goo blog サービス終了のお知らせ 

「竹涛・天橋立・京都・USJ・淡路島」旅行(1日目)

          

 横浜への引越しの前に近郊未訪問地を巡る旅行に行くことにしました。訪れていない観光地はいくらでもあるのですがどうしても一度行っておきたい場所としてすぐに頭に浮かんだのは兵庫県豊岡市の日本海側にある宿「竹涛」、関連して日本三景の一つ「天橋立」、これに妻から淡路島に行っておきたいという希望が出され、これらを繋げるために京都、USJを組み入れた旅ルートを企画しました。

 無理すれば3泊も可能でしたが余裕のあるスケジュールにして4泊5日です。4泊といえば夫婦二人で5回も訪れたラスベガスは毎回4泊6日の旅程でしたが、おそらく国内旅行で4泊は初めてです。梅雨入り前の好天予報の中でドライブ旅行のスタートです。

 のつもりが前日、娘が耳が痛いというので耳鼻咽喉医院に連れて行ったところ急性中耳炎なので旅行には行かずに毎日通院せよとの指示があり困ってしまいました。最終的には翌日病院で再度診て貰ってから判断することにしました。幸いにも耳の痛みは治まって脅されていた発熱もなく、先生から快方に向かっているとのお言葉をいただいたので・・・出発しました(場合によっては途中中断も想定しましたが結局何もなく娘は元気でした)。

 旅立てたことにほっとしましたが出発時間が2時間近く遅れたので予定していた鳥取砂丘はキャンセルし、宿に直行することにしました。そのかわりドライブルートが神戸からの北上に変わったので卵かけご飯ブームの元祖「但熊」に寄ることにしました。兵庫県豊岡市の県道沿いにある店、結構遠いので何かのついででもなければ滅多に行けません。

 店内でまず注文、精算を済ませて放送で呼び出されるのを待つシステムです。平日でしたが12:45頃の到着だったので3組、10分近く待ちました。店内は狭く15席くらいしかありません。土日はすごい行列になると読んでいましたがこの狭さだととんでもない事になるのが容易に想像できます。





          

 卵かけごはん定食350円、大盛り450円です。卵は卓上のかごに入っていて取り放題、主人がどんどんと入れ足していきます。





          

 私は大盛りご飯の真ん中に穴を開けて、まず黄身を2個、更にご飯の上に黄身を3個、これにネギと海苔、専用の醤油をふり掛けて準備完了です。私は始めからこれをやるつもりでしたが、白身をお椀に捨てて黄身だけを食べるやり方を周りのテーブルの方はチラチラと見て、指差していました。日本人のマナーに反する食べ方でしょうか。私は普段からご飯をグチャグチャにしたくないので白身は食べません。黄身だけで濃厚な卵かけご飯にしています。一方で周りの方は概ね卵2個を白身ごと混ぜてぐちゃぐちゃの猫マンマ状態でした。これだと卵の質なんて全く分かりません。私は気にせずに美味しく頂きましたが、周りの反応からすると私は常識外れなのかもしれません。ただ、白身も一緒に混ぜなければならないのなら私は態々出向きません。
 店の方の反応はどうなんでしょうか。近い将来に「黄身だけ食べるのはご遠慮ください。」といった張り紙が出されたらすいません。
 結局、途中で2個追加して計7個です。Mサイズで黄身は小さいのですが濃厚で美味しかったです。妻と娘は少し遠慮して計6個、我が家は計13個いただきました。





          


 今回の旅行の最大の目的は兵庫県豊岡市の竹野浜海岸にある「竹涛(ちくとう)」という宿に泊まることです。「日経おとなのOFF」という雑誌でミシュラン三ツ星の「かんだ」ご一行が電車を乗り継いでここに蟹を食べに来ると紹介されていました。「かんだ」が態々出向く宿というのも凄いですが、写真で見たこのロケーションです。海沿いというか浜辺の宿、こんな写真見たことありません。この写真を衝撃を持って眺めたのは私だけではなかったと思います。その後、「ブルータス」と「自遊人」でも紹介されました。

 何といっても蟹のシーズンの冬がよいのでしょうが、私は蟹に3~5万円も支払う心構えがないので、むしろ周りの海で遊べる春・夏をイメージしていました。今回、初夏といえる季節にちょうどタイミングが合いました。

 宿のHPもなく、情報がなかなか得られなかったのですが、電話で確認するとこの時期は一人2万1千円か2万5千円、子供は泊まりと朝食だけだと8千円です。我々は2万1千円の方を選びました。

 海沿いの県道を進み、最後は浜辺への小路を入っていきます。





          

 明るくて気持ちのいい女将さんが出迎えてくれます。平日で2組の予約しかないようで、おそらく一番よい部屋扱いの3階の角の部屋に通されます。畳の和室にほっとします。そして窓の下に美しい海が広がります。夏はこの宿が海の家と化すようですがまだシーズン前です。ただ、我々は泳ぐ気満々だったので水着に着替えて出ようとすると、女将さんもあれ、泳がれるんですかと笑って対応してくださり、浜辺から直接お風呂に入れる裏口をスコップで砂をハラって開設していただけました。

 水は少し冷たかったのですが、28度近くまで気温が上昇し、太陽光線も強かったのですぐに慣れました。透き通る水、気持ちよい初泳ぎです。大人には遠浅ですが小さい子供の背丈では浜から3~4Mで深くなります。もう少し遠浅だと小さい子供にも最高なのですがこれは仕方ありません。
 竹野浜海岸は本当に綺麗な砂浜です。ゴミが全くないのも驚きですが、海岸によくある貝殻も全くありません。白い砂浜と打ち上げられた海藻だけです。山口県もそうでしたが日本海側は海が透明で綺麗です。宿の周りで漁師さんが海藻を採って干したり、お喋りしているのも長閑です。





          

 夕食は2階(玄関フロア)の大部屋です。どの料理も派手さはないのですが素材がよくて美味しいと実感できます。量も控えめで私はとても好感を持てました。どんなに美味しい一皿でも量が多いと満腹感から次の料理を不味くしてしまいます。
 夏は魚料理をメインとする店・宿としてはオフシーズンなんでしょうが、宿のリーフレットにあるとおり「出所のわからない材料は用いません。旬をいかし、その時、その日、最良のものを用います。」なのだと思います。

 女将さんとのお喋りも楽しいです。「おとなのOFF」を見て来たと伝えると「かんだ」ご一行やその他雑誌取材時の様子を話してくれました。続けて3誌に紹介されましたが、交通の便がよくないので予約はそんなに変わらないというようなことを言われていました。





          

 飛び魚、サザエ、白エビのお造りです。新鮮でコリコリしていて美味です。





          

 こんな料理がベストというと失礼かもしれませんが、「わかめのしゃぶしゃぶ」が絶品でした。磯でパシャパシャ遊んでいると、そこらじゅうに食べられそうな海藻が生えています。女将さんも言われていましたが直ぐ側で採れた(採った)海藻です。しゃぶしゃぶして色がさっと変わっただけでタレに付けていただく。あまりにもシンプルなのですがこれまで口にしたことのない味わい、食感です。こういう一品は堪りません。


 お風呂は1階に男風呂と女風呂があります。当日は2組だったので我々は女湯を貸切にさせていただきました。





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「御蔵島産本... 「竹涛・天橋... »