鳥羽国崎のノット正月

ノット正月とは　定かではないが　祝詞（のりと）が　なまって
ノットの説がある
国崎は歴史ある海女と漁師の町
昔から今も　伊勢神宮に熨斗鰒を納め　海士潜女（あまかづきめ）神社がある


ノット正月は　海女の祈り　　家内・海上安全　
豊漁などと　海を生活を糧とする海女の
生死を左右する海の神様への　神聖で真剣な祈願神事
各戸から女性だけが出て　執り行われる神事です

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ノット正月 準備〈鳥羽市国崎〉

魔よけの言葉を書き込んだ「ツメの札」を浜辺に立て
波打際に　カミノゼン(神の膳又は　お敷)と云う　
20㎝四方の白木の盆に載せた　
洗米　赤飯　なます（大根　人参　柿　なまこ）　お酒　
波で洗われた清い小石の上に供え　合掌する
ほかに　１３０円を入れた　おひねりを持参する
ツメ札には　ウ・テン・コウ　鬼神と書かれている

祖霊　歳の神・歳徳神を乗せ　海の彼方へ送る
わら舟を作る　藁一把を持ち寄り　共同で藁舟一艘を作り
歳徳丸の幟と御幣や　供え物を持ち寄る

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ノット正月 わら舟作り 〈鳥羽市国崎〉

晴天の浜で　祖霊　歳の神・歳徳神を乗る
藁舟が完成近い

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ノット正月 わら舟」完成 〈鳥羽市国崎〉

立派に出来上がった舟は　浜に運ばれてゆく
午後２時　流される予定です


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ノット正月 船で待つ舟 〈鳥羽市国崎〉

程なく　舟に火が点けられ　海へ船出する
くすぶった舟は　風にあおられ　右へ　左へと
漂い　流れてゆく

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ノット正月神事を終えて 〈鳥羽市国崎〉

行事が終り　浜では正月明けで注連飾りや用品を焼く　
左義長（どんど焼き）が始まる

浜を引き揚げる　人達　年老いて　浜の坂を上がるのも
一苦労の様でした

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