goo blog サービス終了のお知らせ 

プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

仲根政裕

2012-06-10 13:13:41 | 日記
仲根クンさっそう

連続5三振奪う ヤクルト主軸、空を切る

近鉄5-4ヤクルト

「打たれたらぼくが打返す。いや打てないかな」「だれも知らない魔球を投げる」「ゆうべは熟睡できた」
オープン戦とはいえ予告つきの初登板というのに試合前の仲根は落着きはらっていた。
大物といっても高校を出たばかり。「無事に離陸できるだろうか」仲根とは逆に周囲の方が気を遣っていたが、そんな不安はたちまち吹飛んだ。武上、若松にはストレート一本で押しまくり、いずれも球威に押された平凡な外野フライで打ち取った。次は三原監督期待の荒川。2-2と追い込んだあと、胸元へズバリ、ストレート。荒川のバットは空を切った。
二回は三連続の三振で、荒川から三回先頭の奥宮まで5連続、いずれも空振りの三振。「よく振れている」といわれるヤクルト打線をキリキリ舞いさせた。ロペスには2-1からフォーク・ボール。仲根のいう魔球はかなりのスピードを持ちながら、打者の手元でストンと落ちた。「スピードもある。長身なのでボールがよく見えない。十八歳の少年がチェンジアップを投げるなんてショックだ。恥ずかしいよ」ロペスはあっさりカブトをぬいだ。
中村・小田の三振は仲根のコントロールのよさを証明した。中村には2-3からファウル四本とねばられたがストレートで勝負。さらに小田にはボール三つを投げ、そろそろ荒れるかなと思われたが、一つカウントを取りにいったあと、外、内とピシャリ速いタマを投げ込んでスイングアウト。「ベテランでもあそこは歩かせるところ。度胸もあるし、コントロールのよさも新人ばなれしている」女房役の辻はびっくりしていた。三回永尾を2-0と追い込みながらど真ん中の好球を右越え本塁打されたが、ヒットはこの一本だけ。武上に一つ四球を与えただけで、ヤクルト打線は球威に押されっ放し。打者14人に対して奪った三振は6.五回から投げたエース鈴木が2三振してかとれなかったのだから見事というほかない。62球のうちカーブは6、7球、フォークボールが2度、力で押す本格派といえよう。
「きょうのピッチングは80-85点。プロの選手は振回してくれるから面白い。永尾さんに打たれたのは失投中の失投。ポンポンと三振がとれたのでまた三振させてやろうと思った。小さな人でもひとつ間違えば本塁打するパワーを持っている。いい勉強になりました。」
「五回の予定だったが、タマが上ずってきたので四回までにした。スタミナともう一つコントロールがつけば十分やれる」(中原コーチ)「ヤクルト打線はねばっていたので三回までに2、3点でとどめてれば上出来だと思っていた。いいタマを持っているし、楽しみがふえた」(岩本監督)。ジャンボは離陸どころか近来にない大物の評価までもらってテスト飛行に合格、舞いあがった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 佐藤敬次 | トップ | 金子準一 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

日記」カテゴリの最新記事