日日是好日

「アナザー・カントリー」について、実に主観的に書き散らしてます。
たまに身辺の雑記も。

7人分の想い

2013-09-18 22:31:25 | ぼくの地球を守って
*以下の巻数と頁数は、すべてHC(花とゆめコミックス)です*

三巻の109ページ。
「きみがモクレンを汚したからだ」に続く、
110、111の2ページの輪の表情。

マンガは数あれど、
これほどの情報量を含んだキャラの顔は、
そうそうないと思う。


読者はこの回で、
シオンのレイプ事件を初めて知ります。
だから読者は、絵の通り、雷が落ちたように驚く。

7歳の子供が「レイプの加害者」であるミスマッチがまずある

そして輪のこの顔は何を言っているのでしょうか。

モクレンへの罪悪感。
あるいは、あれは決してレイプではなかったのにという怒り?
シュウカイドウのモクレンへの愛。そのことへの驚き? 軽蔑? 共感?
あるいはレイプだと思っているのなら、
そのことへの罪の重さが今にして身に染みた?
あるいは、不当に重い罰だと思った?
その他、色々、色々、色々。

このシュウカイドウの言い分が正当か否かに、
「ぼくたま」のすべてがかかっていると言っても、
過言ではない。


重い見開きです。


それにつけても、リアルタイムで読みたかったマンガだなあ。