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南北朝(日本)時代と漫画家・車田正美先生の作品を瞑想する部屋。

【車漫】『男坂』-なにかをするために-

2007年09月14日 23時18分18秒 | 車田正美

■STAFF BLOG
第十一回を覗いてみると・・・本当に常総市でロケをしている。さすがは「ロケのメッカ・茨城県」。柳生屋敷を探したい方はこちらを手がかりにでも。

その『風魔の小次郎』ではなくて、ファンによってはさらに強烈な思い入れのある『男坂』(車田正美/集英社)について。
おまえは「天が必要とする人間」か。
喧嘩鬼に迫られて、断崖絶壁から決死のダイブを行った菊川仁義が重傷(というか、死ぬだろ、普通)を負いながらも歓喜の声を絞り出す。

「生きて・・・るぞ・・・オ・・・オレは・・・オレはやっぱりこの世で・・・な・・・なにかをするために生まれてきた人間だ・・・」(JC1巻)

感動しましたよ。
この確信を得るために、どれほどの人が苦しみ悩んでいることか。
生まれてきたからにはなにかを為す、成し遂げてみせる、という使命感に目覚めた男の産声です。
カッコいいぞ。
「未完」で終わったのは残念ですが、このせりふのおかげで『男坂』は忘れ得ぬ作品となりました。
『風魔の小次郎』より、もっと実写化できないだろうなあ。


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