楽農倶楽部(別館)

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養殖サケはナマで食えるかも知れませんが...

2005年12月11日 17時29分21秒 | 環境・農林水産業
 養殖サケの事情を知っていれば、ご隠居さんも次のような記事を書くことは無かったと思います。
 でも、普通は疑問に思って調べてみると思うのですがね。
 "(  ゜,_ゝ゜)バカジャネーノ"

Letter from Yochomachi
余丁町散人の隠居小屋 - Blog
日経:欧州の養殖サケを日本が輸入し日本の天然サケを欧州に輸出する現象
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1084425330/E20051207215448/index.html
今晩の日経夕刊「海を渡るニッポンの食材」。日本の天然サケが欧州向けに売れているという。とても結構なことだ。
曰く:

04年に日本から輸出されたサケは89億円で00年比1299%と急増。欧州産の養殖サケを日本が輸入し、日本で採れた天然サケを欧州が輸入するという珍現象が起きている。
大いに結構。どんどん高値商品を輸出しましょう。ヨーロッパのお金持ちはアホだから、「天然物」と言えばオカネに糸目をつけない。そこにつけ込んで高値で売りつける日本の漁業関係者もなかなか見あげた商売人のセンスを持っている。どんどんやって、外国のオカネを日本に貫流させることは、日本の国益に沿うことだ。

 味オンチのご隠居さんが欧州のお金持ちを味オンチと称しているのが、ご隠居さんらしいお粗末さです。
 養殖サケが美味ければ、わざわざ天然物のサケを日本から輸入することは、いくら金を持っていてもしないでしょうね。

 色々と調べてみますと、不味くて有害であるから、欧州は、わざわざ日本から天然物のサケを輸入していると考えられます。

サーモンは避けたほうが無難(回転寿司の安全な食べ方)
http://www.d2.dion.ne.jp/~choco_c/sub52.htm
 回転寿司のサーモンは、ほぼ養殖と思って間違いありません。
 刺身で食べられる生サケが普及したのは、天然サケには高い確率で寄生している寄生虫アニサキスが、繁殖にはほぼいないため。
 天然でも加熱や冷凍をすれば問題はありませんが、適切な冷凍や半解凍の技術が必要です。その為、安くて脂ののった養殖サケが回転寿司では使われています。


 と言うことで寄生虫が養殖物には少ないと言うことで、サケの刺身が食べられると言うことが欧米の養殖物のサケのメリットなのですが、たいして美味くも無い養殖サケをナマで食べるメリットより、デメリットのほうが大きいと私は思います。

養殖サケには有害物質がたっぷり
 養殖サケは天然より有害汚染物質がはるかに多いという調査結果が発表されています。
 アメリカの消費者団体「環境ワーキンググループ」は、2003年に天然サケの五倍以上もPCB類が含まれていると発表しました。ダイオキシン類に換算して、日本の一日の耐用摂取量と比較すると、子供ならサケ一切れ(170グラム)で超してしまいます。
 ほぼ、同様の事が米インディアナ大学の研究でも確認され、米科学誌のサイエンスにも発表されました。研究では、欧州産のサケの有害物質が特に高くなっていました。
 サケは良質な脂が含まれていて、栄養的に優れていますが、PCB、ダイオキシン類は脂に蓄積しやすいのです。健康上のメリットを相殺するレベルの有害物質が含まれるものも見つかってます。


 ご隠居さんはマグロの水銀の問題でバカ騒ぎしたりしていますが(マグロの水銀はセレンなどと結びついているため害は少ないと考えられている)、欧米の養殖サケの毒はきつそうですな。ゲロォ…(T┰T )

【アメリカ】化学薬品でピンクに着色されている養殖サケ
http://www.alive-net.net/world-news/wn-farm/52-4.html
 養殖サケは味がないだけでなく、最近の研究によって薬品漬けになっていることが明らかになった。養殖業者は、サケの肉をピンクや赤みがかった色にするためにカンタキサンチン(canthaxanthin)やそれより高価なアスタキサンチン(astaxanthin)を使用している。
   ・
 保健関連機関は、これらの化学薬品が引き起こす可能のある網膜の損傷について憂慮している。添加物を加えない養殖サケの色は灰色、薄茶色、あるいは薄い黄色だ。化学薬品は、ペレット(飼料)に加えてサケに与えられる。


 と言うことで、養殖サケのあの鮮やかなピンクは薬品によってつけられた色と言うわけで、回転寿司の養殖サケの寿司を喜ぶ方は結構な味オンチ。
 見た目で騙されているわけですな。(-_-;)

 欧州連合の保健当局は、飼料1キログラム当たりのこれらの化学薬品の使用基準量を80ppmから25ppmまで下げることを計画している。カナダでの基準量は30ppmで、アメリカでは80ppm以内であれば、目に害はないとされている。しかし、夕食のサケといっしょにカンタキサンチンやアスタキサンチンを食べたいと思う人間がいるだろうか。

 天然物では有利なはずの米国やカナダの化学薬品の使用基準量が結構甘いのがひっかかるところです。(´ヘ`;) う~ん・・・
 たぶん、使っているのでしょうね。

 と言うことで、ご隠居さんの後の文章は非常に視点のずれた内容であると言えます。どこぞの商社で「視点」と言うコラムを社内報に書いていたみたいですが、視点のずれた記事を読まされていたその商社の同僚の方々は歯がゆい思いをされていたかも知れませんね。

ついでに、一匹数千円もする「関鯖」などのぶったくりのブランド魚や今や貴重品となった鯨肉も、輸出すればどうかな。ぶったくりは、すべからく外国人からやって欲しい。
台湾向けに日本の高級米が売れているという。これも頑張れ。せめて自分が使う石油の輸入を賄うぐらいの外貨を稼げ!


 日本の農業が石油漬けになってしまったのは、農林水産省のダメ官僚が天下り先の農業機械・農薬・農業資材・農業関連の土建業を優遇するような誤った政策をしてきたことが原因です。
 ご隠居さんとこの関連企業も農薬でぼろ儲けしたわけですから、反省すべきは自分たちなのですよね。

 だいたい、自分たちは何も産していない貿易商人が、生産効率がど~のこ~のと言える御身分かと思いますけど?

 貿易には石油が必要ですが、農業にはそう石油は必要ではありません。
 石油が高騰しても貿易で食って生きたいなら、それなりに今から対策を考えるべきですな。
 ちなみに、石油業界の妨害さえなければ、地方では日本の風土ならではの豊富な森林からメタノールなどの燃料をつくることができます。

バイオマス関連部会参加報告書東京
http://ww4.tiki.ne.jp/~mim-san/biomass/houkokusyo/021202tokyo.htm
4.4. アメリカでは原料価格2~3円/kgなら40円/kgでアルコール生産する事も可能であると言う試算がある。
    ・
5.1. ほとんどのバイオマスは水分を含んでいるため、水の蒸発潜熱の形で損失が生じてしまう。含水率が80%にも及ぶ下水汚泥や家畜糞尿などは燃焼によってエネルギーをえようとしてもほとんどエネルギーを回収することができない。また熱化学処理しようとしても同様に水の潜熱にエネルギーが消費されてしまう。
 しかし水の臨界点(647K、22.1MPa)以上であれば、水の潜熱はなくなり、その高温高圧そのものでバイオマスを分解してガス化することができる。これを超臨界ガス化技術と呼ぶ。
 炭化水素となったバイオマスは、水の温度を下げたときガスまたは油となっているので、水から容易に分離できる。

5.2. この技術によりバイオマスのセルロースから生物発酵技術よりかなり迅速にメタンを得ることができる。

5.3. 溶媒としてメタノールを使いメタノール臨界点(513K,8.1MPa)という少し低い圧力と温度で処理する方法もある。

5.4. 超臨界メタノールを用い、バイオディーゼル油を製造できる。
 従来の廃油からのバイオディーゼル油製造は水酸化ナトリウムでアルカリ性にして行なっていたために、生成した油脂が鹸化を起こし石鹸になってしまうと言う問題点があった。しかし超臨界メタノール中では水酸化ナトリウムなしで反応を進めることができる。


 農業に必要なエネルギーや肥料は地方であれば自給自足できそうですが、経済オタクどもによって環境を破壊された都会ではどうでしょうかね?
 無駄飯ぐらいどころか、皆の足を引っ張っている経済オタクどもが偉そうな物言いをするのはおかしいんじゃありませんかね?
 (^0^*オッホホ、(^0^*オッホホ、(^0^*オッホホ。

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5 コメント

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紹介した記事の中にこんなのが... (空楽)
2005-12-11 19:05:04
バイオマス関連部会参加報告書東京

http://ww4.tiki.ne.jp/~mim-san/biomass/houkokusyo/021202tokyo.htm

2.4. 日本の林内路網密度(林道密度)は平均で12.8m/haと急傾斜地林業の先進地であるオーストリアの60m/haの1/5あまりで、きわめて粗いのが実態である。

 もしオーストリア並に林道密度60m/haを実現すると育林・伐採コストを1/4程度にできる。

 日本の林道の多くは1メートル10~20万円と高額な予算を使っており整備が進まない、高知県大正町では町職員の手で無舗装林道施設を進め、1メートル2,000円程度で作っているらしい。

 このコストで、林野庁が計上している(棚上げになっている)年200億円の林道整備を効率的に整備していけば20年後には育林・伐採コストは約50%削減できると予想できます。

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 林業予算も土建屋を食わすためにあったようなものですな。(-_-;)
返信する
バカの一つ覚え (空楽)
2005-12-12 04:01:18
日本道路公団:京都ICー西宮ICの通行料金がバカ高くなってしまっている!

http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C2068941809/E20051211220138/index.html

ここにもまた、地方利権集団による都市住民の搾取が見られる。都市住民は事実関係を認識して、もっと怒るべきだ。

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 高速道路や新幹線の工事などは地方の企業はだいたいにして下請けでしかないのですよね。

 親会社はだいたい本社東京であったりする。

 ちなみに、こんな情報もある。



道路公団:癒着の定着具!①

http://tyousakai.hp.infoseek.co.jp/05-0327-1.htm

 日本道路公団との癒着を指摘されたのは、建設資材卸会社・アンダーソンテクノロジー社(東京・港区

。プレストレスト・コンクリート(PC)橋梁工事で使用するPC鋼材をコンクリートに定着させるための定着具を元請けゼネコンに販売している会社、定着具は主なもので7種類あり、基本的に性能は同等。



 アンダーソン社は、国交省発注工事分ではわずかシェア11%なのだが、道路公団発注分ではシェア62%と独占体制である。

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安全性というよりは… (テンペ)
2005-12-18 21:04:23
肉質の違いによる利用方法の違いだからでしょう。

「食べるな危険」的な調査は明らかに怪しいモノは別としても、普段食べる量とはかけ離れていることが常ですし。



それはともかく、どうしてご隠居さんは偉そうな物言いをするのかしら。間違った認識を元にして威張り散らされても…。
返信する
できれば... (空楽)
2005-12-18 21:27:59
>肉質の違いによる利用方法の違いだからでしょう。

>「食べるな危険」的な調査は明らかに怪しいモノは別としても、普段食べる量とはかけ離れていることが常ですし。



 テンペさん、よろしかったら、サケに関してのこの辺の補足の情報をお願いします。m(__)m



 ちなみに、私はサケの焼いたヤツは大好物ですが、ナマではあまり食べる気がいたしません。

 マンガの読みすぎで、先入観からかしら?

 (;^_^A アセアセ・・・



美味しんぼ・30巻「鮭勝負(後)」

http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/private/bun/man0093001.htm

説明する雄山。「昔、北陸の殿様に無類の鮭好きがいた。その殿様は特に鮭の皮が好きだったが、鮭の皮は薄い。そこでこう言ったそうだ。皮の厚さが一尺もある鮭がいたら、百万石と取り替えてもよい、と。それほどまでに鮭の皮は美味い。脂の乗った腹の身もまた美味い。赤身の部分を切り取った腹身と皮に塩をふって、冷蔵庫の中に2,3時間置き、炭火でこんがり焼く。皮を破かないように気をつけて、腹身のまわりに皮を巻きつけて、楊枝で止める。これが塩焼き。こちらは塩をふるかわりに醤油と酒のタレに一晩つけておいてから焼いたものだ」

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「まず考えられるのはアニサキスという寄生虫だ。アニサキスの成虫は北洋に住むイルカ、クジラ、アシカなどの海獣に寄生している。それが卵を海中に排出し、それを魚が自分の体内に取り込む。鮭やマスのような北洋の魚はアニサキスの幼虫を持っていることがある。アニサキスは人体に害を及ぼして、嘔吐や腹痛を引き起こすことがある。さらにこれもまれなことだが、サナダムシとの関係も報告されている」

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 (´ヘ`;) う~ん・・・
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すいません、、、 (テンペ)
2005-12-25 11:40:04
水産物関係は詳しくないので…。



ただ、「安全性」を問題にしているのなら自国消費にはしないでしょうし。



「美味しんぼ」の信憑性は…「そういう情報もある」というスタンスでよいかと。
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