絶対的な「正」は無い 「善」も無い ただし、

絶対的な「正」は無い。また、絶対的な「善」も無い。あるのは、相対的な「正」と「善」である。それを尊重したり、嫌悪することは、単なる選択である。

なぜ絶対的な「正」も「善」も無いのか？

わかりやすい例を示そう。蟻の行列を見て、さあ、何が「正」で何が「不正」か、わかりますか？では、何が「善」で何が「悪」か、わかりますか？

蟻じゃないからわからない？蟻になってみればわかる？蟻にはありの正不正と善悪があるはず？そうだね。

逆もしかり。蟻から人間を見ると、正不正や善悪はわからない。

すなわち、特定の集団、系から違う集団、系を観察するとき、そのシステムの仕組みが分からないのであれば、その集団、系の中で成立している「もの」は絶対的な物ではない。ローカルでしか通用しない「もの」は絶対的とは言えない。

靖国参拝も、辺野古移転も、原子力発電も、絶対的に正や不正、善や悪では無い。相対的なものである。蝉から見てみよ。矢車草から見てみよ。北北西の風から見てみよ。５０億光年むこうのクエーサーから見てみよ。

絶対的に正不正や善悪ではない。選択である。

しからば、選択すべし。