ある日、お姫様のお屋敷の前に立派な馬車が到着しました。家来たちの騒ぎがお姫様の部屋にまで聞こえてきます。
「ジル、誰なの?」
「分かりかねます。ケイト、下に様子を見に行ってくるから、お姫様のことよろしく頼むわ」
「分かりました」
そう言ってジルは部屋を出ていきました。
来訪者は、お姫様のご友人、ロラでした。
「ニーナ!」
豊かな金髪をふりふり、駆けてきたロラはさっそくロラの教育係に叱られていました。
「はい。――ニーナ、久しぶりいいい」
お姫様の部屋のドアを少し開けて、するりと滑り込んできたロラは、金髪翠眼、ゆるやかにうねった髪は腰の下までありました。白皙の頬には紅が射し、そう、かなりの美少女です。そして、同い年でした。
ソファに座っていたお姫様が怒ったような表情で立ち上がると、ロラはお姫様に抱きつきました。
「ニーナぁ」
「な、なんで来たのよ! このあいだはよくも……よくも、夢で侮辱してくれたわね。う、嬉しいなんてこれっぽっちも思ってないんだからっ」
「――ん? なんのこと?」
ロラは純粋に首を傾げます。そばに追いついたジルは、深くため息をつきました。
「だから! なんで来たのよ!」
「ニーナに会いたくて、てへ。父様と母様が1週間居ていい、って許可をくれたの」
「そ、そんなに?」
「うん! だからいっぱい遊ぼうね!」
お姫様は真っ赤になった顔で、うん、とうなずきました。
「わ、わたくしの父様と母様はまだ外国に行っているの。……知ってて?」
「もちろん」
ロラはにっこり微笑みました。
(ずいぶんいいおひい様の友だちだわ)
とケイトは思いました。
騒がしい1週間が始まりそうです。
――――
お姫様の名前がようやく決まりました❤
ニーナ嬢です。
☆万梨羅さんへ☆
感想ありがとうございます(*^-^*)
はいっ♪
「ジル、誰なの?」
「分かりかねます。ケイト、下に様子を見に行ってくるから、お姫様のことよろしく頼むわ」
「分かりました」
そう言ってジルは部屋を出ていきました。
来訪者は、お姫様のご友人、ロラでした。
「ニーナ!」
豊かな金髪をふりふり、駆けてきたロラはさっそくロラの教育係に叱られていました。
「はい。――ニーナ、久しぶりいいい」
お姫様の部屋のドアを少し開けて、するりと滑り込んできたロラは、金髪翠眼、ゆるやかにうねった髪は腰の下までありました。白皙の頬には紅が射し、そう、かなりの美少女です。そして、同い年でした。
ソファに座っていたお姫様が怒ったような表情で立ち上がると、ロラはお姫様に抱きつきました。
「ニーナぁ」
「な、なんで来たのよ! このあいだはよくも……よくも、夢で侮辱してくれたわね。う、嬉しいなんてこれっぽっちも思ってないんだからっ」
「――ん? なんのこと?」
ロラは純粋に首を傾げます。そばに追いついたジルは、深くため息をつきました。
「だから! なんで来たのよ!」
「ニーナに会いたくて、てへ。父様と母様が1週間居ていい、って許可をくれたの」
「そ、そんなに?」
「うん! だからいっぱい遊ぼうね!」
お姫様は真っ赤になった顔で、うん、とうなずきました。
「わ、わたくしの父様と母様はまだ外国に行っているの。……知ってて?」
「もちろん」
ロラはにっこり微笑みました。
(ずいぶんいいおひい様の友だちだわ)
とケイトは思いました。
騒がしい1週間が始まりそうです。
――――
お姫様の名前がようやく決まりました❤
ニーナ嬢です。
☆万梨羅さんへ☆
感想ありがとうございます(*^-^*)
はいっ♪
2人になるとますます…
ケイトちゃん大変そう…(^^;;