「韓流☆ダイアリー」ブログ!

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   感想を綴っています・・・

「トンイ」「馬医」「イ・サン」の監督、撮影秘話インタビュー!

2017-04-22 | 韓国芸能情報(映画・ドラマ・他)

2017年ホームドラマチャンネルで4月~6月にかけて、韓国ドラマ「トンイ」
「馬医」「イ・サン」が立て続けに放送される。
同ドラマを手掛けたイ・ビョンフン監督のインタビューが届いた。

「トンイ」のお薦めシーンや視聴ポイントを教えてください。
「トンイ」は私の演出作の中で女性を主人公とした2番目の作品でした。
朝鮮時代で最も低い身分だった女性が最も高貴な身分になる、まさに
最下位から最上位への身分上昇を成し遂げた350年前の実在の人物です。
「トンイ」の舞台となった時代は、韓国の歴史の中で最も興味深い事件が
たくさん起こりました。韓国の時代劇の舞台として、最も多く扱われた
時代なんです。その時代を生きたチャン・ヒビンの物語、イニョン王妃の
物語、粛宗の物語が最も多くドラマ化されました。これまでに8回ほど
時代劇の舞台になりましたが、今後もさらに描かれると思いますし、
少し前にも「チャン・オクチョン」というチャン・ヒビンのドラマが
ありました。「トンイ」はその時代を舞台としているので、とても
おもしろい物語です。
トンイの息子である英祖は朝鮮時代に民を最も愛し、名君として
知られる王様です。トンイという人物が低い身分から王の母になる
までの過程が描かれた、とてもドラマティックな作品です。

「馬医の質問」で撮影中の今だから話せるエピソードはありますか。
チョ・スンウさんはこの「馬医」がドラマ初出演作でした。
初めてドラマに出演して、とても苦労をされました。
その後もドラマにどんどん出てくれたらいいのにな、と思って
いますが、あまり出ません(笑)。それがちょっと残念です。
私の作品で主人公を演じた人はたくさんのドラマに出るように
なるのですが、チョ・スンウさんだけはドラマをあまり
やらないんです…。ミュージカルや映画を中心に活動しているので。
「馬医」はとてもいいジャンルの作品でしたし、チョ・スンウさんも
素晴らしい演技をしてくれました。
「馬医」は朝鮮時代に初めて外科手術を行った人物の物語です。
もともとは獣医でした。獣医から人間の病気を治す医師となり、
王の主治医になったとてもドラマティックな人物です。
しかし、昔の獣医は好待遇を受けられませんでした。医師すら
軽視されていた時代ですから、獣医は言うまでもありません。
そんな獣医が400年前の朝鮮時代にどんなふうに獣医となり、
どんな生活をして、どんな仕事をして、朝鮮時代の組織である
司僕寺(サボクシ)という官庁ではどんなふうに獣医を育てたか、
そうした歴史をドラマで見せました。その獣医から医師となり、
朝鮮時代の貴人の外科手術を担った最初の外科医、
ペク・クァンヒョンの物語を描いた意義深い作品です。
「馬医」を演出したときは脚本家(キム・イヨン)の強い希望が
あってチョ・スンウさんをキャスティングしました。


「イ・サン」主演のイ・ソジンさんはどのような俳優さんですか。
イ・ソジンさんは最初、少し頑固なところがある俳優でした(笑)。
ちょっとですけれど。でも、「イ・サン」が終わってからとても
謙虚になりました(笑)。
「イ・サン」が放送されて、日本でとても有名になったんです。
韓国でもとても人気が高かったのですが、日本の視聴者のみなさん
にもとても愛されて、よりいっそう素晴らしい人になったと思います。
「イ・サン」のお薦めシーンや視聴ポイントを教えてください。
朝鮮王朝の歴史の中には、ずば抜けて優れた業績を残した2人の
王がいます。ひとりはハングルを作った世宗、もうひとりは
朝鮮後期に素晴らしい文治政治を行い、民を愛した人物、正祖です。
正祖は朝鮮時代の王の中でも特にドラマティックな人生を歩みました。
世子だった頃から暗殺の危機にさらされ、即位してからも刺客たちに
命を狙われた-(下剋上などがあった)日本ではありえたかも
しれませんが、朝鮮では想像すらできない-そんな人生を歩んだ
王が正祖でした。その正祖の素晴らしい人生を描き出したのが
「イ・サン」です。韓国では、大統領選挙のたびに「正祖のような
政治をする」と演説する候補者が現れます。とても立派な王様なので。
そんなドラマティックかつ、素晴らしい政治を行った王の物語が
「イ・サン」です。

監督の作品では、厳しい環境で生きる道を見つけた女性の
サクセスストーリーが多くありますが、なぜそういった女性を
描くのでしょうか。
女性を主人公にしたドラマには、色とりどりの物語を描けるという
長所があります。ラブストーリーをたくさん盛り込むことができますし、
戦場でのアクション中心ではなく、細やかな物語を繰り広げることが
できます。「宮廷女官チャングムの誓い」も「トンイ」もそうでした。
その代わり、実存の人物を描く場合は、波瀾万丈な一生を送った人物を
探すのに苦労します。朝鮮時代の女性の役割はとても限られて
いましたし、女性に関しては記録もほとんど残っていません。
「宮廷女官チャングムの誓い」と「トンイ」は非常にヒットしたの
ですが、職業を探すのがポイントでした。朝鮮時代の女性の多くは
家の中で子育てをしていましたが、それではドラマ的につまらない
からです。チャングムは医女であり料理人で、トンイは監察府で
事件の捜査をする刑事のような役割を担い、のちに王の側室になる
女性でした。王族の女性を除いて、朝鮮時代に仕事を持っていた女性は
医女、巫女、妓女、女官でしたが、チャングムもトンイも女官だった
でしょう。ほかには詩文や書画を書いた女流文人が数百人いますが、

全50話で描くほどの波瀾万丈で興味深い人生の物語がありません。
文人の中には、許蘭雪軒(ホ・ナンソロン)というとても有名な
女性もいますが、26歳の若さで亡くなったので全50話のドラマを
作るほどのネタがなかったのです。
 (kstyle)

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韓国ドラマ
時代劇歴史大全2017
(扶桑社ムック)
扶桑社

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