楽譜作成ソフトは
・作曲、編曲をしてスコア、パート譜を作りたい場合
・MIDI曲を楽譜に変換したい場合、またはその逆
・印刷譜を読み取って編集したい場合
・楽譜をいろんな楽器で演奏させたい場合
などに大変便利なソフトで、数種類の製品が販売されていますが
・米国MakeMusic社が開発しエムアイセブンジャパンが販売するFinale2012
・河合楽器のスコアメーカー7 (2012.10.31発売予定)
が双璧をなしています。
Finaleには機能によってFinale、Finale PrintMusic、Finale SongWriter、スコアメーカーにはスコアメーカーPro、スコアメーカーStd、スコアメーカーLite、スコアパレットなどの種類があります。
いずれも最上位製品は実勢価格でも数万円する高価なものですが、それぞれのアカデミック版や、Finaleでは英語版が若干求めやすくなっているようです。
それぞれ体験版を試すことができますが、Finaleについては
・ファイルの保存ができない
・1ページ目しか印刷できない
スコアメーカーについては
・すべての機能が利用できますが利用期間はインストール後15日間だけ
・画面および印刷出力時に「体験版」の文字が表示される
などの制約があります。
無料のソフトには Finale Notepad 2012J、 MuseScore v.1.2などがあります。
Finaleは音楽家機能、シェアともに世界最高峰、世界標準の楽譜作成ソフトとしての自負を有し、スコアメーカーは国産の安心感と楽器屋が作ったソフトとしての使いやすさを売りにしています。
MuseScoreは、オープンソースのフリーウェアで、ウェブ上で多くの人の協力で開発が続けられているところが最大の特徴だと思います。
いくつか仕様を比較してみますと、

(注)CubePDFなどのフリーソフトを併用すれば印刷操作からPDFファイル作成は可能
Finale NotePadとMuseScoreの詳しい機能比較はここに掲載されています。
これらの比較結果からMuseScore v.1.2がフリーソフトにもかかわらず頑張っているなという感じはします。
どのソフトが良いかはどういう目的で使うか、今まで使っていたソフトの慣れなどによって違いますので一概には言えません。
私はずっと旧バージョンのスコアメーカー3を使っていますのでこれが使い慣れていますが、場合によってFinale Notepad 2012Jも使います。
MuseScore v.1.2は直観的に少々使いにくいですが、慣れていないせいがあるかも知れません。
各ソフトで楽譜保存ファイルの形式が異なりますので、ソフト間で楽譜をやりとりするには楽譜をいったんSMF形式(拡張子.mid)のフォーマット1で音楽ファイルとして保存しておく必要があります。
しかしMIDIファイルを介してのソフト間の楽譜のやりとりは、フォーマットが乱れたり誤変換したり、データの脱落があったりしますので、完璧ではありません。
さて、マンドリン合奏曲をマンドリンの音色で電子合奏させるには、何より良質のマンドリン音源(TremoloとPicking)を用意し、楽譜をその音源で鳴らせるようにする仕組み作りが必要です。
理想的にはマンドリン合奏用の楽譜作成ソフトがあれば最高です。
既存の楽譜作成ソフトでは、たとえTremoloとPickingのマンドリン音源を用意できたとしても、マンドリンパートを演奏させるにはわざわざTremolo用とPicking用の二つのパートに分けて記譜し直さなければならず、これはパート譜を作るように自動ではできませんから大変手間のかかる作業です。
つまり現状では楽譜作成ソフトにマンドリンをTremoloとPickingという二つの独立した楽器として認識させるしか方法がありません。
一つのマンドリンパートを簡単な切り替えコマンドだけでTremoloにもPickingにも自在に記譜し演奏させることができたらどんなに便利でしょう。
しかしこのような楽譜作成ソフトを実現することはとても敷居の高い作業で、今の私のレベルでは到底実現不可能です。
電子マンドリン合奏団 'QAZ' の実現目指して、できる範囲の最善の方法で一歩一歩着実に取り組んでみたいと思っています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます