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ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

柔毛の動物達を巡る10のストーリー:SMOTHER(2011)/Wild Beasts

2011-07-12 09:53:03 | 音楽:オルタナティヴ、プリーズ!
SMOTHER(2011)/Wild Beasts

英国インディの中でも明らかに異彩を放つWild Beasts。異彩の源は呪文の様に繰り返されるミニマルなリズムと柔毛の生えた様な、はたまた薄紙に唇をつけて吹いたような、時に音程が奇妙な具合に飛ぶ独特のハイデンのファルセット。もう一人のトムのヴォーカルも味のある知的な落ち着いた声で奇妙なファルセットと良いコンビ。ハイデンのファルセットはアントニー&ジョンソンズと似てる様で似てない。何かの宗教的祈りのような一種のカリスマティックな存在感があるアントニー&ジョンソンズに対し、こちらにあるのは純粋な音楽への熱意と知性、型に嵌らない原始性。動物的な何かと言おうか。

この今年5月に出た3枚目のアルバムも全2作のイメージからかけ離れてはいない。目の回りそうなポップなリフ&カウベルと奇怪ファルセットに度肝を抜かれた1作目、内省的でかつ変なファルセット健在の2枚目。3枚目も2枚目の延長上ではあるがさらに落ち着いて(つまりカウベル無し)シアトリカルな印象。歌詞はブンガク過ぎて恐れ入るスーパークオリティでどの曲も繊細で奇怪な一遍の短編小説の味わい。しかし奇怪ファルセットは変わらず・・・Burningって曲はリュートですか?リュートですよロックにリュート。いやはや。

Wild Beasts - Albatross
なぜこの曲がシングルなのか・・・どこまでも謎だよこのバンド

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