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プロ野球 OB投手資料ブログ

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鵜狩道旺

2016-09-11 10:15:45 | 日記
1965年

アンダーシャツを一枚しか用意していなかった。「どうせすぐマウンドをおりてくるからね」というのがその理由だ。「ゲリして最低のコンディションだった。牛乳をがぶ飲みしたのが悪かったのかもしれない」だから試合前の鵜狩は「完封できるなんて思ってもみなかった」という気持ちの方が先走って、しきりにテレた。「球の種類もスピードもいつもと変わらない。完封できたのが不思議なくらいだよ」人のいい笑いが顔じゅうに広がった。「いつもとかわったピッチングといえば、シュートを多く使ったことかな。フォークボールはもうよまれているので、ほとんど使わなかった。投げたのは二球かな」フォークボールをほとんど投げなかったのは長谷川コーチのアドバイスがあったからだ。低めで勝負していたのを、高めにしてみろっていわれた。低めに強い小淵、豊田はそれですっかり面くらったようだ。二人さえマークしていれば、産経打線はそれほどこわくないからね」対産経戦にはめっぽう強い(今シーズン20回2/3投げ失点1防御率0・43)自信がちょっぴりのぞいた。「四回に1点追加してくれたのでずいぶんらくになった。あれでいけると思ったね。こっちもようしという気になったものね」牛乳にあたったというのにベンチのスミにある水道からなま水をうまそうにがぶがぶ飲んだ。人がよく、マージャンをやってもいつも負けてばかりいる。親友の竜に「もうやめろ」といわれて、ことしからきっぱりマージャンと縁を切った。ことしで十一年目。既定の試合数に満たないため十年目のボーナスはことしになる。

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