アジュバント

2018-11-01 14:51:11 | 日記

 アジュバントは、ワクチン投与において免疫力を高めるために添加される物質。日本語に訳して「補助剤」と言われることもある。
 1920年代にミョウバン(アルミニュウム塩)をジフテリアや破傷風のワクチンに添加されたのがはじまりといわれている。今日では日本でも、百日咳、肝炎、肺炎球菌や子宮頸がんワクチンにも使用されている。
 アジュバントはそれ自体が免疫力を高めるのではなく、組織を損傷させ組織や白血球からDNAを放出させ、それがタンパク質と結合して作用が発揮される。即ちアジュバントは、組織傷害性(毒性)と免疫力増強性を合わせ持つことになる。従って毒性が強く出ると、血圧の低下によるショック状態を引き起こすことになる。また、最近認可された子宮頸がんワクチン(HPV: ヒブワクチン)でも、その副作用が問題になっている。
 一方、アレルギー反応においてディーゼル排ガスの微粒子が抗体酸性を高めるといわれていがこのような場合もアジュバント作用と呼ばれている。
 また、がん治療において再発防止のために行われる化学療法のことをアジュバント療法(補助治療)と呼んでいる。

発泡スチロール

2018-11-01 14:48:02 | 日記

広義の発泡スチロールには、狭義の発泡スチロール(EPS)とポリスチレンペーパー(PSP)及び断熱建材に使用される押し出しボード(XPS)の3つが含まれる。
狭義の発泡スチロール(expanded polystyrene)は、ポリスチレンビーズをブタンなどの発泡材と混合し、スチーム加熱して50倍に膨らませ、金型に入れて100℃くらいで加熱成形する。
5t/m2の加重に耐え、完全燃焼すると全て炭酸ガスと水になる。農水産品容器や電気製品・精密機器の緩衝包装材に主として用いられ、事業所から多く排出される。保温・保冷性に優れ、衝撃につよく、水や湿気を完全に遮断する。容積の98%を気泡が占め、軽量で成形しやすい。
使用済みEPSは、そのまま粉砕してモルタル混和材とし、建造物の軽量化・断熱化に役立てる。また、溶融して再生ペレットとした後、再び成形してEPSとするか、ビデオカセット、文具、玩具、合成木材などの原料とする。

航空機騒音

2018-11-01 14:45:49 | 日記
航空機の運行に伴って発生する騒音。昭和30年代後半から航空機のジェット化が進展したことに伴い、空港周辺において問題が顕在化した。ことに、空港周辺の市街地化が進行していた大阪国際空港(伊丹空港)において、地域住民が損害賠償と夜間における航空機の離着陸の差し止めを求める訴訟をおこし、大きな社会問題となった。
1983年には航空機騒音に係る環境基準が設定され、飛行機の低騒音化、飛行経路の改善、空港周辺の緩衝緑地帯の設置、民家の移転、民家防音工事等の対策が実施されている。なお、航空機騒音の問題は、民間飛行場周辺だけでなく自衛隊や在日米軍の飛行場周辺でも発生している。