QAZのつれづれ日記

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パソコンのバックアップに思う

2011年08月31日 | パソコン
パソコンの寿命は5年前後と言われます。たとえ5年以上もってもいつかは壊れてしまいますのでデータのバックアップは必須です。しかし経験上自分でバックアップの設定をして定期的に実行するのはしごく面倒なことです。

最近HDDの容量が1TBを超えるPCも出てきましたが、1台のHDDをやみくもに高容量化するよりも、例え500GBづつでも良いのでHDDを完全独立二重化してユーザーが何もしないでも全自動でデータをバックアップしてくれるようなPCをなぜ考えてくれないのでしょうか。

バックアップでよく言われることはプログラムファイルとデータファイルの分離保存です。プログラムファイルをCドライブに、データをDドライブに保存することで、再セットアップ等に伴いCドライブに保存してあったデータが消えるといったことを未然に防ぐことができるというものです。

しかしながらPC購入時Cドライブに比べてDドライブの容量が極端に少なかったり、まったくDドライブのないパソコンさえあって、この場合十分な容量のデータを保存できるDドライブ領域を確保するためにはわざわざパーティションを切り直さなければなりません。

パーティションの切り直しはレジストリ操作を伴いますから慎重にやる必要があり、初心者には相当敷居の高い作業です。もしものことを考えてデータはDドライブに保存するのが定石と言うのであれば、なぜはじめからDドライブに十分な容量をもたせたパソコンにしておいてくれないのでしょうか。

一方、内蔵HDDが壊れるといったハード故障でPCが立ち上がらなくなってしまえば、データをCドライブに保存していようがDドライブに保存していようが関係なく最早データはいっさい取出せない最悪の事態に陥ってしまいます。このような状態からデータを救うには日頃からこまめに外付けHDDなどにデータをバックアップしておくしかありません。

DドライブのデータだけでなくCドライブのプログラムファイルもバックアップしておけば、もしもの時の再セットアップのように購入時の状態に戻すことなく直前まで使用していた状態に戻すことができて再設定の手間を大幅に省くことができます。ただOS等を含むCドライブはそのままコピーすることはできませんので専用のソフトが必要になります。

私はCドライブの中身はDドライブに、Dドライブの中身は(結局Cドライブの中身も含むことになります)外付けHDD 2台に同じデータを並列にバックアップしています。バックアップには「HD革命」という専用ソフトを使用しています。

HDDの中身のデータには他人に知られては困る情報も含まれていますので壊れて不要になったHDDのデータは完全に消去する必要があります。これ用にディスク全体に亘ってランダムなデータで上書きするソフトもありますが、HDDが壊れて動かなくなってしまえばこんなソフトは何の役にも立ちません。

えい、最後の手段とばかりHDDを物理的に壊そうと思って、PCを解体しHDDを取り出そうにも(ネジも特殊です)、頑丈なHDDの筐体をこじ開けるにも、中のディスクを壊すにも実はこれは大変困難な作業で、ほとんどできないと言った方が当たっています。イライラしたりあせったりして手を怪我するのがオチです。
HDDには必ず寿命があるのですから、PCメーカーはこのような事態をも想定したもっと神経の行き届いた物作りをしてほしいものです。

テレビは10年もつのです。たった5年ほどでもう壊れてしまうようなPCを売りつけておきながらバックアップ対策への配慮が足りないと感じるのは私だけでしょうか。
近い将来HDDに代わる新ストレージSSDが主流になってくれば、バックアップに対する考え方も大きく変ってゆくことでしょう。


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