毛唐もすなるブログといふものを

日本男児もしてみむとてするなり

戦略的一時撤退

2005-05-11 16:34:55 | 人権擁護法案
人権擁護法案の成立困難 国会提出、当面先送り (共同通信) - goo ニュース

古賀=野中ラインがここまで拘る法案なんだからろくな法案ではないことは連中の過去の所業から明らかです。然るにこんなことをいう政治評論家がいるのです。森田実は余りに自民党内の権力関係に深入りし過ぎているとかねてから思っていましたが、そのことが今回の件でハッキリしました。権力関係に深入りしないことは政治評論を生業とするものの職業倫理ですから、森田氏は政治評論家の看板を降ろし、自民党左派支持を明確にすべきでしょう。彼に職業倫理というものがあるのなら。

ところで、この法案を巡る動きには非常に興味深いものがあります。この法案に反対する議員と賛成する議員とは、おおおよそ靖国神社や拉致問題に関する態度で分けることができるからです。拉致議連会長であり靖国神社に参拝する平沼赳夫は反対派であり、安倍晋三はもちろん民主党では西村眞悟などが代表的存在です。一方、賛成派議員はどちらかと言えば靖国に冷淡な議員が多い。拉致問題についてはもっと鮮明です。古賀が靖国に参拝するのは票田である遺族会の会長ポストを維持するための方便に過ぎません。わたしに言わせれば、古賀のような野郎が遺族会の会長をしていること自体が、戦死者に対する冒涜です。

推進派の連中は今国会の成立についてはようやく諦めたと考えていいようです。しかし、連中は反対派の切り崩しを続行し、近いうちの成立を画策し続けますから、警戒を怠るわけにはいけません。一旦成立すれば、それを廃止に追い込むのには成立を阻止するときの数十倍のエネルギーを必要としますから。

今回の件でマスコミがいかに当てにならない存在かということが改めてハッキリしました。これほど問題を抱え、議員が火の出るような討論をしているというのに、見事に記事にせず無視を決め込みましたから。民主主義は実質的な議論の上に花開くというのに、産経を除くアサヒなどの大新聞は、これを見事に無視したわけです。連中に民主主義を育てる意思が全くないということが明らかになったのはいいことでしたが、それに気付かない日本人が多数派なのは残念至極なことです。

それはともかく、政界再編が急務です。自由民主党のなかに靖国を蔑ろにするサヨクが巣食っているから、こういうことになるのです。こういう状況だと小選挙区制の下、安んじて自民党に投票することすら出来ませんから(談)。

≪参考資料≫
※ 2004靖国参拝議員リスト
※ 拉致議連リスト

コメントを投稿