昨日、「無断掲載は肖像権の侵害」との判決がでました。ファッション関係のサイトで、街で見かけた女性のファッションを紹介する内容において、本人の了解無く、全身の写真を掲載したことに対する告発の判決です。確かに、個人を特定できる全身写真を無断で公開するのは肖像権の侵害です。これから、ネットの影響もあって(というか、それが大きく影響しているのですが...個人情報保護法も)、個人が肖像権や著作権に対して敏感になってくるでしょう。
上記のように明らかに、特定の個人を本人の許可無く掲載することは
肖像権の侵害にあたります。しかし、多くのサイトで、恐らく無許可で、街行く人を掲載しているサイトが数多くあります。個人に絞って全身、あるいは顔をアップで掲載しているサイトは問題があるというは明らかですが、たとえば、風景等が中心(あるいは、そのような意図が酌めなくも無い?)である写真で、街歩く人が(偶然のように)映っている写真で、しかも十分、個人が特定できる写真を掲載しているサイトもあります。今回の裁判で「個人を特定できるのは肖像権の侵害」とありますが、「グレイゾーン」(見る人が見れば、誰だかわかる?)のような写真もあり、判断は難しいでしょう。
最近、TVでも街中を撮影するときに、許可を得た人以外はぼかしているような映像もありますが、やはり不自然です。まさか、顔を黒く塗るわけにもいかないでしょうし、目線に斜線をいれるわけにもいきません^^; 不自然さというのは視聴者を離れさせますので...
最近は
バーチャルスタジオが一般化しましたが
バーチャルバックグラウンドも必要ではないでしょうか? 特に、完全に背景を仮想的に作るのではなく、実写映像を自動的に加工して、人の顔を、存在しない(あるいは肖像権を放棄した??)顔で置き換えるシステムとか、どうでしょう。