粉石けん

2018-10-13 10:31:04 | 日記

脂肪酸ナトリウム(固形)または脂肪酸カリウム(液体)を主成分とし、苛性ソーダとけん化反応させて作る。助剤として香料や着色料、金属イオン封鎖剤(硬水軟化剤)、炭酸塩を使ったものもある。
通常の使用では人体に対する影響がほとんどないが、市販の石けんによく使われる助剤のエデト酸塩には、皮膚障害や催奇形性などの疑いがある。無添加のものは天然成分であり、微生物分解を受けやすいために環境への悪影響はほとんどない。
粉石けんが上手く溶けない、石けんカスが衣類に残る、衣類に黄ばみが残る、洗濯機に黒カビが発生する等の問題が生じる場合もある。これには予洗を十分して泡立ちをよくしたりして適正使用するよう工夫する必要がある。

エコセメント

2018-10-13 10:28:59 | 日記

都市ごみや下水汚泥の焼却灰と、石灰石など従来のセメント原料を混ぜて作ったセメント。
ごみを資源として有効利用する有力な方法の一つとして、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業として、官民共同で研究開発が行われてきた。
地方自治体などの間でエコセメントを利用するための規格化が強く要望されていたことから、2002年にエコセメントのJIS(日本工業規格)が制定された。
エコセメントは、1300℃以上という高温で焼成されるため、焼却灰に含まれるダイオキシンなどの有害物質は、分解されて無害になる。鉛などの有害金属は塩化物として回収されるため環境汚染を引き起こすことはないとされる。

鳥インフルエンザ

2018-10-13 10:26:52 | 日記

ヒトのインフルエンザウイルスとは別のA型インフルエンザウイルスによる鳥類の感染症。水鳥類はこのウイルスを持っている場合が多いが、通常は、感染しても症状を示さないか、または、弱い病原性である。一方、感染した鳥が死亡したり、神経症状(首曲がり、元気消失等)、呼吸器症状、消化器症状(下痢、食欲減退等)等の症状を発症したりと、特に強い病原性を示すものを「高病原性鳥インフルエンザ」と言い、1878年にイタリアで初めて確認された。ただし、日本の国内法(家畜伝染病予防法、農林水産省所管)では、病原性の強弱にに関わらず、鶏、七面鳥、うずら等の家禽がH5型またはH7型の鳥インフルエンザウイルスに感染した場合を高病原性鳥インフルエンザとしている。これらのウイルスは弱病原性タイプから強病原性タイプへ変異するおそれがあり、弱い病原性を持つと思われるウイルスが発見された場合であっても、強い病原性を持つタイプに準じた防疫措置を講ずる必要があるとされるため。
人への感染については、体内に大量のウイルスが入ってしまった場合に、ごく希にかかることが知られており、これまで香港、オランダ、ベトナム、タイでの事例があるが、日常生活で鳥インフルエンザに感染する可能性は極めて低く、また、人から人への感染が確認された例もない。しかし、ウイルスは変異しやすく、人に感染するタイプに変異する可能性もあるため十分な注意が必要とされている。なお、鶏肉や鶏卵を摂取することによる人への感染の報告はない。
近年、世界各国から鳥インフルエンザウイルスの蔓延が報告されるなど世界的な問題となっている。日本でも、2004年に山口県の養鶏場のニワトリから強い病原性を示す鳥インフルエンザウイルスが確認されたのに続き、京都府等でニワトリや野生のカラスから確認され、その侵入経路や蔓延防止対策を巡って大きな社会問題となったが、大規模な蔓延は免れた。2005年にも茨城県の養鶏場のニワトリから弱い病原性を持つ鳥インフルエンザウイルスが確認されたため、直ちに蔓延防止策が講じらるとともに、その侵入経路の解明が行われている。