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多額の農業補助金を得るフランス農家
http://www.janjan.jp/world/0511/0511285718/1.php
モナコのアルベール皇太子は、決して援助が必要な農家とは言えない。しかし、英国のエリザベス女王同様、何十億ドルにも上るEU農業補助金の支援を受けるエリート農家に名を連ねている。地中海に面した小国、モナコ公国の君主として、フランス北部に所有する農場の穀物栽培を対象に、昨年は30万ドル以上の補助金をEUから受領している。
・
CAPの数回の「改革」にもかかわらず、毎年520億ドルを超える補助金の5分の1はフランス農家が獲得する状況が続いている。このような補助金支出はEU予算全体の4分の1を占めている。イギリスの支援団体オックスファムは、フランスの15%の農業関連企業がEU補助金の60%を獲得する一方、同国の小規模農家が受け取る額は17%に過ぎないと報告している。
なぜ、このようなことが起こったのかを解説してみようと思います。
以前紹介した記事ですが、この件に関係しているのですな。
フランス、06年からのCAP改革実施を決定、農民は破滅的影響と反発
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/europe/news/04021901.htm
ここにいう「デカップリング」とは、競争力強化のための保証価格の引き下げ、さらには撤廃によって農業がこうむる所得喪失を埋め合わせる「直接支払い」を生産量から切り離すことを意味する。
日本の農業予算の名義人は農家であっても、実際には農業関連企業(資材会社や建設会社)が受取人であります。
でもEUの場合はそれと違い、農産物の生産量を考慮して直接農家に所得補償をするものが中心です。(この辺の事情を経済オタク連中はクチにすることはまずありません。彼らは日本の農家を誹謗中傷してオナニーしてるだけの存在でしかありませんからね。ーー;)
農産物の価格保証により、EUの農家の所得が保証されていたのですが、次のような問題が発生したのですな。
EUは、農業者の所得安定を図る要の手段として、穀物・砂糖・酪農品・牛肉等の基礎的食糧産品の価格保証政策(及びそれを可能にするための国境保護措置)を用いてきた。どれだけ生産しても保証価格で買い取られるのだから、農業者は生産すればするほど儲かる。輸出補助金付きで域外に売り捌かれる穀物の山・牛乳の海が出現した。
日本の米の減反政策とは違って、輸出補助金で見た目の値段を誤魔化し海外に売りさばく手法をEUは選択したわけでありますが、この辺の輸出補助金が問題視されないはずがありません。
ちなみに、米国も自国の農産物に多額の輸出補助金を出していてそれが大きな負担となっており、「今後は輸出補助金みたいなセコイ手段はお互いにやめようや」と言うのが毎度の米仏の農産物交渉です。(経済オタクどもは、欧米の農産物が輸出補助金をつけなければ国際的な競争力が無いこともクチにしませんなぁ。--;)
価格保証制度では農産物が過剰に生産されてしまうため、損失補償である「直接支払い」は、生産量ではなく所有している農地に対して支払われることになりました。
直接支払いは、生産ではなく、過去(2000-02年)の個別農場の生産面積に基づく、作物横断的で固定的な「単一農場支払い」に置き換えられる。価格はときに生産費を下回り、所得の大半が直接支払いで構成されるようになっているから、土地は、もはや生産によって所得を得る手段というよりも、直接支払い受給権によって所得を獲得する手段の色彩を帯びてきた。
・
生産者は、支払い受給権(すなわち土地)をもち、農地を良好な状態に保ち、一定の標準的な環境・動物福祉基準などを守りさえすれば、何をどれだけ生産しようと、あるいは何も生産しなくても、この支払いを受けることができる。
と言うことで、農地さえ持っていれば補助金が貰えると言うバカな制度ができてしまったわけです。
フランス農家の農地は他のEU諸国に比べて面積が大きいためEUの農業補助金はフランスに集まることになりました。
よって、このような懸念もされたのですが、そのとおりになってきているようです。(ノ_-;)ハア…
支払い受給権の取得を目指す投機的土地取得と生産衰退の加速は、デカップリングがもたらす最も重大な悪影響として懸念されている。
経済オタクのバカどもがこのような美味しい話を見逃すはずがありません。
額に汗して自らの手を汚して働くことは嫌がる経済オタクどもも、金さえ出して農地を取得すれば、農家として補助金を貰うことができるのですからね。
日本の経済オタクどもも、フランスの真似をして補助金を手に入れようとフランスの農業政策を評価する御用学者を用意しているようで、Letter from Yochomachiのご隠居さんがその御用学者(山下一仁)の話を盛んに引用しておりました。
つくづく思うのですが、金だけいじくって金を稼ごうと考えているような経済オタクの連中の考え方は浅ましいと言うか、おぞましいですなぁ。
( ̄へ ̄|||) ウーム
***** この情報に価値を感じたら *****
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モナコのアルベール皇太子は、決して援助が必要な農家とは言えない。しかし、英国のエリザベス女王同様、何十億ドルにも上るEU農業補助金の支援を受けるエリート農家に名を連ねている。地中海に面した小国、モナコ公国の君主として、フランス北部に所有する農場の穀物栽培を対象に、昨年は30万ドル以上の補助金をEUから受領している。
・
CAPの数回の「改革」にもかかわらず、毎年520億ドルを超える補助金の5分の1はフランス農家が獲得する状況が続いている。このような補助金支出はEU予算全体の4分の1を占めている。イギリスの支援団体オックスファムは、フランスの15%の農業関連企業がEU補助金の60%を獲得する一方、同国の小規模農家が受け取る額は17%に過ぎないと報告している。
なぜ、このようなことが起こったのかを解説してみようと思います。
以前紹介した記事ですが、この件に関係しているのですな。
フランス、06年からのCAP改革実施を決定、農民は破滅的影響と反発
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/europe/news/04021901.htm
ここにいう「デカップリング」とは、競争力強化のための保証価格の引き下げ、さらには撤廃によって農業がこうむる所得喪失を埋め合わせる「直接支払い」を生産量から切り離すことを意味する。
日本の農業予算の名義人は農家であっても、実際には農業関連企業(資材会社や建設会社)が受取人であります。
でもEUの場合はそれと違い、農産物の生産量を考慮して直接農家に所得補償をするものが中心です。(この辺の事情を経済オタク連中はクチにすることはまずありません。彼らは日本の農家を誹謗中傷してオナニーしてるだけの存在でしかありませんからね。ーー;)
農産物の価格保証により、EUの農家の所得が保証されていたのですが、次のような問題が発生したのですな。
EUは、農業者の所得安定を図る要の手段として、穀物・砂糖・酪農品・牛肉等の基礎的食糧産品の価格保証政策(及びそれを可能にするための国境保護措置)を用いてきた。どれだけ生産しても保証価格で買い取られるのだから、農業者は生産すればするほど儲かる。輸出補助金付きで域外に売り捌かれる穀物の山・牛乳の海が出現した。
日本の米の減反政策とは違って、輸出補助金で見た目の値段を誤魔化し海外に売りさばく手法をEUは選択したわけでありますが、この辺の輸出補助金が問題視されないはずがありません。
ちなみに、米国も自国の農産物に多額の輸出補助金を出していてそれが大きな負担となっており、「今後は輸出補助金みたいなセコイ手段はお互いにやめようや」と言うのが毎度の米仏の農産物交渉です。(経済オタクどもは、欧米の農産物が輸出補助金をつけなければ国際的な競争力が無いこともクチにしませんなぁ。--;)
価格保証制度では農産物が過剰に生産されてしまうため、損失補償である「直接支払い」は、生産量ではなく所有している農地に対して支払われることになりました。
直接支払いは、生産ではなく、過去(2000-02年)の個別農場の生産面積に基づく、作物横断的で固定的な「単一農場支払い」に置き換えられる。価格はときに生産費を下回り、所得の大半が直接支払いで構成されるようになっているから、土地は、もはや生産によって所得を得る手段というよりも、直接支払い受給権によって所得を獲得する手段の色彩を帯びてきた。
・
生産者は、支払い受給権(すなわち土地)をもち、農地を良好な状態に保ち、一定の標準的な環境・動物福祉基準などを守りさえすれば、何をどれだけ生産しようと、あるいは何も生産しなくても、この支払いを受けることができる。
と言うことで、農地さえ持っていれば補助金が貰えると言うバカな制度ができてしまったわけです。
フランス農家の農地は他のEU諸国に比べて面積が大きいためEUの農業補助金はフランスに集まることになりました。
よって、このような懸念もされたのですが、そのとおりになってきているようです。(ノ_-;)ハア…
支払い受給権の取得を目指す投機的土地取得と生産衰退の加速は、デカップリングがもたらす最も重大な悪影響として懸念されている。
経済オタクのバカどもがこのような美味しい話を見逃すはずがありません。
額に汗して自らの手を汚して働くことは嫌がる経済オタクどもも、金さえ出して農地を取得すれば、農家として補助金を貰うことができるのですからね。
日本の経済オタクどもも、フランスの真似をして補助金を手に入れようとフランスの農業政策を評価する御用学者を用意しているようで、Letter from Yochomachiのご隠居さんがその御用学者(山下一仁)の話を盛んに引用しておりました。
つくづく思うのですが、金だけいじくって金を稼ごうと考えているような経済オタクの連中の考え方は浅ましいと言うか、おぞましいですなぁ。
( ̄へ ̄|||) ウーム
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/18/0d/f6ce7e8563806ac87cb5a4854b13e14f_s.jpg)
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/europe/news/06022501.htm
平均農業者所得の90%を占める補助金にはほとんどが反対している。72.3%は、いささか非現実的だが、価格上昇を伴う補助金削減が望ましいと言う。2003年の共通農業政策(CAP)改革で、今後は生産に関係なく援助が支払われる。これは”カルチャー・ショック”を生んでいる。
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平均農業者所得の90%が補助金ですかぁ。
日本では考えられない話ですな。
経済オタクのクズどもは日本の農家を誹謗中傷しながら、その農家の土地を欲しがっている。
税金でメシ喰いたがっている連中が、日本の農家を誹謗中傷するのであるから、なんともおぞましい話です。
ρ(・・。) コレ
http://yuukiremix.s33.xrea.com/chirashi/
ご隠居さんが荒らしていたのがココ。
懐かしいですなぁ。
【領土紛争】竹島とフォークランド諸島
http://plaza.rakuten.co.jp/obiekt/diary/200503160000/
ただ、農作物を金に変えようとしますと、割りに合わない生業ではあります。
だいたい、需要供給曲線で値段が決まってしまうようなものは農産物や水産物ぐらいのもんですからね。
農業で稼ぐのは非常に難しい。
その辺が理解できていないようなサラリーマンは、会社でもお荷物的な存在でしょうな。
自分が稼ぐ苦労をしているなら、農家の苦労もわかるはずだもの。
割りに合わない生業を一部の人間に押し付けて、自分は楽な生業をするってのは嫌らしい考え方だと、思います。
皆で農業をやって、自分の食べ物は自分でつくり、あまった時間は自分の個性を活かした仕事をするような社会になれば、食べるにも困らないゆったりとした生活ができるようになるのではないかしら?
まあ、先進国では農業はなんらかの補助金が必須な構造になっていますからねえ。
日本の農業の補助金を針小棒大に喚いているご隠居さんですが、奥方の国の農業の補助金には無関心なようで...。(^^ゞ
ご隠居さんの奥方には申し訳ないが、つくづくフランスってワガママな国ですなぁ。(´ヘ`;) う~ん・・・
ワガママな人間が決して知的と見られることが無いように、ワガママな国も先進国と呼べるものでは無いと思います。
WTOの行方 米、EUの農業「談合」に反発した途上国 RIETI 経済産業研究所
http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yamashita/01.html
EUは1968年、市場価格よりも高い農産物価格を農家に保証する共通農業政策 (CAP)を成立させた。高水準の農産物価格の保証により、生産は刺激され、ワインの湖やバターの山という過剰在庫が発生し、それを海外輸出で処理したため、80年代には農産物の純輸入国から純輸出国へと立場を変えた。米国はEU市場のみならず、EU以外の市場も奪われた。域内の価格が国際価格よりも高いEUの輸出は輸出補助金によって実現した。ケネディ・ラウンド以降ガット交渉上の最大の争点は、輸出利益を奪われた米国とEUの間のCAP、とりわけ、その輸出補助金をめぐってであった。
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ご隠居さんは自分にとって都合の悪い情報は見えないようですな。(^^ゞ