忘年会の前にちょっと、行きつけの新所沢の島村楽器に、自前の松岡M60を持参し、お店の3本(ヤマハx1、レイモンドx2)と比較しました。
自前の松岡M60は20年前購入、5万円ぐらい?表板がシダー(杉)、裏と横板が合板のローズウッド。年初に、弦高を下げたので、音量は小さくなり、少々ビビり気味です。ただし、その分弾きやすくなったので、随分練習が楽になり、腕は大分上達しました。
となったところで、低音が物足らなくなり、びびりがやはり気になります。で、自前のと店頭のとで比較をしようと相成った訳です。成り行き次第では、お持ち帰りもあり得ます。
で、どうだったかというと、ヤマハの5万位のは、それなりに良いです。悪くないです。が、買い替えには、差があまりなく没。
レイモンドの148Cと150C。どちらも、表板はシダーで、裏横はローズウッド(単板)。148の音色はM60と似ていて、ニュアンスがとても出しやすい、暖かい音です。150は音の輪郭が良く、パッと音が前に出ます。速い曲、メロディー単音弾きは存在感があります。ただニュアンス(強弱、タメ、ビブラート、和音のバランスなど)が、まだその音色に慣れていないのか、出しにくかったです。慣れれば、その延長上で弾き方をつかむめるかもしれません。
音量の大きいギターの方が、曲全体の起承転結、盛り上がりを組み立てやすいかもしれません。M60はその点、淡々としすぎかなあ。
クラシックギターの大曲やダイナミックな曲ならば150に軍配。ポピュラーやジャズ系なら、148でもM60でもそれほど苦にならないかな。ただし、150は本格的な演奏術を身につけないとその良さは発揮できないかも。アルアイレもアポヤンド(どちらも右手の指の弾き方)も気にせずに弾いている身にとって、新たなチャレンジ対象となる。
うーむ、むずかしい岐路に立っているな。弦高を下げて弾きやすくして腕を磨く→弦高を戻して音色・音量も本来に戻し表現力を磨きながら、弦高に慣れる→さらに腕があがる、という上達ルートを選ぶか。あるいは、現状のままで、さらに腕を磨き続けるか(音色の制限はありきとして、その中で弾き切る)。
たぶん、ギターを新しく買うタイミングとしては、理にかなっていると思う。音を出す手段である腕と道具に関して、各々ひとつステップアップするのに、準備が整っている、ということだ。
あとは、ピンとくる音に巡り会うだけだな。今日は、まだ、あのエレキの RS GUITARWORKSのストラトに出会ったときのような、これだ!こいつだ!なんてこった!という目からうろこではなかった。
ということで、年末商戦の売り込みに、ごめんね、と帰ってきた。