[ソウル 31日 ロイター] 韓国外交通商省のキム・ジョンフン通商交渉本部長は31日、中国市場について、以前は生産拠点として中国に注目する韓国企業が多かったが、最近は消費者市場としての中国に関心が集まっていると述べた。
ロイター・チャイナ・インベストメント・サミットで述べた。
中国は韓国最大の貿易相手国。
本部長は、両国間の貿易は引き続き急ピッチで拡大するとみられるが、韓国は中国に対して技術面での優位を維持する必要があると指摘。中国企業の海外進出は「大きな脅威」だと述べた。
本部長は「韓国と中国が外交関係を樹立した1992年、両国間の貿易額はわずか50億ドルだったが、2008年には1700億ドルまで拡大した。16年で34倍になった。信じられないペースだ」と発言。
今年の貿易額は2000億ドルを超え、今後も貿易額の増加が続くとの見通しを示した。
本部長は「中国経済は年8%の成長が続いており、生活水準が上がっている。中国経済は、単なる生産拠点から消費者市場へと大きな変化を遂げつつある」と指摘。
高速鉄道、原子力発電所、グリーンエネルギーなどインフラ事業にも大きな投資機会があるとの認識を示した。
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世界中から 今や 中国に投資が流れているようで、中国は バブル的に
発展しそうだ 中国は、共産党一党支配なので、トップの判断での
国の方向転換が早い。 民主主義国では、合意に至るまでの時間と
コストがかかる。 世界的な金融危機も、中国政府は、見越して、
サブプライムローンを含む金融商品に注意するよう、金融機関に警告をして、
監視した為、被害が少なかったようで、中国は、外部危機に強いようだ。
弱点は、内政に弱いところ。 格差(地方と都市部、漢民族と少数民族)が
大きく、中国の所得上位10%の収入総額が貧困層の10%の収入総額の100倍
以上あるという格差や共産党幹部の腐敗を原因とする農民暴動、民族暴動
が頻発している。 (日本は、格差は広がったけど、中国ほどではなく、
その点では 日本の方が社会主義的) それでも、中国の発展により
農村でも少しは、収入が増えているようだけど、この点を変える事が
課題だろうし、中国の所得が向上すれば、世界にとって、巨大な市場になる。
日本の高性能の付加価値の高い商品は、中国の富裕層にとって、
魅力的で、その富裕層や中間層が、急激に増えている中国は、日本に
とっても 素晴らしい可能性を秘めているという事だ。 なにせ、車の
所有率が5%しかない。 だからこそ、上海モーターショーは、世界の
自動車メーカーが必死の売り込みで、活況となったのだ。
その上、意外に資源の少ない中国(だからこそ、資源獲得の為、中国は
必死なのだ)が発展していけば、今までのエネルギー効率ではやっていけないし、
日本の省エネルギー技術や環境技術が必要になってくる。
日本は出番がたくさんありそうだ。 それと、懸念としては、日本が
一人あたりのGDPがアメリカを抜いた時、アメリカからジャパンバッシングを
されて、その後、日本は低迷していくのだけど、中国も チャイナバッシングを
警戒している。(人民元の急激な切り上げ~日本がやられたプラザ合意の
ような事) アメリカも、金融危機で瀕死の経済では、中国頼りなので、
しばらくは 封印して、そのかわり、中国は米国債を売らないという事に
持ちつ持たれつの”チャイメリカ”の関係は しばらくは 続きそうだ。
もちろん、知的所有権の問題もきちんとするよう持っていく必要もある。
日本の民主党は、中国と太いパイプを持っている。 だからこそ、
それを活用して、内需と中国、インフラ産業の可能性の高いインドをはじめとする、
これから発展する新興国への輸出に力を入れる政策が ぜひとも
必要だし、それが、日本の発展にもつながると思う。
(中国、インド、新興国との貿易の利益は、アメリカのように、そのかわり
米国債を買え!!という圧力にはならないのが、なにより、いいと思うしね。
つまり、外貨準備を日本の国益に合った投資ができるという事だから
もう、日本の財政では米国債は支えきれないからね)