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テロとの戦いへの支援~アフガン問題は難しい

2009-10-07 | アフガニスタン

パキスタン: 国連施設で爆発 テロか、5人犠牲

 【ニューデリー栗田慎一】パキスタンの首都イスラマバードにある世界食糧計画(WFP)の事務所で5日、爆発が起き、英BBC放送によると、イラク人職員1人とパキスタン人職員4人の計5人が死亡、7人が負傷した。治安部隊の制服を着た男がトイレを借りに訪れ、1階ロビー付近で自爆したとみられている。事務所前には治安部隊の検問所が常設されており、日常的にトイレの貸し借りが行われていた。

 犯行声明は確認されていないが、武装勢力による治安部隊を偽装したテロの可能性が高い。武装勢力は、国連が政府軍の掃討作戦を後方支援していると非難していた。

 WFPはイスラマバードとアフガニスタンのカブールなどを結ぶ国連機も運航しており、航空券を買い求める援助関係者らの出入りも多い。爆発当時、事務所内には約70人がいた。事件後、イスラマバードにあるすべての国連事務所は安全のため閉鎖された。

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民主党は、インド洋の米軍の為のガソリンスタンドをやめる事にした。

その代わりの支援を求められているけど、治安の悪化したアフガニスタンへの

開発支援は、援助関係者の安全の確保が難しい状況では、どのような

貢献ができるか、難しい判断を迫られる事になるんだろうねえ。 

日本も厳しい財政状況だけど、軍事支援ができず、開発支援も治安の

悪化している状況では、金銭的援助しかないのでは?とも思うけどね。

アフガニスタンのテロとの戦いは、パキスタンの治安の悪化も招いている。

”タリバンの復活”http://www.tsutaya.co.jp/works/40757890.html

によると、

そもそも、タリバンは、アフガニスタンのパシュトゥン族の出身が多く、

(パシュトゥン族は、アフガニスタンで一番人口が多く、パキスタンでは

2番目に人口が多い)

この勇猛なパシュトゥン族は、アフガニスタンとパキスタンにまたがって

住んでいて、以前のブログで紹介したように、

アレキサンダー大王もイギリスもソ連も 結局、敗走させた民族だから、今回、

アメリカも苦戦している。 そもそも、パシュトゥン族が アフガニスタンと

パキスタンに跨っているのは、勇猛なパシュトゥン族を分断したかった、かつて、

戦争をしたイギリスの思惑があったようだけど、今は、それが 裏目に

出ている。 9.11の後に2ヶ月で、アメリカ軍は、タリバン政権を崩壊させた

けど、パキスタンにいるパシュトゥン族のところで、体制をたてなおして、

再訓練して アフガニスタンに戻ってくる。 (そもそも、アルカイーダと

タリバンは、別組織だけど、アルカイーダの引渡しを拒否した為に アメリカ軍が

タリバンを攻撃したのが始まり) それが、アメリカ軍の苦戦の原因になる。

パキスタンは、インドとの紛争を抱えているから、背後からやられたらたまらない

から、アフガニスタンの安定が必要で、タリバンを支援してきた。 

ソ連のアフガニスタンの侵攻があり、そこから生まれたタリバンをアメリカも

支援してきた。

でも、アルカイーダを保護したタリバンとのテロとの戦争になり、

パキスタンは、アメリカに協力しないと、IMFの支援も受けられず、財政破綻

してしまう。 しばらくは、表向きはアメリカに協力して でも、いづれ

去っていくアメリカより、タリバンともめる事の方が 将来のパキスタンに

とっては、不安要素が高いので、積極的に タリバンと戦争をしてはいなかった。

でも、アフガニスタンにタリバンを送り込んでくるパキスタンのパシュトゥン族の

部族地域(パキスタン政府の影響の及ばない自治区域にイギリス時代から

なっている)に業をを煮やしたアメリカ軍からの圧力で、パキスタンは部族地域に

侵攻。 

実際はテロの拠点と思われる地区をアメリカの空軍による爆撃で空爆して

多数の死者がでているが、一応、パキスタンによるものだとパキスタンは

発表してきたようだ。 もともと、同じイスラム教徒なので、アメリカの為に

イスラム教徒を殺しているというのは、反政府勢力の台頭につながり、

パキスタンの不安定化につながる。 でも、そこから、ローカルタリバン~

アフガニスタンでなく、パキスタンの中でのタリバンが形成されていって

表記の事件のように、今の事態となっているようだ。

このタリバン、イスラム原理主義という、誰よりもイスラムに忠実で、進歩と

いうのを認めないから、恐ろしい事を今だにやっている。 女性が

表に出る事は許されないから、女性の為の学校など許されない。

だから、女性の学校が攻撃されて、多数の女性が亡くなったりしている。

今だに 姦通罪があり、石打の刑があるのだ

アフガニスタン国民でも、そんなタリバンをうとましく思っても、

報復が恐ろしいから、逆らえない。 ”シャブナマ”(夜の手紙)といわれる

政治ビラには、”米軍やカイザル政権に協力した人間は、制裁する””反米・反政府に

立ち上がれ””外国兵士、援助関係者、ジャーナリストを拘束、あるいは、

殺害したら10万ドルの報復を与える”といった脅迫文をばらまいている。

実際、米軍、カイザル政権に協力したとみられた人は、見せしめで首を切られて 

さらされたりしている。 アフガニスタン人には、アメリカは いづれ去るけど、

タリバンの報復の方がおそろしい それに、もともと タリバンは イスラムを

学ぶ真面目な学生の集団だったから、尊重している部分もあるようだ。 でも、

凶暴化したタリバンは、戦力では 米軍にはかなわないから、もっぱら自爆テロ等

だし。 欧米人の誘拐では それぞれ、たっぷりの身代金が手に入った。

例の韓国人の教会関係者の誘拐事件では、韓国から2000万ドル以上が支払わ

れたらしく、タリバン報道官は、大喜びで、”うまくいった””今後も続ける”と

言っている。 アルカイーダとの共闘で、手が付けられない状態に陥っている

そんなアフガニスタンで、貢献するのも、命がけとなる。

もっとも、パシュトゥン族だって、以前は、貧しくても平和に生きていた訳だから、

簡単ではないけど、彼らのためになる援助は、何かあるのだろうけど 思うけど・・・

憎しみのスパイラルを止められるか??

どうする?日本、どうする?民主党

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