高専観察録

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おここ。

2012年07月11日 | Weblog
「おここ、どうしょばて。こればっかしゃうめのう。あねさま、うめすけくてみなせや。」
長岡市のローカルCM「長命堂飴舗」で流れる方言です。分かりますか?

標準語で直すとこうなるんです。

「おやまあ、どうしましょ。これ美味しいねぇ。奥さん、美味しいから食べてみなさいよ。」

音声はおばあさんの声でしたので、姑さんが嫁いだお嫁さんにお菓子をお勧めしてるといういかにも微笑ましい光景が目に浮かびます。

他県民からしてみれば「…何言ってるんだ?この人。」と言う感じでしょうか。大体方言はニュアンスでわかるものが多いですが、新潟県だと各地方によって様々な言葉が存在します。なので、上越・中越・下越・佐渡だけでなく、市町村でもまた細かく分かれるんです。方言ってそんなもんですけどね。

たとえば…
「だすけ」これは「だから」という表現。例としては

「だすけゆうたろがや。」→「だから言ったでしょうが。」
地方によって『や』を付けたり付けなかったりします。我が家は「だっけゆうたろがや!」としてます。

他にもこんな言葉もあったりします。

「腹くっちぇ」→「お腹いっぱい」

「びちゃる/ぶちゃる/べちゃる」→「捨てる」…俺は「ぶちゃる」ですね。

「ぼっこす」→「壊れる」…「おっぽしょれて、ぼっこれた」は「たたき折れて壊れた」なんて言ったりします。

「よろっと」→「そろそろ」…これは「そろっと」と言ったりするそうで。

「あきゃ」→「なんだよおい、しまった」…「あきゃ!まちごて書いてしもた。」は「しまった!間違えて書いちゃった」。確かに言うなぁ。

「ほんき」→疑問表現で「本当?」って言います。見附市出身の人が「あ、ほんきぃ?」って言ったりしてます。

ほかにも「め」だけで「お前」とか、「わ」で「私」を表したりと。地元のじいさんばあさんの会話を聞いていても分からない表現もあったりします。特に老人ホームとかはもう訳が分からなくなります。
極めるのなら、じいさんばあさんと会話する。それが一番ですね。「じさま」と「ばさま」って言ったりしますけど。

ある程度は分かるんですが。

俺でもわっかんねぇのが多いんだわ。と、自然に方言が出たりします。

「後ろ」と言うとき、「う↑しろ」か「う↓しろ」どっちが自然ですかね?俺は「う↑しろ」ですが…。
これも独特の表現。というのを団員から知りました。

日常会話の中でポロッと方言が出たりするんですが…。それが方言なのかどうなのかすら分からないまま話してる事が多いですね。で、他県の人が聞いて「…え?」って思われた瞬間にそれが「あ、これって方言なのか。」と分かる。

方言ってやぁ、わっかんねぇことがいっぺごとあんだのぉ。だども、それがおんもしぇんだの。
(方言って分からないことが多いですね。でも、それが面白いんでしょうね。)

…大変、どローカルな文章失礼しました。

<引用元>
「新潟弁辞典」
http://www2.icn.ne.jp/~sonmin/hougen/hougen.html

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