「ダニー・ケイとニューヨークフィルの夕べ」


 コメディが大好きです。映画ならジム・キャリーの「ライアーライアー」、マイク・マイヤーズの「オースティン・パワーズ デラックス」。日本のコメディアンであれば最近は東京デラックスが好きです(最近出たライブDVDはイマイチでしたが)。

 クラシック音楽系なら勿論、ダニー・ケイとニューヨークフィルのライブです。抱腹絶倒といえば陳腐ですが、本当に笑えます。クラシック特有の形式ばっているところを面白おかしく誇張、突いて笑わせてくれます。クラシック音楽はモトがえらく真面目なものなので、様々なシーン、有名人などを対象にしたコメディはギャップが大きくて笑えます。ただ、決してバカにしているような笑いの取り方ではなく、クラシック音楽を愛しているダニー・ケイが愛情溢れるギャグを飛ばしているので不快感は全くありません。奏者のニューヨークフィルのメンバーも本当に楽しんでいます。

 コメディを言葉にするのは野暮なので数々のギャグシーンの説明は止めておきます。ただただ可笑しくて笑えます。クラシック音楽が好きで良かったという幸せな時間を過ごせます。
 特に前半が秀逸です。もう50回以上観たかもしれません。何度見ても笑えます。使われている音楽も「どろぼうかささぎ」、「くるみ割り人形」、「こうもり」、「アイーダ」などポピュラーな曲が多く楽しめます。

 ダニー・ケイは、谷啓が名前をもじって芸名にした元のコメディアンくらいの知識しかなく、この映像以外の映画などは観たことがありません。
 おそらくコメディ映画に主演していた全盛期ではなく、晩年に近いのではないかと思いますが、パワー全開、ギャグ全開です。
 こんな楽しい映像ですが現在は製造中止になっているのかもしれません。早くDVDにしてもらいたいと思います。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« クレーメル「... 新交響楽団「... »