毛唐もすなるブログといふものを

日本男児もしてみむとてするなり

EU挫折

2005-06-01 00:00:00 | 国際
仏新首相にドビルパン氏、EU憲法批准否決で内閣刷新 (読売新聞) - goo ニュース

上手く行くとはおもってませんでしたが、これほどの大差がつくともおもってませんでした。フランスは今や極右の国民戦線が二割弱の得票を得る国です。移民と失業の問題がその根底にあるのは疑いないのですが、フランスはフランス人のものであるという素朴な感情の逆襲という面もあるのではなかろうかと考えます。いわゆる「フランスの栄光」よりもフランス人のフランスを守れということです。移民と失業の問題がそういう感情を、わたしに言わせれば真っ当な感情を呼び覚ましたのではないでしょうか。理念だけではどうしようもないということです。いかにリベラルを気取っても素朴な感情に逆らい続けるのは難しい。フランスではフランス人の素朴な感情を吸収する真っ当な政党がないことが極右の台頭を呼ぶことになったわけですが今回の国民投票の結果真っ当な政党がそういう素朴な感情を吸収してくれるようになる方が長期的には欧州の安定につながるとおもいます。

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