都市貧民のご隠居さんが何か書いていますな...(￣∀￣*)イヒッ

　「月とスッポン」の「スッポン」の部類の元某総合商社のご隠居さんが、スッポンに反応してスッポンの屁のような（まだ嗅いだことはないが...^^;）記事を書いていらっしゃいます。

Letter from Yochomachi
余丁町散人の隠居小屋 - Blog
農協新聞は都市貧民と農村の連帯を訴えるが、都市貧民を搾取しているのは誰？
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1084425330/E20060327215923/index.html

　例のごとくにJACOMの記事を曲解した記事を書いていらっしゃるのですが、一応元になった記事は次の記事です。

コラム――落ち穂／ＪＡＣＯＭ
“希望格差社会”
http://www.jacom.or.jp/column/ochi00/kora101s06032702.html

　ご隠居さんが引用？しているのは次の文章のうちの一部分です。

　あの「パラサイトシングル」なる言葉を生んだ社会学者・山田昌弘さんが今度は「希望格差社会」なる新書を出している。この言葉は、「勝ち組」と「負け組み」に両極化する日本社会において、「負け組み」にもう一度頑張ろうという希望を抱かせるシステムが崩壊している社会をいうらしい。学校卒業後、いったんフリーターになると、正社員への門戸が狭く、「フリーター・非正規社員」が固定化される未来に希望のもてない格差社会だ。
　もっと言えば、貧乏な親をもつと、子供は進学を断念せざるを得ず、それが壁で就職の機会も失う「機会不平等社会」、「下流」があらかじめ固定化した社会をいうとも。なにしろ、公立の小中学校で文房具代や給食費、修学旅行費などの就学援助を受ける生徒数が増加し、東京都の足立区にいたっては就学援助率は42・5％にも達している、というからひどい（「文藝春秋」4月号、佐野眞一氏のルポ）。また、生活保護世帯、国民健保不払い、年金未納者が急増し、下流社会どころか下層社会が現出しているとも伝えられる。

　と言うことで、特に都市住民に限った問題ではありません。東京都の足立区は一例であり、地方においてもそのような問題はあるのです。
　つくづく卑怯な引用の仕方をする方でございますな。余丁町散人と言うご隠居さんは。("￣д￣)けっ!
　足立区が顕著な例であるのは、町工場の仕事が中国にシフトされてしまったことが原因だと思われます。
　仕事も無いわ、銀行は貸し渋りをするわでは、東京にあった多くの町工場の方々が生活に困るはずです。

「町工場が滅びれば日本が滅びる」「町工場（まちこうば）こそ日本の宝」
http://www.ne.jp/asahi/hashimoto/seikendai/horobi.htm
情報元：
橋本久義　政策研究大学院大学教授
http://www.ne.jp/asahi/hashimoto/seikendai/index.htm
　金融機関は自分達の都合で、貸しはがしを強行して、中小企業の経営を圧迫している。「何でこんな苦しい思いをして経営を続けなければいけないんだ」という気持ちになりはじめている。 　マスコミは日本の現状をこき下ろすことに一生懸命だ。「日本の製造業はもうダメだ。中国に勝てるはずがない」「日本的な経営を続けているような企業は将来がない」と、冷酷に下請け中小企業を切り捨てる企業を賞賛し、下請けに無理なコストダウンを迫り、売り上げ高が上がっていないのに利益だけ上がった企業経営者を讃えている。
　産業の幅広いすそ野を形成している中小製造業を、現状の困窮状態に放置し、「どこであれ世界中安いところで作ればいいじゃないか」という企業エゴイズムに任せれば、日本の将来に大きな禍根を残すことになるだろう。

　文中の太線の部分がスッポン商社マンのご隠居さんの考え方を表しているみたいですね。(^^ゞ
　自分では何もつくれないバカが何を偉そうに...。("￣д￣)けっ!

　目先の損得勘定だけで中国に製造業をシフトしてきた経済オタク的経営者が困惑しそうな事態が起きたみたいです。

匠会-町工場ネット 中国ではもう安く物が作れない！
http://takumi-net.seesaa.net/article/14078374.html
　＜外資優遇税制廃止先送り　見直しは０７年以降＞
　中国での企業所得税は、「国内企業」は33％、「外資企業」はほぼ10～15％と大きな差がありました。これは言うまでもなく外資導入のためです。こうした差を08年からなくそうというのです。
　中国が「世界の工場」と言われるまでになったのはこの「低コスト生産」のためでした。そのメリットが無くなろうとしています。
　さらに「外資企業」に与えられていた「二免三減」（利益が出てから２年間は免税、３年間は税額半分）という特典もなくされます。

　中国と言う国を知っていれば、この程度のリスクは予測できていたと思うのですが、まぁ自分で考える能力の無い経済オタク的経営者どもは慌てまくるでしょうなぁ。(￣~￣;) ウーン

　都市住民の困窮度は確かに大変なものだ。農協新聞はそれを小泉改革のせいだとする。違う！　都市低所得者層が苦しんでいるのは、稼ぐに追いつかない世界的に異常に高い農産物価格のおかげだ。農協こそが都市住民を搾取している。間違えないで欲しい。
　このように恵まれない都市住民も、生きるためには食料品を買わざるをえない。その度に消費税を払う。おまけにその食料品価格自体が、国際的に異常に高い値段だ。それは農村への補助金に他ならない。日本では、農産物価格を異常に高い値段に引き上げることで、「見えない消費税」を国民に強いているのである。生活保護を受けている都市住民ですら、この高額の「税金」を払わされている。これは非常に逆進的な税金であり、とても容認することは出来ない。

　都市の庶民を搾取している側のご隠居さんが、例のごとくに日本の農業をスケープゴートにしていますな。
　海外の農産物が日本の農産物の何十分の１の値段であったとしても、国際的に高い商社マンの給料や輸送費などが上乗せされ、そしてスーパーでそれなりに値段を調整して売られますから、そう安くはなりません。

　経済オタクの常套文句は「欧米の農業を見習え」ですが、大規模・機械化しても人件費の点で発展途上国にたちうちできず、輸出補助金と言う自国の税金で無理やりに値段を下げて発展途上国の農業を潰してその後に輸出補助金を削減しようと言うやり方を見習う必要があるでしょうかね？

　農村も貧しいという。だったら、それは国税の中から生活補助とかの費目でカバーされるべきものだ。農産物価格を異常な高値につり上げることで、貧しい都市住民から搾取しても良いということではないだろう。農産物価格を国際価格までに下げることが第一、それで食っていけない農民には国税から生活補助金を出す。これが真っ当な考え方だ。

　(￣~￣;) ウーン、フランス農家みたいに補助金漬けの農業を日本の農家もやりなさいってことですかね？
　補助金の少ない今でさえ「日本の農家は甘えている」と誹謗中傷するくせに、おかしなことをおっしゃいますなぁ。(^0^*オッホホ

フランス農民の深い悩み　農業に将来はあるのかー大規模アンケート調査結果
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/europe/news/06022501.htm
　平均農業者所得の90％を占める補助金にはほとんどが反対している。72.3％は、いささか非現実的だが、価格上昇を伴う補助金削減が望ましいと言う。2003年の共通農業政策（CAP）改革で、今後は生産に関係なく援助が支払われる。これは”カルチャー・ショック”を生んでいる。

　しかし、平均週55時間の労働でございますかぁ...。羨ましゅうございます。
　日本人は経済オタク的な政財界人から搾取されているのですなぁ。(´；ω；`)ウッ…

農業者の仕事を続けることの困難は、社会的不公正からも来る。今日の農業者は他の職業者と同等な生き方を希求している。全体で43.2％、30歳以下では55％が労働条件の改善を望んでいる。平均して週に55時間近く働いている彼らは余暇とバカンスを要求している。

　ちなみに、文中の太字の件は前に書いたこの記事に関係しています。
　ρ(・・。) コレね。

楽農倶楽部（別館）：多額の農業補助金を得るフランス農家
http://blog.goo.ne.jp/rakuno_club/e/308171da610838bdce6003df0ef35bf1

　経済オタク連中が耕す気も無いのに農地を欲しがる理由です。

　産することなく喰っているだけでもあつかましいのに、経済オタクどもは金まで稼ぎたいってんですから、その性根は餓鬼であるとしか言いようがありませんな。

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