第6話「その 鏡にうつる笑顔は…」
今回はオレンジプラネットの庭のエピソードを除けばほぼ原作通りのお話で私の感想は可もなく不可もなくといったところ。
お話自体は、ゴンドラを操る技術は秀でているが人との付き合い方がまだまだのアリスちゃんが自分で一歩を踏み出す決意をする事と普段はドジっ子のアテナさんですがちゃんと先輩としてアリスを見守っている描写があるなど良い話だったと思います。
ですが残念ながら私は原作を飽きるほど読んでいるので話の展開がどうなるかよくわかっています。
原作通りであれば私の視聴は言わば確認作業のようなものです。
最近思うのは、原作を知らなかったら私はこの作品をどう見ただろうかという事。
まあ、その場合この作品に気付いたかどうかという事が先にありますが…。
別に無理矢理オリジナルエピソードを入れて欲しい訳ではありませんが、演出にひと工夫あっても良いように思います。
アニメなら動きで見せる(キャラに演技させる?)事も出来るはずですから。
さかのぼって、第5話「その 雨の日の素敵は…」「その 春に見つけたものは…」について。
この回のお話、特に天気雨の方は私が原作を読んで持っていたイメージと全く違うものになっていました。
私は、このお話は猫の王様が絡む時の様に不思議な世界に迷い込んでしまうファンタジー的なイメージを持っていたのですが、アニメの方は何処か怪談を思わせるような怖がらせる演出だった様に感じました。
自分のイメージと違うからダメとは思いませんが、原作を読んでこういう風に感じたのかという驚きが少しありました。
ただ神社の描写、もう少し何とかならなかったのかな。
お話のメイン舞台なのにイマひとつ丁寧さに欠けていたように思います。
参考にしたのは、多分京都の伏見稲荷だと思うのです。
私はよくお参りに行くのですが、「実際に見た事ある?」とチョット聞きたくなりました。
そして、後編の桜について。
アリア社長のアクシデントがキッカケで思わぬ夜桜見物が出来るエピソードが控えているのですから、夕暮れに桜を見つけた時の描写は抑え目の方が良かったのではと思っています。
道を間違えて目的地に辿り着く事は出来なかったが、その代わりに1本の桜の木を見つけた。
ただ残念ながら夕暮れの薄暗がりの中ではハッキリと見る事は出来ない。
「でも失敗の中にも得るものはある」というアリシアさんのアドバイスがあって、その言葉に納得する灯里の姿が描かれた上でご褒美とばかりの夜桜見物があった方が私としてはスッキリします。
要するに、「見つけた時の桜を鮮やかに描き過ぎなのでは?」という事です。