恐らく,これからさらにいくつか事件が明るみに出てくるであろう
学校裏サイトについて,連載している朝日新聞に書きました.学校裏サイトを含む,闇の職安サイトや自殺サイト,それに誹謗中傷が問題となているサイトについては,最近であれば,「第395回 ネットいじめ」 や「第392回 裏サイト」 で取り上げています.今回は,この問題を独立させて取り上げました.
森井教授のインターネット講座 第401回 学校裏サイト
学校裏サイトは,一般の誹謗中傷サイト等と違って,「隠れている」,そして「閉じられた中で通じる」というところです.表になかなかでないという陰湿なところが問題なのです.連載に中では,対策として
『対策の一つは、サイトを監視することです。学校裏サイトは教師が見られないわけではなく、発見できないだけです。児童、生徒や親からの情報提供を利用し、発見に努めるべきです。さらに、掲示板での中傷は犯罪であり、処罰の対象になり得るということを広く知らせるべきです。完全な匿名は存在せず、犯罪に結びつく場合は、通信事業者の協力で、すぐに記入者が特定されるということを肝に銘じさせるべきなのです。』
と書いています.「児童や生徒,親からの情報提供」というのは,「匿名での情報提供」という意味で,学校裏サイトをまず,
学校表サイトに変えて,それから誹謗中傷の問題を考えるべきです.