参議院議員 大島九州男の活動日記 「Q-blog」

参議院議員・大島九州男(おおしま くすお)の活動記録です。

副幹事長としての被災地訪問 1日目(福島)

2012年09月10日 | Weblog
 昨日、奄美大島からから福島県に入り、福島市で開催する「第3回福島復興会議」の準備を行い、本日の本番を迎えました。



 福島復興会議は幹事長室が総力を挙げて開催するもので、福島県内の団体や行政関係者100名が集う大規模な会議です。

 私は司会進行役としてこの会議に参加しました。

 具体的には、自動車を洗車した後の汚泥が8000ベクレルを超える場合があり処理に困っている(石油業界)、被災した中小企業が「グループ」となり申請するグループ補助金が好評で予算が足りない(中小企業中央会)、地域の若者が今後も定着できるよう商業の活性化を支援してほしい(商工業界)、二本松の新築マンショで起きたコンクリートの放射性物質問題に対して東電の賠償が進まない(建設業界)、など、ニュースでは報じられない切実な問題を伺いました。

 幹事長室としてはこれらのご意見・課題を持ち帰らせていただき、次回の復興会議では解決に向けた返答ができるよう全力を尽くす所存です。


 午後は、南相馬、相馬を訪問しました。

 南相馬市のある病院では、保有している病床の半分しか運営できていなく、特に食事を提供するための管理栄養士不足が問題であることを聞きました。その病院では、管理栄養士をあの手この手で探しているもののなかなかなり手がいないそうです。

 また、医師の確保についても困難を極めており、応援医師によって何とか切り盛りできているのだそうです。

 医師の確保については、長期間医師が病院に定着してくれるためには宿泊施設の用意が必用なものの、実は周囲の宿泊施設には空きがなく、できることならば病院内の施設を活用して医師が安心して宿泊できるようにしたいとのご要望をいただきました。

 現行法では、病院内に医師や看護師等が宿泊することはできないことから、こうした問題が露呈してきているのです。


 続いて訪問した南相馬市の小野田病院では、福島第1原発の事故発生から数日間の生々しい証言を、理事長の小野田善光先生から伺いました。

 事故発生後、南相馬は陸の孤島となり、支援物資はおろか迎えの車すら手配できない状況に陥ったのだそうです。「誰も助けてくれない八方ふさがりの中、(当時の)松本龍大臣が自衛隊を即座に送り込んでくれた。あのときの”助けられた!”という思いは今でも忘れない」という小野田先生の話を伺いました。



小野田病院(上)と、小野田善光先生。



 夕方、相馬市の立谷市長を訪ねました。

 立谷市長とは、震災後からあらゆる場面でお会いし、親交を深めています。

 医師であり、また市長としての働きぶりは各方面で報じられているとおりです。

 相馬市の復興具合と、今後の課題について、突っ込んだ意見交換をすることができました。