クワトロ郎

人生の彩りをアレコレ描いたり、歌ったり、知恵しぼったり、
牛乳しぼったり、  ん?  てな具合で
オヤジギャグ三昧

読書感想文:William Golding : Lord of the Flies (蠅の王)

2015-11-01 00:46:45 | 読書感想文

William Golding 1959年の作、邦題「蠅の王」。

人を結びつけるもの。知性、規則、欲望、被支配欲、カリスマ、特定の者・人を信じること、恐怖、歓喜、精神的逃亡、追従、等々。

分別をわきまえた大人でさえそうなのに、子供達が、それに晒される。そして、答え(処し方)がわかっている大人、安全サイドにいる読者は、改めて知らされる。

選ばれた道、正しいと信じられる道は、それ以外の幾多の道を試した後でなければ、そのありがたさががわからない。流される幾多の血、命、そうやって得られた道は、自分だけのものではない。

そして、この知恵は、必ずしも、次世代に伝わるとは限らない、否、決して伝わりはしない、という哀しみをもまた知る事になる。

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