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プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

マニー

2018-01-28 22:26:25 | 日記
1962年

ニック・テスタ捕手の紹介で来日したフランク・マンコビッチ投手(25)=リトルワック(2A級)=は十四日午後、東京スタジアム内の大毎オリオンズ事務所を訪れた。松浦代表、宇野監督など球団関係者にあいさつをしたあと、ただちに塩津選手のユニホームを借りて軽い練習を始めた。最初ブルペンでテスタを相手に二、三十球投げたあと、グラウンドに出てランニングを行った。前夜羽田に着いたばかりで、練習といっても汗を流すていどのもの。本人の話によると「旅行の疲労がとれていないので本当のコンディションではないが二、三日中には普通のコンディションになる」といっており、大毎球団としては数日内に本格的テストをしたうえで正式契約する予定。同投手は右投げ右打ちで身長1㍍88、体重83㌔。球団では同投手をマニーの略称で呼ぶことになっている。大毎入りはほとんど確定的で「入団できたら残り60試合に10勝を目標にしてがんばる」と張り切っている。

ー日本で野球をやる気になった理由は?
マニー テスタから手紙でいろいろと日本のプロ野球のことを知らせてもらった。昨年まで2A級でやっていたが、アメリカでも2A級ではせいぜい四、五千人しかお客がはいらぬ。ところがテスタの話では日本は一万人ぐらいははいるということだ。これはたいへんな野球熱だと思う。そういったところでぜひ野球がやりたかった。こちらにくる前、二、三の大リーグから誘いを受けたこともあったが、年齢的にもう三、四歳若ければ大リーグのほうを選んでいたかもしれないが、二十歳を過ぎてから大リーグにはいったのではおそいと思った。
ー得意なタマは?
マニー はやいタマだ。
ーどれくらいのスピードボールか?
マニー 昨年投球スピード測定機ではかったときは88だった。(火の玉投手として知られたボブ・フェラーが90を記録した。普通のプロ投手は80をすこし越えるていどだそうだ)
ーそのほかの武器は?
マニー ドロップとシュート。
ー現在のコンディションは?
マニー 兵隊でもずっと野球をやってきた。ボクがいた隊のチームは軍隊ではもっとも強いチームで、ボクは7試合投げて全部勝ち投手となった。これまでのなかではことしがいちばん調子がいい。二、三日して旅の疲れがとれればすぐコンディションを取り戻せる。多分、この月曜日ごろにははやいタマを投げはじめることができると思う。
ーバッティングもいいそうだが・・・。
マニー 2A級のチームでは投手のなかでいちばんよく打った。打率は2割から2割5分くらい。オーバー・スタンドのホームランも打ったことがある。

松浦代表の話 数日中に本格的なテストをやりたい。そのうえで契約するかどうかを決めたい。

杉下コーチの話 はやいタマを投げていないのでなんともいえないが、フォームはまとまっている。

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