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多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

札幌(1) 宮の森住宅街

2004-11-17 22:29:13 | Trip
札幌3日目。もう最後の日だ。

朝食後、近所を散歩する。
時々小雪が舞い散るが大気の冷たさが清々しいようでもある。
実は、札幌到着初日に大倉山ジャンプ台へ行ったと書いた。
そこからの帰路、皆で歩いて実家まで帰ったのであるが、途中見る家見る家、素晴らしいものが多く驚愕の連続であった。また、「札幌彫刻美術館」なんていうアート心をくすぐる施設もあり、歩いているだけで心豊かになる街並みなのだ。もう一度あの辺を歩いてみたい、と思っていた訳だ。

この辺は我輩が幼少の頃は単に山の中腹辺りで、殆ど山林や笹の生い茂った何もないところであったが、年々開発が進み、今や札幌市街を見下ろす超高級住宅街になってきたと言うことだ。
我輩は密かにこの宮の森を「札幌の田園調布」と呼んでいるが、確かに桁違いなお金持ちが随分と此処に住んでいることを実感させられる。
そんなことでデジカメ持参でふらふらと歩く。
家を見る、と言う目的で歩くと、実に色々な外観・デザインの家があり楽しい。
気鋭の建築家に依頼し、表札にそのデザイナーの名前を記している家などもあった。レンガ建ての家、ログハウス風、コンクリート打ちっ放しの個性的なフォルムの家、チューダー調の外壁・三角屋根の家、超高級マンションと見間違えるかと思える豪邸、本当に色々ある。外観だけでこれだけ多様だから、中も皆豊かなことは想像に難くない。家の敷地も、流石北海道ということもあるのか、平均的にも東京の豪邸街と比べても一回り以上広いようで、それだけでも豊かさを感じさせられる。

我輩の好きなTV番組に土曜朝9時半からの「建物探訪」というのがある。
ほめ上手の渡辺篤史が家主のこだわりに感嘆のため息を流すあの番組だ。土曜日の朝の開放感でリラックスしている時間に見るこの番組は他人の家を品評する野次馬根性を刺激されるだけでなく、純粋に建築やアイデアの斬新さに驚かされることもある楽しい番組である。
この宮の森の街並みを歩いていると、絵になる建物が数多くあり、この「建物探訪」の収録が一年分位は簡単に録りだめ出来るのではないかと思えるほど、素晴らしい、またユニークな家が並んでいる。
最後に残った感慨は、兎に角「世には金持ちは多い」ということだった。

写真は、その中でも最も印象に残った家。
若干の傾斜地だが、このスペース全てがこの家主の敷地である。全体からすれば400坪は間違いなくありそうだ。建物は御覧の通り、デザイン性の強いコンクリート外壁の三回建て。広い窓が特徴的。驚かされるのはその庭の広大さ。芝生を敷き詰め、(実は半年間は雪の下、ということになるのだが)何とその一部に白樺の木を10数本植え立てている。何とも優雅すぎる発想だ。この写真だけではこのスペース感、贅沢な空間がもたらす優雅さを十分に伝えることは難しいが、殆ど呆れて笑ってしまうほどである。
この家を見ただけでも寒い中を散歩しにきた甲斐があったというものだ。
ほんの15-20分程度の積りで家を出た散歩だったが、家に戻ったのは一時間後であった。


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