1962年
山中は高校時代より力強さが加わり、スピードも増した。力いっぱい投げようとすると球がうわずるが、軸足が折れなくなり、投げおろすので球の角度が鋭くなった。これが一つの進歩。つぎにカーブの切れが非常によくなった。タテに変化して角度が鋭い。とくに四回パ・リーグの首位打者候補といわれる榎本を内角へくい込むカーブで三振にとったあたり、すばらしいもの。これが第二の進歩。だが右打者に対する内角シュートはスピードがあり、いいコースをつくが、左打者の外角シュートはまだ甘い。その球がこんごの研究課題だ。中京商出身、1㍍83、75㌔、右投右打、十八歳、背番号21。
山中投手の話「葛城さんまでずらりスターが並んでいるので顔は見ないで投げた。ミットだけ見て投げました。紅白試合で投げすぎて、一度調子は落ちたが、いまは上り坂です。思い切って投げた球が予想より速かった」
山中は高校時代より力強さが加わり、スピードも増した。力いっぱい投げようとすると球がうわずるが、軸足が折れなくなり、投げおろすので球の角度が鋭くなった。これが一つの進歩。つぎにカーブの切れが非常によくなった。タテに変化して角度が鋭い。とくに四回パ・リーグの首位打者候補といわれる榎本を内角へくい込むカーブで三振にとったあたり、すばらしいもの。これが第二の進歩。だが右打者に対する内角シュートはスピードがあり、いいコースをつくが、左打者の外角シュートはまだ甘い。その球がこんごの研究課題だ。中京商出身、1㍍83、75㌔、右投右打、十八歳、背番号21。
山中投手の話「葛城さんまでずらりスターが並んでいるので顔は見ないで投げた。ミットだけ見て投げました。紅白試合で投げすぎて、一度調子は落ちたが、いまは上り坂です。思い切って投げた球が予想より速かった」
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