あそびなんかじゃない

「キャプテン翼」を愛する一個人による、極めて個人的な考察や雑感などをつらつらと。
可能ならばパソコン閲覧推奨です。

「若林源三」と私。

2014-08-14 00:12:49 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:若林くん (たまに源ちゃん、源さん、源三さん)

全部やんけ! というツッコミは私が先にしておきますので不可。

いい男だよね。一人の男としても、ゴールキーパーとしても素晴らしい。
男でも女でも惚れるよね。安定した人気を誇るのも頷けます。
キャプつばキャラの中では、愛人にして欲しいキャラNo.1。 (但し若林くんが私を愛人にしてくれるかどうかは分からない)

初登場時は「源三」という名前が似合うほど、小6にしてオッサンくさかったのに、翼と出逢い、闘ったことで、非の打ちどころがないほどいい男に変化、成長していった。
どのキャラクターにも当てはまることですが、「大空翼」はある意味で通過儀礼みたいな存在なのですよ。

でも若林くんに限っては、当初から小学6年生とは思えないほどガキっぽさとは皆無だった。
「キャプテン翼」を読み始めたのは私もちょうど小6で、クラスの男子を見渡しても「……違う。あまりにも違いすぎる」とギャップに落ち込みました。
え? 比べる方がおかしいって?

若林くんは「わがまま」ではあったかもしれないけど、「生意気」ではなかったはず。サッカーへの情熱、ゴールを奪われまいとする執念の裏返しだと思えば、かわいいものです。

読み直して改めて感じたのは、「南葛小vs修哲小」の対抗戦が若林くんに与えた影響は、大きすぎるほど大きいこと。
一人のサッカープレイヤーとしても、ここまで鮮やかにプラスに変化・成長していったのかと、ひしひしと感じ取れます。

加えて若林源三の若林源三のたる所以が、ほぼ盛り込まれていますしね。
対抗戦は若林くんにとっても転機になり、成長を遂げたきっかけの試合といっても、過言ではないでしょう。

前半はスイーパーとして翼がゴール前に張りついていたおかげで、点が取れなかった修哲小。 前半終了間際の翼vs若林くんも、若林くんの隙をつく形でシュートを打つ翼に対し、

完全にぬかれた……

と呆然。そして



と初めて懇願。逆にビックリのチームメイトたち。

先取点取って「とりかご」を指示するところがちょっと姑息かなとも思いましたが、まあよいでしょう。 若林くんが言っているように、これは勝負なんだもん。

また、見上辰夫コーチが身近にいたことも大きい。
翼にオーバーヘッドキックでゴールを奪われたショックで、延長戦を放棄しようとする若林くんをビンタし、説教する見上さん。
それを受け止め、逃げずに前向きに、修哲小の勝利を目指して延長戦に臨んでいく。

それでこそ源三だ

源三 やはりおまえは本物だ

と見上さんが絶賛するくらい。これだけでも成長が分かりますもんね。

対抗戦の延長後半、追加点を決めた若林くんのシュートには本当にビックリでした。
「へぇー、キーパーってシュートもしてええんや」と素直に思った当時の私。
これ以降もオーバーラップする場面が稀に出てきますし、若島津健ちゃんもゴールを決めてますしね。

翼と出逢ったことでプロ意識が急速に高まり、ひと足先にブンデスリーガのある西ドイツ(当時)へ旅立つ若林くん。
「ボールはともだち。キャプテン翼展」の若林くんのコメントに高橋先生も書いてましたが、ほんとにブンデスリーガで正解でしたね! ドイツ語も、若林くんが話すにふさわしい言語だと思うの。

ゴールキーパーとしても、現実にいて欲しいと思わせるほど理想的な存在である若林くん。
挙げればキリがないですが、2つだけ。

「南葛SCvs明和FC」の決勝戦でも、怪我を負った黄金コンビの姿にうろたえるチームメイトに向かって、



と檄を飛ばして的確な指示を出し、落ち着かせる。

「全日本ジュニアユースvs西ドイツジュニアユース」でも、



味方を称え、アドヴァイスとフォローを欠かさない。
こんなふうに励まされたら、頑張ろう! という気持ちも起こるよね。
海外では若林くんの人気が高いというのも素直に頷けます。

もはや耳タコの観がある、「ペナルティエリアの外からはゴールを許さない」という伝説めいた定評。
いつの日か、翼や日向小次郎も「若林源三からペナルティエリアの外からゴールを奪った男」のリストに加わることができるんでしょうか。
見たいような、見たくないような、ちょっぴり複雑な心境。

特に雑誌で初めて読むときに、若林くんがシュートを防ぐシーン、あるいは奪われるシーンは、昔も今もハラハラドキドキしてしまう。
早くページをめくりたいような、めくりたくないような。
シュートを防いだときのカタルシス、ゴール奪われたときのショック、どちらも味わいたいのです。
このドキドキ感が「キャプテン翼」という作品の醍醐味の一つなのですから。

ちなみに「私が最も好きなゴールを守る若林くんの場面」はこれ!



「南葛SCvs明和FC」の決勝戦、若林源三vs日向小次郎の初対決。
集中線が醸し出すスピード感とド迫力が素晴らしいのなんのって! 
これがたまらなくいいの! 好きなの!!

そして「私が最も好きなゴールを奪われる若林くんの場面」がこちら。



同じく「南葛SCvs明和FC」の決勝戦、逆転のゴールを決めた小次郎、決められた若林くん。
ここは小次郎のゴールの名場面にも挙げてもいいのですが、グローブが吹っ飛ぶというスピード感とド迫力が素晴らしいのなんのって!(二度目)
これがたまらなくいいの! 好きなの!!(二度目)


話は変わって。
こんなにいい男なのに女の気配がない、というのが謎であり、女の気配がないのも当然、と納得してしまうのが、若林くんの不思議なところ。(「女の気配」を「男の気配」に変えてもいいのだけど)
この人も翼とは違ったタイプのサッカーバカだから(←おい)、しょうがないといえばしょうがないのか……。

ここまできたら、若林くんに関連する女のキャラは、出さないで欲しいですね。
そして、ハンブルガーSVを放出された若林くんの所属先が無事に決まりますように!!(切実な問題)

カール・ハインツ・シュナイダーは所属しているB・ミュンヘンに来て欲しがっているけれど、もしもそんなことになったらブンデスリーガ内で敵はいなくなるやん!(今年のW杯を見ても、B・ミュンヘン所属選手の多いドイツの強さは分かる)
移籍した若林くんも、ゴールキーパーとして手応えがないと思うんだ。シュナイダー、ステファン・レヴィン、肖俊光が揃っていれば、キーパーはむっちゃヒマでラクでしょう。
でもブンデスリーガにいない若林くんも考えられないし……。

どうなさるんでしょうか、高橋先生。
若林くんに良いように事態が動いて、決着がつきますように!
試合に出ていない若林源三は、もはや若林源三ではないよ! 試合に出てこそ若林源三だよ!


***

次はどのキャラクターについて語ろうかな。 お楽しみに……(している人が一人でもいると信じて!)



4 コメント

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またまたお邪魔を… (雪だるま)
2014-10-12 15:44:06
りあんさん、こんにちは。
先日はお返事ありがとうございました。とても嬉しかったです。
心臓が弱いんですか?今は大丈夫ですか?毎日お忙しいとは思いますが、無理なさらないでください。
源三さんがお好きなんですね。すごく愛が伝わってきます。
私は子どもの頃、若林くんが少し怖かったです。スイマセン、スイマセン。なんかすごく威圧感を感じて…。でも最近無印を読み返して、大人になった今だからこそ分かる源三さんの良さに気付きました。
頼りがいがあって、ストイックで、スケールがでかい!JYの時、ノリノリでヒールをしていた姿も素敵!
男に人気あるはずですよ~。
子どもの頃、周りの男子は大抵若林ファンでした。女子は岬くんファンが多かったですね。カップリング(勿論NC)にキャーキャ言ってたのも女子。男子はカップルがどうのという話には一切興味なし。ただ、三杉×弥生にエロい妄想を抱いている男子は結構いましたね。懐かしいです。
改めて読むと、若林くんのフェロモンに頭がクラクラきます(ちょっと相手は小・中学生やん) 。ひょっとしたら子どもの頃はこれが怖かったのかも。
成人した今の若林くんは、白人女性にモテモテでしょうね。あちらの女性が好むセクシーさがありますよね。
「マッサン」みたいに金髪美人妻を連れて来たらどうします?マリーのような乳臭い子どもではないですよ、勿論!
冗談です。私も今さら新女キャラは出してほしくないです。
若林くんはゲイにも人気があるって聞いたことあります。「若林くんと旧西ドイツを巡るツアー」をどこかが企画したら、参加申し込み者が全員ゲイだった、という二次制作をどこかで読んで、激吹きした記憶があります。
失礼しました。
どうも私には、りあんさんのようにちゃんとサッカーの話ができないようです。私ってC翼をサッカー漫画として読んでいないようです。カッコいい男の子たちがサッカーボールを追っかけている、くらいの認識しかないんです、きっと…。すいません。
恐ろしく長いコメントになって、誠に申し訳ありません。
これからも、りあんさんのC翼考察を楽しみにしています!
でもご無理なさらないように!
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ありがとうございます♪ (りあん)
2014-10-12 23:05:05
雪だるまさん、こんばんは。

心臓は普通に動いてます。お気遣いありがとうございます。

記事に盛り込めなかったのですが、若林くんの魅力は、どこでもストイック! 大きな包容力! 向上心の高さ! でしょう。

>子どもの頃、若林くんが少し怖かったです。

特に単行本1~2巻は、そう感じてもしょうがない。それは私も認めます。怖いくらいの殺気がありましたからね。
対抗戦で翼にゴールを決められ、見上さんに張り飛ばされてから、ぐんぐんいい男になってきましたよ。

>白人女性にモテモテでしょうね。

でも若林くん自身は、まったく興味ないんだろうな、と思います。
女性と付き合うよりは練習やトレーニングの方がいい、試合に出ている方がもっといい、というタイプでしょうか。
これでは「エ○イカより●をこめて」の某少佐みたいだ……(ご存じでなければすみません)

若林くんには、出来れば日本人女性がいいかな……と、中高生の頃に思ったことがあります。漠然としすぎてますが、和服の似合う女性、和風の雰囲気を持ったままの女性がいいかなあ、と。
20世紀ならともかく、21世紀には自分も含めてこんな女性はめったにいない!(←自嘲気味)

>マリーのような乳臭い子ども

マリーちゃんも成長していくんですから、どうなるか分かりませんよ?
それにしても妹のいるキャラたちは、心配事が絶えないでしょうねえ。 「サッカー選手だけはやめておけ」 または 「俺が認めた男ならば許す」とか言ってそう。

>C翼をサッカー漫画として読んでいない

読み方は読者一人ひとりによって異なって当然ですよ。
だから雪だるまさんも、お好きなように読んでいいんですよ。
好きなキャラクターを追いかけて読んでいる人もたくさんいますからね。(←むしろこちらが主流?)

私なんてサッカーのルールが未だに分からないのに……。

私のスタンスは「作品があってこそのキャラであり、キャラがあってこその作品」
どちらか欠けてもありえないと思ってます。出来る限り偏ることなく、作品とキャラをひっくるめてやっていきたいです。

……と、願望だけで終わることのないようにしたいです。

いずれは「腐」の話題も盛り込むかもしれませんが、今は様子見の段階なので、現状維持です。
(興味のない方もいると思うので、配慮を)
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お邪魔します (まやや)
2014-10-14 14:24:20
はじめまして、いつも楽しく拝見しています。
私は小5の頃、C翼の源三くんのファンになって、数十年経った今でも彼が理想の男性像です。(旦那には内緒)
こちらはもうおばちゃんになってしまいましたが好きな気持ちは当時のままなんですよね。
倍くらい歳が離れてしまったのに、書店で立ち読みしながら源三君を見るたびときめいてます。

源三くんの彼女のいない問題は「漫道コバヤシ」で、陽一先生とケンコバのトークでも語られてましたね。
悪い噂(ホ○説ですか~)が立つ前に彼女つくってあげてとケンコバが言ったら、先生はドイツ人女性がいいかと語っていたので、移籍後に彼女ができるかもしれません。
今後、三杉くん、松山くんが結婚し、翼くんにも子どもが生まれるので、源三くんも早く彼女ができてほしいです。(少数派かも…)
それでまたその子どもたちで楽しくサッカーしてくれたらいいなと思います。

長々とすいませんでした。これからも更新楽しみにしてます。
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いらっしゃいませ! (りあん)
2014-10-15 00:53:20
まややさん、はじめまして。 コメントありがとうございます。

>好きな気持ちは当時のままなんですよね。

そうですよね! 誰がなんと言おうがどう思われようが、好きなものは好き! なんですよ。
私なんて、今も妹に、キャプつばとそのキャラたちを揶揄されてて、いろいろ辛いです……。

>「漫道コバヤシ」

テレビ番組ですか? 大阪では放映あったのかな……?

>ドイツ人女性

えっ!? それは考えたことなかったです。
でも若林くんはドイツでの生活が長いから、日本女性よりはその方がいいのかな……?

若林パパは地元の名士といっても、三男坊の若林くんはしがらみが少ないだろうし、10代の頃から独立してるしで、結婚しなくてもいい気がしてました。
結婚するとしたら、引退後でしょうか?

いろいろと想像すると、キリがないですね。

ご訪問、ありがとうございます。よろしければ、またお越しくださいませ。

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