☆6月10日追加
異常馬と健康馬との比較をした病性鑑定書について 2013-05-23
以下は細川牧場の馬の異常に関する第5弾の報告である。
細川徳栄さんから、細川牧場の馬に関して、「起立困難」な馬の原因を究明するための調査の鑑定書が送られてきた。異常のベルジアン種の馬(No.1)と、それと同居する健全なベルジアン種の馬(No.2)との比較を行ったものである。この発案が細川さんによるものか家畜保険衛生所によるものかわからないが、よい調査だと思う。
家畜保険衛生所による鑑定の結果を大書きすると、
「馬伝染性貧血の感染は否定されました。
血液検査では、平成25年3月21日に実施した個体と同様、肝障害、筋障害を示唆する結果が得られていますが、その原因については特定できていません。」
というものである。相変わらず原因を特定できていない。まだ「放射線障害」という字が出てこない慎重さである。飼料などの生化学的な検査が行われている模様である。現在給餌している飼料などに毒物の混入の可能性も否定できないからであろう。(なおこの考察に述べられている平成25年3月21日の調査結果というのは、前回のWINEPブログでも紹介したものであるので参考にしてもらいたい)
(別紙)をよく見ると、対照区に取った馬(No.2)も実は、脂質や肝機能の数値が正常値から極端に外れた値を示しており、あまり健全でないことがわかる。だから、細川さんにとって一見健康と思われた対照区として採用した馬(No.2)でも、徐々に潜在的に病気が進行しているらしいということが明らかになったわけなのである。すなわち、原因がわからないが、内臓や筋肉がやられて歩行困難となり、起立不能となり,死に至るという過程をたどっていることになる。
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25相家保第40号
平成25年4月30日
細川徳栄様
福島県相双家畜保険衛生所長
鑑定成績について(第一報)
平成25年4月23日付けで依頼のありましたこのことについて、下記のとおり第1報をお知らせします。
なお血液検査の一部項目と資料検査は、現在実施中です。
記
1 依頼目的
起立困難を呈する馬の原因究明
2 検査内容
(1) 血液検査(検査項目は別紙のとおり)
(2) 馬伝染性貧血抗体検査
(3) 飼料の生化学的検査
3 検体個体
No. 名号 品種 年齢 性別 備考
1 つるひめ ブルドン 4歳 ♀ 発症馬
2 リンダ ブルドン 3歳 ♀ No.1の同居馬(健康)
4 検査結果
(1) 血液検査
別紙のとおり
(2) 馬伝染性貧血抗体検査
全頭陰性
(3) 飼料の生化学的検査
現在実施中
5 考察
馬伝染性貧血の感染は否定されました。
血液検査では、平成25年3月21日に実施した個体と同様、肝障害、筋障害を示唆する結果が得られていますが、その原因については特定できていません。
(事務担当 防疫課 獣医技師 太田 電話0244-24-3451)
------------------------------------------------(別紙) | |||||||
検査項目 | 単位 | 正常値 | No.1 | ※ | No.2 | ※ | |
栄養指標 | T-pro | g/dl | 5.2~7.9 | 8.1 | ↑ | 6.5 | |
Alb | g/dl | 2.6~3.7 | 2.8 | 2.6 | |||
脂質代謝 | T-Cho | mg/dl | 7.5~150 | 169 | ↑ | 308 | ↑ |
TG | mg/dl | 30~150 | <25 | <25 | |||
ミネラル | Ca | mg/dl | 11.2~13.6 | 14.3 | ↑ | 14.8 | ↑ |
IP | mg/dl | 3.1~5.6 | 4 | 4.6 | |||
Mg | mg/dl | 1.8~2.3 | 2.2 | 2.1 | |||
赤血球 | RBC | 104/µl | 850~1200 | 789 | ↓ | 676 | ↓ |
白血球 | WBC | 102/µl | 70~110 | 134 | ↑ | 60 | ↓ |
ヘマトクリット値 | Ht | % | 36~47 | 38.9 | 29.7 | ↓ | |
肝機能 | GOT | IU/L | 226~366 | 470 | ↑ | 274 | ↑ |
GPT | IU/L | 3~23 | <10 | <10 | |||
GGT | IU/L | 4.3~13.4 | 35 | ↑ | 33 | ↑ | |
T-Bill | mg/dl | 1.0~2.0 | 1.7 | 1.1 | |||
ALP | IU/L | 143~395 | 563 | ↑ | 1060 | ↑ | |
肝、筋肉、腎 | LDH | IU/L | 162~412 | 637 | ↑ | 469 | ↑ |
筋肉 | CPK | IU/L | 160~315 | 332 | ↑ | 115 | ↓ |
腎機能 | Cre | mg/dl | 1.2~1.9 | 1.2 | 1.1 | ↓ | |
BUN | mg/dl | 10~20 | 8 | 12 | |||
UA | mg/dl | 0.9~1.1 | <1 | <1 |
(森敏)
付記1:
本ブログの細川牧場の馬の記事に対して、「なぜ馬だけがそんなに異常なんだ? 牧場の管理が悪いのではないか? 飯館村に残してきた身近な犬や猫などがどんどん死んでいるという報告は聞かない、という「飯館っ子」さんからのクレームが来ている。一見健全な犬や猫などの小動物たちも、きちんと調べてみれば内臓や筋肉の異常が始まっている可能性があるのではないだろうか。小生が野生動物のタヌキが田んぼの真ん中で死んでいることを目撃したことは、以前のWINEPブログでも報告しておいた。野生動物は見えないところでどんどん死んでいる可能性がある。
6.8中野ZEROホール「福島の子供保養プロジェクト」西尾正道医師の発言から。
「飯舘村で次々に馬が死んだ。解剖して放射性物質を測定したら、筋肉から2000bq/kg出た。500Kgの馬なら10万Bqとなる。こんなに被爆したら馬も死んでしまいます。」
☆6月4日追加
本日の「さようなら原発 北海道集会」で飛び出した、がんセンター名誉院長西尾正道氏の爆弾発言。
「飯舘村で次々に馬が死んだ。解剖して放射性物質の量を計測したら、筋肉から2000bq/kg出た。東北大学の先生は『大変な事だ』とデータを持っていってしまった。」たぶんiwjの中継にあるよ。
福島県飯舘村 「大変なことが起こっているよ」 2013.3.20 FB
寄付や連絡される方は十分慎重にして下さい。色々な方がいます。
飯館の事を心配してページを作って下さった方、開いて下さった方、本当にありがとうございます。
どうして、「全部嘘とは申しませんが」 と書かれたのですか?この記事を読んで、「嘘』という印象はまったく持ちませんでした。
地元にいると、細川さんの話が作り物めいたものに写るという、相反する事実が分かるのでしょうか?そのことを知りたいと思います。
もち根拠なしに中傷されるのなら、それは酷いと思います。
同郷の思いからこのブログを見て本当に悲しくなります。
常に一番弱いものから犠牲になってゆく現状は何とか食い止めなくてはならないと思います。東電は本当に誠意があるのか、犠牲になった地元の人を必死に助けてやろうと思っているのか。政府は迅速かつ手厚い援助を更に急ぐべきだと思います。僕の両親や親せき、兄弟、友人がすんでるこの地で今何が起こっているのか、常に思いを寄せています。人手が足りなきゃ、福島に関連省庁をおいて専門家レベルで現場管理をすべきです。そしてできるだけ早く、住民のみなさんの心の安定、健康管理、生活の安定を実行すべきです。
地元さんは、牧場主に対し、個人的に思うことがあるようですが、わたしは牧場主の生活態度や厩舎の使い方やについては興味がございません。
知りたいのは、馬たちが異常な死に方をしていることが、真実なのかどうか、ということだけです。実際地元さんが見聞きした状況は、いかがですか?
言ってる自体狂ってますね。
被災された方が震災前のような笑顔を取り戻せる来る日が来る事を願っています。そして、自分で出来る事をずっと行動して行きたいです。
本日の”放射線の影響がでないと困る”を含むコメントの公開を中止します。”出ないと困る”人がいるはずはありません。その言葉を使用する人の発言に、悪意を感じました。自らの心に問うて欲しいです。
反被爆は、自分を含む”命のかけがえのなさを最優先”にしていると理解します。どなたの命も、放射能被爆してほしくないです。
馬たちの死因が何なのか?
この重い経過について
自らは触りにもこない、
しゃべりすらしない
いや隠そうとさえする
おかみたち。
そのニッポンを覆いつくす彼らの消極的な悪意と放置の量が膨大ですね。
米国の都合で残された戦前の官僚システムにのっかり原発を破裂させながらうまく復権し、今でもなおこそこそと利権に群がり続ける裏切り者たち。
彼らを選んだ私たち、そして省みない彼らの策謀によってこの国は狂ってしまいましたね
放射能は事後の検出が困難。
しかしチェルノブイリが実証しつつあるように放射能は免疫や循環器を長期に渡って障害します。仮に死因が病気だとしても原発が理由になっている可能性が十分にあります。
細川さんの馬たちは戻りません
せめて彼の生き方を昔のように回復する手段はもう無くなってしまったのでしょうか?
馬の遺体が悲惨でも、
これは埋めてはならないと思います
人と地域に少しでも早く
これからでも対応措置が必須です!
微力でも伝えます、どんどん伝えていかなくては!!!
迷った私が、アホでした。
良い指摘をありがとう。
一体どうして放射能の危険や被害の可能性を世に問うただけで、一般人がプライベートを暴露されるような非人道的な攻撃を受けなければならないのですか?
一方、放射能の安全性を強調する一般人がそのようなプライベート暴露といった被害にさらされているのは見た事がありません。
放射能の危険や被害の可能性を世に問うことは、それ程の悪ですか?
プライベートを暴露され中傷されねばならない程の、悪なのですか?
美しい土地を放射能で汚すこと以上の、糾弾されねばならない悪なのですか?
まさにこれですよ。
異常が起こる可能性が高い地域なのだから、異常が起こってもおかしくない。
多くの人は、馬の屍骸を見せられても、「やっぱり」としか思いませんよ。
原発から半径15キロ+北西方面(飯館村方向)は人が住める場所じゃなくなったんです。
現実を見ましょう。馬が死んでいく。そんな場所になってるんです。
住める場所じゃない。
動物が死に、植物に異変が起こっている危険地帯なのですから、移住をすすめてあげてください。
自称地元の方の「3代前に移住してきた『よそ者』の言う事は信用できない」というようなツイートもありました。
3代続けば江戸っ子などと言いますが、被災地に横たわる深い闇を見たような気がいたします。
A terrible silent tragedy is happening in Fukushima! The lone horseman of Iitate speaks out! 福島県飯舘村 「大変なことが起こっている!
http://fukushimaappeal.blogspot.co.uk/2013/05/a-terrible-silent-tragedy-is-happening.html
http://nuclear-news.net/2013/05/08/a-terrible-silent-tragedy-is-happening-in-fukushima-the-lone-horseman-of-itate-speaks-out/#comments
実は、20キロ圏内の牛の母体と赤ちゃんの体を、調べた研究結果がすでに、発表されています。 英語のものしか見当たらなくて、申し訳ないですが。。。。 私は本職の翻訳者ではないので、細かく、説明しかねますが、47頭中、すべての牛から、肝臓に、放射能が蓄積していること。母体より、赤ちゃんの体に放射能が、多く、発見されていることなどなど。。。。 東北大学が中心となって行った研究です。平田中央病院の早川医師も参加されているようです。 したがって、残念ながら、生まれたばかりの馬の赤ちゃんが死んでしまうのも、うなずけます。 本当に、日本はどうなってしまうのだろうかと、心配です。 、詳しくは以下のサイトにて。この報告書の著者の日本の連絡先:Email: fukumoto@idac.tohoku.ac.jp http://www.plosone.org/article/info:doi/10.1371/journal.pone.0054312
体が弱って、死んでいってしまう運命にあっても(高線量地域に留まるのではそうならざる終えないと思います)、彼のその気持ちと誠意を感じていってくれているのだろうと、思うと、心が少し、救われる感じがします。 合掌
そして、こんな悲惨な状態にしてしまう人間の手に負えない原発エネルギーに対して、怒りを感じます。 危険を感じていてもいなくとも、見えない放射能の中で、生活せざる終えないかたがたへ、危険と気がついているのなら、どうか、勇気を出して、脱原発と叫んでください。合掌
実際連絡とった方、現地へ足を運んだ方ぜひ実情をお知らせ下さい。
これが事実なら本当に痛ましい。
人間が心をなくすことが悲しい。
原発を稼働させたがる人達がいるのはなぜ、危険なのは素人の私でもわかる
震災を目の当たりにして、原発の安全神話が嘘だと身に染みたはず
日本はどうなるのかと不安です
原発を止めてほしいし、東北の方達に幸せになって欲しい
なにも出来ない自分が不甲斐ないし、悲しい
落ち着きましょう。
同業者からのご指摘でエンドファイト中毒の症状に似ているとのコメントをみました。
極端な盛り土やイタリアンやフェスク等粗飼料に原因がある可能性もあります。
猫や猪は増えています。が、馬さんが放射線の影響を受けやすい動物なのかもしれません。
落ち着いて精査しましょう。給餌してるストローや馬さんの脂肪を検査して可能性が分かるかもしれません。
放射能はあくまで能力のこと、正確には放射線を止めた、もしくは放射性物質を止めた。というのが正解。
鉛、水などで遮蔽しない限り防ぐことは無理だしね、そんなバリヤーみたいな話あるかって、それを信じるのもどうかしてるし、それを堂々と報道できるマスコミももっと勉強しろと思う。
放射線や被ばくすることより、なにが危険で何が安全かを知ろうともせず、マスコミに流される人間と、それを正当化してしまうこの国の弱さが一番怖い。