そういうこと（持ち込み）もありう るのではないかと思っている。本当に持ち込ませる必要があるなら、国民の皆さんに問うて理解を求めていきたい」と語った。
橋下氏は「理想論で言えば、核はなくなる世界の方がいいが、国際社会はそんな甘いもんじゃない。広島の市民や県民の皆さんの自治体レベルで政治をするのと、主権国家として国際政治をやるときにはステージが違う」とも述べた。報道陣の質問に答えた。
朝日新聞 2012年11月10日21時38分
アクセス
トータル
ランキング
○言っちゃいけないって事はありませんよ。願わくばその発言を後で変えないで欲しいですね、分からなくなりますから。
○でも、この発言、慎太郎氏を意識してますね。「政策」の摺り合わせですよ。
○それにしても、「橋下維新」にせよ、「石原維新」にせよ、政党と言うよりも完全な「自分党」ですね。この核兵器容認論だって「党内」で議論なんかしてませんよ。
○「分かり易く」っていいんじゃありませんか？
きょうのエントリーも心から共感します。
ただ、憤りはよくわかるのですが、最後の一文(「よろしかったら」の前)だけはやめておいた方がよいと思います。老婆心ながら。
橋下がまさに「黄色いアンクル・トム」であることが証明されましたね。
ありがとうございました。
でも、指摘された後、ちゃんと表現を変えるところが宮武さんの良いところですね。
ですので、そこに期待して、同じく指摘！
「原子力規制委の原発事故放射性物質拡散シミュレーションでわかる防災計画の困難と原発廃炉計画の必要性」
の記事の最後の一文(「よろしかったら」の前)だけはやめておいた方がよいと思います。老婆心ながら。
変えてくれるかな～(>_<)
思っている分には構わないと私も思ってます。
ただ、「この場所では言うべきでないこと」って絶対ありますし、
まさにそれが今回ですよね…。
Twitter上でもなんでも、
橋下さんが今回の軽率な発言に対して触れることを期待します。
○それにしても、核兵器廃絶は無理なんてよくもまあ言いますよね。何も知らないで。
○それと、核兵器を搭載しているかどうかには答えないのがアメリカの不動のスタンスだから、「持ち込ませる必要」があるの無いのって言って見ても無意味だし。
○竹島の日韓共同管理でブーイング食らったのにまだ懲りてないんですね。
どうして【放射脳】という表現を用いるのかが、皆目見当がつきません(-_-;)
それが、感情論からなのか、正当な理由からなのか…
変えないなら変えないで構いませんが、せめて理由だけでも教えてください。
廃絶を考えてらっしゃる方は具体策を教えて欲しいです
橋下は現実的に言っただけ
「言ってはいけない」ことではないですね
世界中の政治家がそう判断すれば出来ること。
例えると、アメリカなどは一般人に武器の携帯が認められている歴史が長いので、銃規制は難しいですが、そのような国の方が世界には少ないのですから、不可能なことでは有りません。
核を廃絶するには、「使ったら世界中に迷惑を掛け、相手国も自国も終わる」という正論を伝える事しか無いでしょうが、それをやっている方々に対して、新米政治家が「無理」と言うのは浅薄で、父親がヤクザという、武装が当たり前の世界出身の出自が関係しているのかと見られても仕方が有りませんね。