心を一転して青空を見よ
それだのに、悪を実在(アル)と思ってそしてそれを掴むんですね。
掴むから現象界にますますゴタゴタが起って、いろいろの雲がかかってくる ー
悲しくなったり、憂鬱(ゆううつ)になったり、雲がかかって来る。
その雲を吹き払う工夫が大切である。
だけども、腹が立つのを抑えたって抑えきれない。どうも仕方がない。
人を憎むまいと思っても憎めてくる。どうも仕方がない。
腹立つ心を抑えようと思ってもどうしてもそれはどうも仕方がない。
そこで、腹立つ心を腹立つ心で抑えようと思っても駄目であるから、
そこでクラリッと向きを変えるんです。
いままで 「 現象 」 の世界の方へ心が向いておったのを、
「 実相 」 の世界の方へ心をふり向けるんです。
雲を掴んで雲を投げ捨てようと思っても駄目である。
雲なぞ吹き払おうと思わなくってもいいんです。
雲を超えて・・・どんなに雲がかかっておっても雲の彼方にはいつも蒼空(あおぞら)があり、
太陽が煌々(こうこう)と輝いている。
だから、雲を掴んでそれを投げ捨てようと思う必要はない。
雲を跳(と)び越えて一躍(やく)して 「 実相常楽 」 の世界に跳び込めばいいんです。
そこから無限の自由、無限の力、無限の生命(いのち)が湧き出てくるのです。
つづく・・・