QAZのつれづれ日記

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バンドリン、バンドゥリア、バンドーラ

2015年09月28日 | 音楽

趣味でマンドリンを弾きますのでマンドリンに似た撥絃楽器、フレット楽器にも自然と興味を魅かれます。
その中で特にバンドリン、バンドゥリア、バンドーラの区別が紛らわしいです。
これら楽器の歴史、発達経緯にまでさかのぼることはなかなか難しいですので現状についてネットで少し調べてみました。
同じ楽器でも使われている地域や楽器の呼称、形状、絃数、調弦等実にさまざまですのでネットの解説はあくまで一例として捉えるべきものと考えます。

余談ですがフレット楽器は大体撥絃楽器ですが、古楽器のビオラ・ダ・ガンバはフレット楽器ながら撥絃楽器ではなく擦絃楽器ですし、逆に三味線は撥絃楽器ながらフレット楽器ではありません。

Bandolin (バンドリン)


エクアドルのアンデス地方のお祭りの舞曲サンファニート(sanjuanito)に使われる3複絃5コース(15絃)の楽器。
絃数が奇数ですので絃巻き(糸巻き)部分が左右対称ではありません。
調弦は次のようでなかなか複雑、15本もあるので合わせるのが大変そうです。


Bandolim (バンドリン)


Bandolinと同じ発音ですがまったく違うもので、Bandolimはポルトガルや南米のマンドリンです。
ポルトガル語の文法では単語の最後のn音はmと書く決まりで、「ム」ではなく「ン」と発音するようです。
スペイン、ポルトガル起源の複絃4コース(8絃)の楽器で、ブラジルではショーロなどの音楽に使われています。
チューニングはマンドリンと同じです。
違いはマンドリンがラウンドバックなのに対してバンドリンはフラットバックの形状をしています。

Bandurria (バンドゥリア)


主にスペインの民族音楽で使用される撥弦楽器です。
複絃6コース(12絃)で調弦は低い方からG♯, c♯, f♯, b, e, aとなっています。
スペインのほかフィリピン、南米、英国にも見られます。
バンドゥリア合奏については次回のブログで詳しく書きたいと思っています。

Bandola (バンドーラ)

この楽器についてネットではスペイン語の解説が多いですのでうまく意味が取れませんが、大略次のように解釈されます。
コロンビア、ベネズエラで用いられている楽器です。
ジャネラバンドーラ(bandola llanera、ジャネラはスペインの地名)、オリエンタルバンドーラ(bandola oriental)、アンデスバンドーラ(Bandola andina colombianaまたはbandola cordillerana、コルディエラは山脈、ここではアンデス山脈)、ガイアナバンドーラ(bandola guayanesa、ガイアナは旧英領ギアナ、現ガイアナ共和国)などの種類があるようです。

bandola llanera

ジャネラバンドーラの調弦


マンドリンの調弦と最低音絃だけが異なっています。

以上からマンドリンを弾く私にもすぐ弾けそうな楽器はBandolimということになりそうです。

関連ブログ:
主な撥絃楽器 (2011.10.03)



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