霊犀社2

第2霊犀社(元祖第一は、田中逸平主宰の私塾)@霊際社@P。ネタ帳・メモ書きなど、まあガラクタ。嫌疑76件わざと表示拒否中

明けても 太った豚について(19)目線の問題

2007-07-20 14:02:39 | LinkRecords
というわけで、
 立花隆の(*1)→視点は、土方成美の心理の側に則して、立脚して、構成されているかにも、思えてきたのである。すなわち、
1937年 矢内原忠雄説
身体ばかり太って魂の痩せた人間を軽蔑する。←(*1)

1937年 土方成美説(ただし1965年記載、my未確認)
 矢内原氏は学生に対する告別の講義で『私は豚の如く肥って、魂の痩せた人間を軽蔑する』とか、『行列の先頭に立って歩くのを好まぬ』とか、さんざん私に対する皮肉をいって東大を去っていかれた。魂の太った人のいい分はちがったものである。」←(*1)

”魂の痩せたる、身体ばかり(豚のごとく)肥えた者らが徒党を組み、矢内原を追放した かのごとくに[土方]自身に対して、さんざん皮肉をいった。斯くいう矢内原忠雄、彼自身は「魂の太った人」なんだろう。”(my未確認 概略の印象記)
1937年? 矢内原忠雄説。紙上掲載は1938年 
 最近この学園にいろんな事が引き続いて起こって来て、我々は驚きの中にいる。真に学問をする者は外に棄てられ、野犬、狼の徘徊する処となった。学問と真理は萎縮し、平和と秩序は失せた。大学は私に用がなくなった。私は之を神の審判に委ねるより外ない。願うところは後の日この荒野に水湧き出で、野犬のすみか棲家があしよし蘆葦の繁茂する処とならんことである。←(P.111‐112)

”学問・真理の学園追放。被追放者は蘆葦、原追放者は野犬・狼”(my大雑把な印象)

1955年 大河内一男説 ミルを引用して、だが、ミルの言をもじって、状況描写に使っている。「痩せたソクラテス」ではなく「肥った豚」を ←12信 マルセイユにて、と。

1964年 大河内一男説 『社会思想史』ミル「彼が「満足した豚」たるよりも「不満足なソクラテス」たることを選ぶと叫んだ」←([正]P.230)と記述。時間の前後関係が、若干問題なのだが、出版までの稿の回り具合から、多少はこちらが前かも?ってな感じ。
ミルの、原文は、知ってるぞ、ってこと。だと思う。もっと古い記述があればなお確実だが、、。

1964年 毎日新聞掲載の、大河内一男発表予定原稿は 新聞紙上では 「ふとった豚」のよう 毎日新聞 ふとった豚? その、もと原稿ではどうだったろうか、肥った だったかもしれない、とも思う。

したがって、
2004年 立花隆説 文藝春秋 2004年5月号 / 4月10日発売私の東大論 立花隆(57)「太った豚」による矢内原忠雄追放劇←私の東大論 ←天皇と東大


における“「太った豚」による”の立花隆は、土方成美目線であり、
矢内原忠雄目線ならば、「野犬・狼による、魂の痩せた者たちによる」のごとく書かれるはずであった。

とも、思われた、のであった。と。
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これは、
いまのジャーナリズムは云々
の例示・証左とはならないか?なんちゃって?

あっと、彼は、まず ここ(宮田親平の配属下)に居たんだったな。で、いまは学?今どこ?
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[PS]だが、さらには、立花隆氏が言うように、矢内原忠雄の講義が、土方成美に「肥った豚」的な印象を与えたが如くに、大河内一男氏もまた、土方成美氏らを、「肥った豚」と比定したかもしれない。
また、矢内原忠雄に、そのつもりがいささかもなかったかというと、そうでもないかも知れぬ。

だから、立花隆氏説も、大いに考慮に値することではあると思う。

その場合、矢内原的には 野犬、狼、、太った狼群ということになろうか?[太ったか?肥ったではないのか?
ならば、1938年矢内原太った、1955年大河内肥った、で、ちょっとした断絶にはなっているなあ。とも。]
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ここまで、功利主義に対する大河内氏や日本の受容スタンスへのmy興味などの絡みなどから駆動されてきた 。ん?のかな?なんかわからんが、、ともかく、、
まだ、まだ、わからんぞ、、。 ん
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