部品不足が続く地元航空会社
フィリピンの航空会社であるフィリピン航空(PAL)とセブ・パシフィック航空は、2023年に始まった
長期にわたるエンジンとサプライチェーンの問題の影響を受け、今年最初の5ヶ月間で20機近くの航空機を
欠航さ せている。
現在までに、PALは少なくとも5機を、セブパシフィック航空は約12機を、プラット&ホイットニー社製の
ジェットエンジンのリコールに対応するため、使用していない。
PALの社長兼最高執行責任者はプラット・アンド・ホイットニー社製エンジンの修理待ちのため、エアバス
A320neoを5機停止させていると語っている。
PALは年内にマニラ-札幌線を復活させたいと考えていたため、航空機の使用停止は機会損失につながる。
サプライチェーンを取り巻く不確実性を考えると、航空会社は新規就航のために十分なジェット機を確保
できるかどうかわからない。
同様に、セブ・パシフィック最高戦略責任者(CSO)によると、同社は修理のためA320neoを12機ほど使用していない。
さらに悪いことに、同航空会社は供給問題が2025年まで波及し、世界中の航空会社に新たなリスクをもたらすと
予想している。
セブパシフィック航空にとってポジティブな点は、一度に15機ものジェット機が使用不能になることが予測
されていたので、今回の機材の故障は予想していたような混乱にはほど遠いということだ。
PALとセブパシフィックの両社は、それぞれの方法でプラット・アンド・ホイットニーの問題に対処している。
PALの場合は、ヨーロッパの航空会社ワモスエアとウェットリースを結び、マニラ-オーストラリア便に
使用する2機のA330-200をレンタルした。
これに先立ち、セブ・パシフィック航空はブルガリア航空とウェット・リースを結び、夏季の需要急増に備えて
機材を増強した。このジェット機は、マニラからセブ、ダバオへの乗り継ぎに使用される。
PALは2025年から2027年にかけてA350-1000を9機、2026年から2029年にかけてA321neoを13機導入する予定で、
いずれも将来の需要に備えるための発注だ。
同様に、セブ・パシフィック航空は、定価ベースで180億ドルに達する可能性のある価格で、エアバスまたは
ボーイングのいずれかに150機ものジェット機を確定的に発注を計画している。
おそらく、コロナ禍による人材不足等の影響と思われるが、飛行機利用者にとっては様々な考えをしてしまう。
保有機台数一覧
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