メタン

2017-07-19 14:47:28 | 日記
融点-184℃、沸点-164℃の無色の可燃性気体。化学式は、CH4。天然ガスの主成分であり、また、有機物が嫌気状態で腐敗、発酵するときに生じる。
有機性の廃棄物の最終処分場や、沼沢の底、家畜の糞尿、下水汚泥の嫌気性分解過程などから発生する。
温室効果ガスのうち、原因の約6割を占める二酸化炭素に次いで、約2割の影響を及ぼす。また単位量あたりの温室効果は二酸化炭素の約20倍と大きく、回収し、エネルギー源として利用するための研究が続けられている。
中国や東南アジアなど温暖な地域では、古くから家畜糞尿などを原料にした嫌気発酵によって生成するメタン(いわゆるバイオガス)を煮炊きなどに使ってきた。近年は、日本においても有機性廃棄物の処理および温暖化防止の観点から、メタン発酵を利用した処理プラントの導入事例が多数みられるようになってきている。

宝石サンゴ

2017-07-19 14:46:14 | 日記
宝石として使われる、樹枝状の群体をつくるサンゴ。石灰質の緻密な骨格をつくる。刺胞動物門花虫綱八方サンゴ亜綱ヤギ目サンゴ科に属するアカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴなどがある。
 深海に生息し、褐虫藻と共生せず、サンゴ礁をつくらない。相模湾以南の日本近海ではかつて年20トン採捕されたが、近年は激減して2トン程度。資源量は乱獲により激減したとみられるが、資源量も把握されてはいない。中国・台湾の沖合などでも産するが、これも激減してると推測される。
 中国では国家一級重点保護動物として禁漁にし、ワシントン条約付属書IIIにも載せている。台湾でも厳しい規制がある。
 日本では県ごとに漁業調整規則のもとに採捕のルールを定めているが、国としての規制はない。欧米からはワシントン条約付属書IIに載せるべきだと提起されたが、日本の反対で否決された。
 2014年晩秋には中国からとみられる大量の密漁船が小笠原近海に押し寄せ、密漁対策強化の法改正がなされた。

界面活性剤

2017-07-19 14:44:57 | 日記
分子中に親水基と疎水基の両性官能基をもつという構造的特長によって、物質の境の面である「界面」に作用して性質を変化させる物質。自然界では生体膜の構成など生命維持に重要な役割を担っている。工業的にも、洗浄や殺菌、帯電防止などの目的に広く利用されている。
分子のイオン性によって、アニオン系(陰イオン系)、カチオン系(陽イオン系)、非イオン系及び両性系界面活性剤の4種類がある。
界面活性剤による、汚れなどの疎水性成分の洗浄は、界面活性剤の持つ浸透作用、乳化作用、分散作用が総合的に働くことによる。
界面活性剤はしばしば環境汚染を起こすことがあり、日本石鹸洗剤工業会ではPRTR法の対象物質となっている界面活性剤に使用されている主要洗浄成分について、ハザードデータの収集と評価、環境モニタリング並びにそれらの環境及び人の健康影響に関するリスク評価を行い、結果を公表している。