親戚の叔父さん ふたたび

　豊岡の傷害リンチ事件を誰が担当するかという話をしていたら、もっと難しい事件を児童相談所が弁護士会に持ち込んできたということで、子どもの権利委員会の委員長からご指名で担当することになりました。

　中一の女の子が強盗傷害。どうでしょう。

　児童相談センターからは、発達障害だ、てんかんの疑いあり、センターでも暴れた、親は受け取り拒否、と散々脅されて、警察署に会いに行ってきました。

　留置場にいれておくこともできず、取調室でずっとすごしていて退屈だった模様。ちょっと話すと、週３日会いにきてくれ、さびしいから、と、完全に徳岡ワールドへの誘致成功。

　警察署のお弁当の予算が１回400円ということもあって、朝から何も食べていなかったので、警察に頼んで、私が近くの百貨店まで豪華弁当を買いにいきました。
　取調室で被疑者と二人で食事したのははじめてです。

　少年院に入らないで済むように一緒に頑張ろうな！というと、「がんばって！」というので、「お前も頑張れよ！」と思わず突っ込み。

　事務所に帰って来て、児童相談センターに電話して、「仲良く話せましたよ」というと、「そうらしいですね。弁当も買っていただいたようで。今日は機嫌がよかったようですね」といわれました。
　そうなんだろうか。ほんとに難しい子なのかな？それともみんな偏見があるのかしらん。

　また、親戚の叔父さんの日々が始まります。