楽農倶楽部(別館)

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こんにゃく についての考察

2008年06月29日 17時58分21秒 | 環境・農林水産業
 日本の農業問題でLetter from Yochomachiのご隠居さんが、こんにゃくの関税率などについて書いているが、そのデタラメさに突っ込んでみよう。( ̄∀ ̄*)イヒッ

Letter from Yochomachi
余丁町散人の隠居小屋 - Blog
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C111252006/E20070529190417/index.html
今日はこんにゃくを食べる日とのこと:
5月29日 今日は何の日~毎日が記念日~:こんにゃくの日
全国こんにゃく協同組合連合会が1989(平成元)年に制定。
種芋の植えつけが5月に行われることと、「こん(5)にゃ(2)く(9)」の語呂合せから。

でも、こういう事実(↓)を聞くと、食べる気がしないな~。


 (´ρ`)ヘー、どんな事実ですかい?

こんにゃくの関税は、実に1700%を超えるという
日経社説:消費者不在のWTO農業交渉では困る : "日本は精米に778%、コンニャクイモに1706%、落花生に737%、でんぷんに583%という法外な関税をかけている。"


 こんにゃく芋の2005年時点での関税率は約914%です(wikipediaで、こんにゃく をひいてみてください。)。自由化!自由化!と煽るしか能の無い経済オタクとその手下のマスゴミが騒いでいるおかげで、その関税率が2008年の現在において1706%にまで上がるはずがありません。
 ご隠居さんはどこからその数字を引っ張ってきたのかしらね?ヽ(~~~ )ノ ハテ?
 疑問に思いながら色々と調べてみますと、1980年代の半ば頃には1706%であったようです。(-_-;)

NPO法人がんばれ農業人 2008年3月31日号 │ 素材 - 伊澤宏樹の当世食材事情 - │
http://www.ganbare-nougyoujin.org/20080331/shokuzai/01.html
輸入関税が最も高い農産物?
 1980年代半ばのコンニャクイモの関税率は、コメの778%を上回り、全品目中最高の1706%でした。現在でも輸入関税の最も高い農産物の地位は揺るぎなく、コメの2倍強の990%を誇り、コンニャクイモの輸入価格はじつに11倍に跳ね上がります。
 その理由は、2004年9月21日付けの日本経済新聞の記事「平成の開国 タブーの壁 漂う政官民」によれば、群馬県がコンニャク生産の日本一で、地元輩出の福田赳夫・中曾根康弘・小渕恵三という3人の歴代首相(当時)によって手厚く保護されてきたからだそうです。なお、現在の福田康夫総理大臣も群馬県出身になります。
 たしかにコンニャクの栽培地は中山間地が多く、大規模化によるコスト削減が難しいのが現状です。そこに急激な市場開放が実行されれば、安価な中国産に太刀打ちができない可能性が非常に高いといわれています。農水省の試算では、コンニャクイモの国境措置を撤廃すると、生産業の90%・加工業の100%が減少し、産業として完全に崩壊するとの見解を示しています。
 現在のこんにゃくの日本国内自給率は86%と比較的高めですが、今後の輸入状況によっては大きく落ち込む可能性のある食材でもあるのです。


 普通に良識のある人間であれば、今後の農業問題を語るのには現在または比較的新しいデータを使うはずです。ご隠居さんが何ゆえに1980年代半ばの数字を持ち出すのかがわかりません。(゜-゜;)ウーン
 ご隠居さんは日経新聞からその数字を持ってきたと書いていますが、日経新聞にはその記事は残っておりません。
 日経新聞の記者のバカなのか?ご隠居さんが恣意的に古いデータを持ち出したのか?(早い話が記事の捏造)
 それとも、1980年代の知識のままで何も勉強することなく、今後の農業問題を偉そうなツラで語っているのか?
 いずれにしても、まともな言論人とは評価されないでしょうね。(ノ_-;)ハア…

群馬県のコンニャク農家は、みんな豪邸に住んで、クルマは平均三台以上だという。

 まともな言論人であれば、このような表現をするならそれなりに根拠を示すはずですがね。(" ̄д ̄)けっ!

WTO農業交渉とこんにゃく産業(PDF)
http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/r0511wto1.pdf
 こんにゃくは収量の変動が大きいため価格 も大きく変動し、こんにゃく栽培によって得 られる所得の変動幅も大きい。98年から02年 までの5年間の平均では、10a当たりの単収 は2,216㎏、生産額は306千円(価格1,381円 /10㎏)である。所得率を47%(5年間の平 均)として計算すると、10aで得られる所得 は144千円であり、こんにゃく農家の所得は、 収穫面積0.5haで72万円、1.0haで144万円に なる。

 こんにゃく栽培が山間部の狭い農地で行われている現状を考えますと、だいたい、このような数字となるでしょう。
 豪邸建つかしら?
 クルマ平均3台?まぁ、軽トラみたいなクルマもクルマですしね。交通のインフラが整備されている都会じゃクルマは贅沢品ですが、地方じゃ大事な足ですよ。

コンニャク農家を敵にしては選挙では絶対に勝てないとのこと。さすがは歴代の内閣総理大臣を三人も輩出した群馬県だ。
群馬県以上に内閣総理大臣を輩出してきた安倍総理の地元山口県の夏みかんも同じようなもんだね。瑞々しくて香りが高く、原産国ではただ同然の外国産のグレープフルーツやオレンジが日本ではべらぼうに高いのも、そういうことなのである。


 まぁ、選挙って問題もあるかも知れませんがね。
 幼稚な政治の話にいきなり跳ぶより、こんにゃくの関税がなぜ高いかについて考えて見ましょうや。
 (~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ...

コンニャクを農産物として知る
http://www.max.hi-ho.ne.jp/konjackey/siru/nousan.htm
情報元:
Japanese traditional food 蒟蒻総合サイト KONJACKEY
http://www.max.hi-ho.ne.jp/konjackey/
経済作物
 コンニャク芋(粉)は長らく輸入制限品目のひとつでした(製品輸入は可)。
 原産地に近い東アジア地域では、日本に比べ、栽培コストが格段に低いわけですから、格安価格で出荷することも可能です。その制限も撤廃され、コンニャク生産はますます窮地に追い込まれようとしています。
 ただし、現在でも、一定の輸入量を超えると税率が格段に上がるという関税的制限はあります。近年、それをかいくぐる不正精粉輸入が問題となりました。


 単純に人件費が安いってこともありますが、こんにゃく芋を食する国は日本だけであったりします。
 こんにゃく芋を、こんにゃくに加工して食べる技術と習慣が無いのですな。
 野山に自生しているような こんにゃくの芋を掘り出して日本向けに こんにゃくの製粉を輸出しているような工場に持っていけば小遣いが稼げるって程度の国がほとんど。
 決して、こんにゃく芋の生産技術が進んでいるってわけじゃない。
 下手に自由化すれば金になると採り尽してしまうかも知れないから、安定供給などは無理な話です。
 畑で こんにゃく芋の栽培を始めるかも知れませんが、連作障害ってもんがありますから、栽培技術が必要となります。
 ご隠居さんみたいな愚かな商社マンが、こんにゃくの輸入のついでに農薬も売れると土壌消毒で無理やりに連作などさせたら、現地の農地はボロボロになってしまうかも知れませんね。

 政治的に群馬県の こんにゃく農家だけが優遇されているなら問題ですが、本当に儲かるなら他県でも こんにゃく農家が増えても良いはず。
 実際には、なかなか金にならないからやらないのでしょうね。こんにゃく芋をつくっても買い手がいなけりゃ始まらない。
 安定供給を考えるなら全国で栽培するのが良いのかも知れないが、こんにゃく芋を製粉、こんにゃくに加工する業者が全国にいなければね。

さっき、NHK首都圏ネットで、北関東のブドウ農家の紹介があった。ブドウの「観光農業」を選択した町では、観光客を呼び込むために必死。ブドウの房ごとに実に細かな剪定をし(房ごとに下を向いている芽や小さな芽を剪定して大きき育つ芽だけを残すという途方もない手間暇を掛けて)「大粒でおいしい」ブドウ作りに信じられないような労力を掛けている。これはニッポンのブドウ生産の一般的なやり方であるとのこと。観光客や「農村万歳おばさん」達はそれで満足だろうが、おかげでブドウの値段は天文学的に跳ね上がり庶民には手が出ない果物となってしまう。散人はごく「普通の」ブドウを「普通の」値段で食べたい。

 不思議な番組もあったものですね。それとも脳内番組ですか?
 デラウェアみたいな小粒のブドウを生産している果樹園でも、そのような手間をかけますかね?
 ご隠居さんの言う普通のブドウの値段はいくらぐらいでしょ?
 まぁ、一房1円でも高いと言いかねない御仁でございますからなぁ。(" ̄д ̄)けっ!

ニッポンの農業は観光客相手の商売なぞではなく、国民への食糧供給を担う責任を再認識して、国際競争力のある農業生産に賭けて欲しいと思う。

 ( ̄- ̄)フーン、日本の商社も石油の安定供給に尽力していただきたいものですな。ガソリンもとことん高くなったなぁ。
 そう言えば、春暁ガス田の中国の盗掘のために鋼管を売ったバカな商社と商社マンが日本にいましたね。

 さて、ご隠居さんのコメント欄に不思議なコメントが...

法外なコンニャクイモの関税に関しては、こんな問答がある。
2 月20日の「第3回EPA・農業ワーキンググループ議事要旨」(P29~31) 農業経営の現状と課題という議題で、3農家の人からヒヤリングを行っている中で、コンニャクの栽培・加工農家とのやり取り)。
http://homepage.mac.com/naoyuki_...0417/ index.html
(浦田主査) こんにゃくに対する関税率が非常に高いのはご存じだと思うが、やはり自由化してしまうと、もう全く競争にならないのか。
(澤浦氏) こんにゃくは、うちだけの経営のことを考えると、自由化しても何ら問題はない。
   (中略)
(伊藤メンバー) ゼロ関税にしたとして、どこかで何か変わるか。
(澤浦氏) ゼロ関税にした場合に変わるのは、農業生産者の所得だと思う。

澤浦氏によれば、「こんにゃくを生産しているのは山間部だから、そこの関税を撤廃するのが競争原理だという議論もあるが、いろいろな生産農家に落ちてくるお金、生産者価格というのが、大体50億円から80億円の間らしい。それが地域の中に経済活動として分配されている。これを自由化してなくしてしまったら、そのかわりの分配をどうするのかという問題があり、これはどちらかというと地域経済のことと結びついているような気がする」と。

澤浦氏のような経営をしていれば法外な関税なんて無用のものだが、そうでない「ぶら下り農家」がいて、票ほしさのあまりか法外な関税をしかけている政治家がいるということのようだ。
五里五里閑人 | 05.30.07 - 6:21 am | #


 「第3回EPA・農業ワーキンググループ議事要旨」をご隠居さんの記事から引用したように五里五里閑人と言うコメント者が書いているが、リンク先の記事には、そのような内容は無い。
 たぶん、五里五里閑人ってのはご隠居さんのマルチハンドルなのかもね。
 ご隠居さんみたいに都合の悪い部分を見せないようにして、記事を読者に曲解させるような小細工を弄している。

第3回EPA・農業ワーキンググループ議事要旨(PDF)
http://www.keizai-shimon.go.jp/special/global/epa/03/epa-s.pdf
(澤浦氏) 先ほどのこんにゃくの件だが、時間が短く、きちんと資料をそろえて説明する時間がなかった。誤解を招いてしまうといけないので、最後に1つだけ申し上げる。 関税、国境措置というのは、私はまだ現状に対しては必要だと思っている。その説明というのは、時間が長くなるので今日は割愛するが、そういった視点で、まだまだ地域のこと等を含め、関税措置、国境措置は、こんにゃくに対しては必要だと思っている。説明は、今日は時間がないので、このことでもし機会があれば、きちんと資料をそろえる。

 d(・・。)この辺の大事な発言を無視して良いのかな?
 澤浦氏の人格が誤解されかねない記事の利用の仕方である。

農林水産省/チャレンジャー 第9回
グリンリーフ株式会社 代表取締役 澤浦 彰治(さわうら しょうじ)さん
顧客を意識した経営で農業を未来につながる産業に
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/0712/challenger.html
 群馬県の赤城山のふもとに広がる赤城高原は全国でも有数のこんにゃくの名産地。グリンリーフ株式会社代表取締役の澤浦さんは、国内で初めてこんにゃく芋を農薬を使用せずに栽培することに成功した後、会社組織を立ち上げ、加工から販売まで手がけるようになった注目の若手経営者だ。事務所に貼り出された売上推移表のグラフは右肩上がり。会社設立から15年で売り上げは約10倍に伸びたという。

 d(・・。)このような方ですから、下手に こんにゃく芋の自由化などされて、中国から農薬たっぷりの こんにゃく芋が輸入されるような事態になったら困るはずなのですよね。
 信頼できるこんにゃく芋が手に入らないような状況に陥ることは、こんにゃく芋の加工まで手がける彼にとっても不都合なことなのですから。

 ちなみに、澤浦氏はご隠居さんと意見の合うようなタイプの方では無いようです。彼の会社のホームページを見てみればわかります。

経営理念
http://www.akn.jp/object/object.htm
情報元:
グリーンリーフ株式会社
http://www.akn.jp/index.htm
美味しく体に良い農産物を求めて
 美味しくって体によい農産物ってなんでしょう。多分それは人の体が要求している栄養や「ミネラル」が必要なだけ含まれている農産物ではないでしょうか。 疲れたとき甘いものが美味しく感じたり、夏になるとさっぱりしたものが食べたくなるのもその一例で、そのとき体が欲しがっている必要な栄養や「ミネラル」が食べ物の中にあるからです。
 美味しく感じる「旨味」というのも実は大事なものなのです。 そもそも旨味の成分はアミノ酸なのですが、このアミノ酸というのは人が生きる上で絶対に必要な栄養素なのです。和食では必ず「だし」をとり、「旨味」を料理につけています。「だし」のきいていない味噌汁が美味しくないことは多くの人が知っていると思います。「甘味」「辛味」「苦味」「酸味」は肉食の多い欧米人にもわかりましたが、「旨味」というのはなかなか理解されなかったようです。
 肉食の多い欧米人は、肉のタンパク質を多くとりますので、特別な料理の工夫をしなくても常にアミノ酸「旨味」を取ることができ、「旨味」というものを味覚としてとらえていませんでした。しかし、日本人の場合菜食型でしたので、アミノ酸「旨味」を頻繁に取ることができず、色々な料理の工夫をしアミノ酸を取るようになりました。日本人はこの生きていく上で必要なアミノ酸を「旨味」として感じ、意識して取ることができるようになったなのです。
 体が必要としている栄養や、体の恒常性を保つ役割をする「旨味」「ミネラル」をバランス良く含んでいる食べ物が、美味しいものなのです。そしてこれらをバランスよく含んでいる野菜は、物理性、科学性、生物性のバランスのとれた「土」から生まれるのです。それは、化学肥料を多投し農薬を頻繁に使う土壌からは生まれません。私たち人間は、色々な野菜や肉を食べていますが、その野菜や動物が食べる植物は「土」からすべての栄養とミネラルを得ています。つまり私たちが健康な体をつくり幸せな生活を送るためには、健全な「土」づくりをし、野菜を育てることが必要です。
「土」づくりが「人」づくりなのです。
  私たちは化学肥料や農薬がなかったころの太陽と自然、土の力を生かした農法と、新しい技術をミックスした有機農業をし、より美味しく体に良い農産物を育て、加工し、多くの方々の健康と明るい生活に貢献していきたいと考えています。


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